冬も半ばを過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きます。冬場は肌が乾燥しやすいので保湿ケアが欠かせませんが、保湿剤のベタつきが嫌いな方も多いはず。とくに指先や手のひらがベタついていると、日常のいろいろな動作が不愉快になります。
そこで、ちょっとした裏ワザを紹介します。ほんとにちょっとしたことなのですけど・・・・・・指先や手のひらは使わないようにして、手の甲だけで保湿剤を伸ばします。手の甲にはベタつきが残りますけど、日常動作時の不快感は激減します。
もう一つ。保湿剤を塗ってしばらくなじませた後、軽~く水洗いします(ぬるま湯がいいでしょう)。過剰な保湿剤が洗い流されると同時に、保湿剤が水を吸収するので、ベタつきが取れて、しっとりとした良い状態の肌になります。
なお、保湿ケアは、肌の状態が悪くなる前に始めるのがコツです。肌の状態が悪く、乾燥肌が進行していると、肌のバリア機能が低下しているため、保湿剤が肌への刺激になってしまうことがあります(肌のかゆみや発赤などがでる)。そうなる前からケアしていれば、トラブルフリーで一冬を過ごせるでしょう。
美容の診療をやっていると、患者さんからどのような化粧品(基礎化粧品)を使うと良いのかといったことを尋ねられることがあります。一口に「良い」といってもいろいろで、美肌をつくる機能を期待する人もいるでしょうし、一方で、肌に優しい化粧品を求める人もいます。
美肌作りは、フォトフェイシャル(IPL)とか、ビタミンCのイオン導入とか、オバジとか、まさにわれわれが治療メニューとして提供しているわけですから、こういう場合、こういった治療の妨げにならない(もしくは助けになる)「肌に優しい化粧品」を推薦できれば良いだろうと思います。
そこで目をつけたのが資生堂の「2e(ドゥーエ)」シリーズです(販売はヒルドイドで有名なマルホ)。クレンジング、化粧水、乳液などの基礎化粧品のほか、日焼け止めクリームやボディソープ、シャンプー、入浴剤まで10種類の製品からなるシリーズなのですが、本日、シリーズ全製品のサンプルを入手しました。
営業のお兄さんとお話しながら、さっそく日焼け止めクリームを試してみました。日焼け止めクリームは、効果が強いSPF50+(実際には100くらいあるそうです)PA+++のクリームと、効果は若干劣るけれどノンケミカルタイプのSPF45PA+++のクリームと2種類あったので、これを左右の手の甲で塗り比べてみました。
塗ってみると違いははっきりとしていて、ノンケミカルの方はクリームの色が目立って手が白くなってしまいます。微妙に青みがかってしまって感じが悪いのですが、治療中の肌だと赤みが目立つことが多いですから、白っぽくなった方がファンデーション代わりになっていいのかもと思いました。少しでも肌に優しいのが良いとなると、やはりノンケミカルを選ぶことになるし、SPFは45もあれば十分ですし、肌トラブルのある患者さんや強めの治療中の患者さんにはノンケミカルタイプの方がお奨めしやすそうです。
ひとまず、このまま明日の朝まで待ってみます。私の手はかなりの敏感肌ですので、私の手で副作用が出ないことが患者さんにお奨めできるまず第一の条件ってわけです。