先日ポアソン分布を思い出して、ふと考えたのが『厄年』。
一生の間にそう何度もあるわけではないような「悪いこと」が立て続けに起こる。そんなことがあれば、それを『厄年』と考えるのは自然な発想だと思います。めずらしいことが「意外と」立て続けに起こることがあることを説明するのがポアソン分布ですから、『厄年』の存在もポアソン分布で説明できそうです。
お正月に明治神宮に初詣に行きましたが、今年の『厄年』にあたる生まれ年が貼りだされてました。それによると、若年者から中年までさまざまな年齢層の人々が『厄年』になるようです。
ポアソン分布は、立て続けに起こることがあることを示しても、それが「いつ」起きるかは予言できません。いろいろな年齢層が『厄年』にあたれば、実際に「悪いことが立て続けに起きる」、つまり『厄年』が「当たる」確率は上昇します。そこから数年ずれたら、「この人は厄年が少しずれてたね」と考えて納得できてしまいます。
こう考えると、『厄年』って、統計学である程度は説明される科学的な現象といえそうです。
ただ、「健康の曲がり角」に当たる時期ってのは確かにあります。私は30歳ぐらいを境に当直がつらく感じるようになってきました。40歳を超えると、いろいろとガタもでてきそうです。
古今共通する、人生における「悪いこと」は病に関するものが多いでしょうし、体にガタがでてくる時期は事故なども起こしやすいでしょう。したがって、30~40歳前後の「健康の曲がり角」のあたりが『厄年』に当たるのは、これも自然なことだと思います。この場合は、この時期に「悪いこと」が起きる確立が上昇しているわけですから、ポアソン分布ではありません。
まとめると、統計学と医学と二つの面から考えると、『厄年』は科学的におよそ説明できそうです。
では、『厄年』に対する『お祓い』は?
統計学と医学とで、「悪いこと」は必然的に起きてしまうので、『お祓い』の効果はなし・・・・・・こう考えることができますが、「病は気から」とか、「プラシーボ効果」とか、そういうことを考えると、『お祓い』によって気持ちの持ち方がポジティブになることで、「悪いことが起きる」確率を下げる効果はあるかもしれません。
結論:『厄年』と『お祓い』は「迷信」と切って捨てられるようなものではなく、統計学と医学とである程度は説明できる科学的な現象である。
ほんとかな?
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