おじさんが、大して綺麗でもない川べりを散歩していると、
白くて美しい一羽の鳥が舞い降りました。
良く見ると羽にけがをしていましたので、手当てをして放してやりました。
その晩、一人の娘がおじいさんの家を訪ねてきました。
おじいさんは家に入れると娘は夜ごはんを食べ、爺様と酒をかっくらって、寝てしまいました。
翌晩も、翌々晩も、同じように過ごし、なにもしませんでした。
たまりかねた爺様が、ある夜、娘に聞きました。
おまえはこの前助けてやった鶴だろう。
毎日酒かっくらっていないで、反物でも織れや。
娘は爺様の顔をまじまじと見つめ、
おじい様、何か勘違いをなさっていませんか。
私はサギです、ひとをだまして生活しているのです。
ただ一言言うとまた酒を飲んだのでした。
ゴイサギですかね。

三宝寺池で。