原題 「So Far from the Bamboo Grove 」
”1986年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞。
中学校の教材として採択された感動秘話。”という本、「竹の森遠く」の
日本語版がやっと、この日本でも発売されたというので、買ってきました。
邦訳の題名は「竹林はるか遠く」と変化してました(^ ^;
本の帯によると・・・終戦直後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった。壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー・・・ということです。
本当、読み出したらとまらなくなる感じで、引き込まれます。
満州や半島で日本人が終戦時に、トンでもなく陰惨な目にあったことは、
五木寛之さんの引き揚げ当時のことを書いたご本でも知っていたのですが
(=五木さんのお母様はそれが原因で亡くなられた。)
この本でも、涙なくしては読めないようなカワイソウな話が
たくさんでてきます。
それでも、臨機応変、気丈に対処した擁子さんたちは凄いし、
後半、日本に帰ってきてから、擁子さんのお母様が
家よりも何よりも、擁子さんたちへの教育を優先されたことにも
驚かされます。まずは女学校にいれた!
子供達は三人とも生き残ったことに感動します。
・・・下手をすると、某K国の「親日派のための弁明」という本の中の
”和夫一家惨殺事件”(=日本語版では削除されたらしい。ググッてみてね)
のように、家族全員、女の子共々亡くなる可能性があったわけで、
擁子さん達が間一髪で、サバイバルできて、本当によかったと思いました。