続きです。今日からは、
ケアマネージャー試験
重要項目65
【1】社会保険・介護保険
【2】ケアマネージャーの基本倫理
【1】社会保険・介護保険
○社会保険制度の特徴
①保険者が国または地方公共団体
②営利性を持たない
③一定の対象者に加入が強制される
④保険料と保険給付額が法で決められており、選択性を持たない
⑤低所得者にも加入が可能
○介護保険制度創設のねらい
高齢化の進展により、介護を必要とする高齢者の増加、及び介護の重度化・長期化、また、家族の高齢化・核家族化等に伴う家族による介護力の低下等の社会変化が起きた。それに対応するために、介護保険制度が創設された。
旧来の老人保険制度と老人福祉制度の2つの異なる制度からなるサービスの一元化もねらいの1つ。
①サービス内容やケアプランにおいて利用者の意向を十分に反映させられる制度をつくること
②多様な事業主体の参入により、サービスの多様化と質の向上をめざすこと
③福祉サービスも保険医療サービスも同様の利用者手続、利用者負担で利用できる仕組みをつくること
○財源確保
社会保険制度を導入し、高齢者本人を被保険者とすることによって、増加が見込まれる介護費用を安定的に賄う仕組みになった。
○介護保険法の目的
介護保険法の目的は、
「要介護者等ついて、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保険医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、国民の保険医療の向上及び福祉の増進を図ること」(第1条)としている。
○保険給付の基本理念
保険給付の基本的理念には、
①要介護状態の軽減・予防の重視及び医療との十分な連携
②被保険者の自由な選択による、被保険者に相応しいサービスの総合的・効率的な提供
③民間活力の活用による多様な事業者・施設によるサービス提供
④在宅における自立した日常生活の重視
【2】ケアマネージャーの基本倫理
ケアマネージャーは、基本的人権と個人の尊重、利用者の主体性、公共性・中立性、社会的責任、法令遵守などの基本倫理を持たなければならない。