NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】風の日

2020年09月25日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/9/25(金)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れ・曇り
【気温】~12℃
【風速】~20m/s

 


姿見の池

夫婦池

 


風が凄い強かったです。15メートルぐらいでした。姿見の池で波が見えます。

 


 Tringa brevipes "Polynesian tattler"

キアシシギが虫を探しています。

 


チングルマ Sieversia pentapetala "Aleutian avens"

第一展望台〜第二展望台の間はチングルマの畑です。


シラタマノキ Gaultheria miqueliana "Miquel's Spicywintergreen; Miquel's wintergreen"


クロウスゴ

※その後風が強まり、ロープウェイは運休になりました。
明日も旭岳ロープウェイの運行状況をご確認ください。

旭岳自然保護監視員:ジェレミー

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【大雪山国立公園・旭岳情報】珍しい住民、珍しいお客さん

2020年09月24日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/9/24(木)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇りのち霧
【気温】~10℃
【風速】~4m/s

今日は、あまりお目にかかれないエゾサンショウウオの成体に出会えました。
毎年、駅の近くの池で卵が孵り幼生は観察しやすいですが、陸に上がった個体は中々姿を見かけません。

全長約5㎝ほどでした。平均より小さいため、成体をしていますがまだ幼いように思えます。
今年ふ化した個体でしょうか?
平地では、ふ化した年の秋に成体となって陸へあがりますが、高山帯や水温の低い地域では幼生のまま越冬します。住民とは言え無事に越冬できますように・・・


【キアシシギ Tringa brevipes】撮影者:旭岳自然保護監視員 大塚
姿見の池園地で普段見かけない野鳥も、今日は渡来してました。
日本では旅鳥(日本より北方で繁殖し、日本より南方で越冬する)であり、渡りの季節(春秋)に日本へ渡来する種類です。越冬のために南へ移動している最中に旭岳に立ち寄ったのでしょうか。
夏羽は顔から腹部にかけての斑紋がありますが、冬羽はなくなるようです。こちらの個体は、斑紋がないのですっかり冬羽ですね。こちらも旅の無事を祈ります・・・


【撮影日 9月22日】

【撮影日 9月24日】
写真ではあまりわからないですが、姿見の池園地へよく来るカラスも換羽の時期をむかえています。
腹部の羽はポロポロ抜け、頭部や顔はよく見ると剥げてます。中々、情けない姿になっています。


【一輪咲きのミヤマリンドウ】

連休中は、報道のヘリも飛んでおりニュース等でも紹介されていますが紅葉がドンドン進行中です。
朝は雲海になっており、旭岳も見えていましたが昼前にはすっかり見えなくなってしまいました。
ダイブしてみたくなるような、モコモコな雲海でした。


【チングルマ】

旭岳自然保護監視員:社本 麗南

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【大雪山国立公園・旭岳情報】急速に色付く紅葉

2020年09月23日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/9/23(水)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇りのち雨
【気温】~11℃
【風速】~3m/s

 


シルバーウィークまでは1桁の気温の日もなく暖かい日が続いていました。
今年の紅葉はあまりきれいに見られないのではないかと心配しておりましたが、遅れを取り戻すかのように紅葉が進んでいます。

 


今年のウラジロナナカマドは赤くなっているものが少なく、黄色やオレンジが目立ちます。

 


天女が原登山道の下山方向…これから山麓に向かって紅葉が進んでいきます。

 


エゾオヤマリンドウとチングルマの紅葉
紫色の花は見られなくなりますが、葉は紅葉しています。

 


エゾサンショウウオの幼生
足がはっきり見えるようになりました。
ウーパールーパーのようなエラがありますが、幼生の時はこのエラで呼吸をします。

 

すっかり気温も下がり、姿見駅周辺では日中でも1桁気温の日が多くなっています。
防寒対策を忘れずにお越しください。

 

旭岳自然保護監視員:大塚 航平

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【大雪山国立公園・旭岳情報】4連休最終日

2020年09月22日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【ロープウェイ姿見駅から旭川方面】

朝、下界では霧雨でしたが、山の上では綺麗な雲海が広がっていました。

 

【日付】2020/9/22(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】~10℃
【風速】~2m/s

今日は4連休最終日。

昨日・一昨日のように午後から雨が降ることなく、時折青空が見えるほどの散策日和でした。

人もそれほど多くなく、のんびりと散策を楽しんでいる方が多かったように思います。

 

【当麻乗越と鏡池】

朝、鏡池がその名の通り、まるで鏡のように青空を映していました。

今日もチングルマの紅葉目当てに、裾合平方面へ足を運ぶ人を多く見かけました。

 

【チングルマ】

赤く染まった葉の絨毯の上では、綿毛の白が非常に映えますね。

紅葉して綿毛が目立つようになってから、巡回中に「これは何ですか?」と尋ねられることが多くなりました。

可愛らしいチングルマの綿毛は遠目だと花のように見えるため、綿毛であることを伝えると大抵驚かれます。

 

【散策路内にて】

ロープウェイ姿見駅から姿見の池に行く途中の道ではミネハリイとチングルマが見事に紅葉しています。

 

 

【エゾノマルバシモツケ】

紅葉した景色も最高ですが、チングルマやミネハリイ以外の植物も見事に紅葉が進んでいます。

個人的には、上の写真のような赤と黄色が混ざったエゾノマルバシモツケの葉がお気に入りです。

 

【ロープウェイ姿見駅から姿見階段の間にて】

今年は紅葉の見頃が例年よりも遅いので、まだまだ紅葉を楽しむことができます。

散策に来られる際は、暖かい服装と天気予報のチェックをお忘れなく。

 

旭岳自然保護監視員: 三部 真優

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【大雪山国立公園・旭岳情報】進む紅葉

2020年09月21日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/9/21(月)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】~10℃
【風速】~2m/s


【紅葉の進み具合】
段々と紅葉が進んできました。特にミネハリイやクロウスゴ、チングルマはキレイに色づいています。


【中道への分岐】
人が多い日でも中道は静けさを保っており、静かに自然を感じたい方にはおすすめです。


【チングルマの綿毛】
早朝に雨が降りましたが20分ほどでやみ、その後は暫く晴れ間がつづきました。
チングルマの綿毛がヤシの実のように見えます。


【水たまり】
散策路にはこのような水たまりやぬかるみがあります。姿見駅では長靴のレンタル行っているのでご利用ください。
また、足元不安な方にはトレッキングポールをお貸しています。


【道案内中の中井さん】
私達監視員は緑の腕章しています。もし気になることや、道がわからなければ聞いてみてください。


【カラスと中井さん】
特に姿見の池周辺にはカラスがいて、利用者の食べ物を狙っているのでご注意ください。

散策だけではなく、登山客もこの連休中とても多いです。
すでに旭岳山頂での体感温度はマイナスになることもありますので、ダウンジャケットとフリースともに持ってくることを強く推奨します。登っている最中はあまり寒さを感じないかもしれませんが、休憩中やもし怪我などをして歩けなくなった際には、急に体温が下がり低体温症になる恐れもあります。

湿度70度 風速10m/sの時の体感温度は下記のようになります。

気温 10℃では体感温度は-4.6℃になります。
また、雨や濃霧で体濡れた際には更に体感温度は下がります。
山頂への登山道の道中の風速は、姿見駅よりも強くなりますのでそのことも忘れずお願いします。
登山前は気にならない程度の風の強さでも、8合目付近からはまっすぐ歩くのも大変なんてこともあります。

旭岳自然保護監視員:飯島

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