テレピンとリンシード

腹膜原発漿液性乳頭状腺癌を治療中です。タイトルは絵描きなのでつけましたが内容は油彩と関係ありません。

入院、手術から1年経過しました。

2014年10月24日 | 入院、手術

早いもので、入院、手術して1年が過ぎようとしています。
「早い」と感じるのは、よいことだと思います。


2013年10月24日 木曜日 午後1時入院
2013年10月25日 金曜日 開腹手術
入院期間 10日~2週間

入院前に聞かされていた情報はこれだけです。

具体的にどのような手術をするのか。
何時から手術か。

といったことは、入院当日の午後4時、病棟の会議室のようなところで
家族を含めて、主治医から初めて説明を受けました。

(入院、手術の詳しいことは、また後日書きます。)


私は初診時
腹水貯留がひどく(おそらく10リットル以上)
マーカー値が異常に高く(CA125:8,600超)
しかしCT検査はまったく異常なし
だったので、先にTC療法を6回行いました。

これにより、マーカー値も1,700くらいまで減って
腹水もほとんどなくなりました。


6回目が終わって、先生から入院+手術の日程について話があった時は
あー、これでやっと手術できるとほっとした反面
でもCTに何も映らないというのが逆に、不安で不安で
病名も未確定だし(卵巣がんか腹膜がんかという話でしたが)
お腹の中が、無数の小さいがんだらけだったらどうしようとか
昼間ひとりで部屋にいると
ありとあらゆるいやなことが頭に浮かんできました。

テレピンさんにその話をすると
「考えたところで仕方ないよ。なるようにしかならないし、なるようになるから」
と言ってくれました。
私も「明日のことで思い煩うな」という聖書の言葉で心を落ち着かせてきました。



1年前の今日は、昨日のような冷たい小雨が降っていました。
台風も近づいていました。
1年後どころか、数ヶ月先の未来も見えていませんでした。

今日は久しぶりの秋晴れです。
無事に、こうして生かしていただいたことに感謝しています。

それは、自分の病気がどうこうという意味ではありません。
「死は平等である」
これも聖書の言葉です。
この1年、事件や事故で私より若くて健康な方が大勢亡くなりました。
死に順番はありません。病気だとか、高齢とか、関係ありません。

私はがんを治すためだけに生きているわけではありません。
これからも、がんに支配されない生き方をしたいと思っています。