1.序論
前回は
普通の両面、8枚待ち
>確実に山に残っているカンチャン、4枚待ち
という結論を導きました。
それでは、「確実に山に残っている」というのは
「他家が持っているかも」というのに対して
どの程度有利なんでしょうか?
例えば「他家が持ってるかもしれない8枚待ち」より
「山に残ってる5枚待ち」の方が有利?
それとも、「山に残ってる6枚待ち」や「山に残ってる7枚待ち」でさえ
「他家が持ってるかもしれない8枚待ち」には勝てない?
計算してみましょう。
2.方法
「他家が持っているかもしれないn枚待ち」と
「確実に山に残っているn枚待ち」で
残り16巡以内に、少なくとも1枚はツモる確率を計算する。
但し、1≦n≦8
3.結果
「他家が持っているかもしれないn枚待ち」と
「確実に山に残っているn枚待ち」の
残り16巡以内に、少なくとも1枚はツモる確率を
計算した結果が図3-1です。
計算するときの考え方は「ツモ山読みの効果 その1」と同じです。
図3-1 それぞれの場合での16巡内にツモる確率
図3-1から、例えば
「他家が持ってるかもしれない8枚待ち」(71.41%)は
「確実に山に残っている5枚待ち」(70.99%)よりは有利ですが、
「確実に山に残っている6枚待ち」(77.62%)には負けることが
わかります。
同様にして図3-1を見ていくと、以下のことがいえます。
(1)n=6、7、8
「山にあるn-2枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-3枚待ち」
(2)n=1、2、3、4、5
「山にあるn-1枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-2枚待ち」
(1)、(2)から
「ツモ山に確実に残っている」というのは
「他家が持っているかもしれない」ときに比べて、
待ち牌1、2枚分の効果しかないということがわかります。
しかも、待ち牌1、2枚差では
その効果でさえきわめて微小です。
また、現実には「ツモ山に残っている」と
100%正確に読むことはできません。
例えば、「第1打が9で以降字牌切りが続くとき、8を持っていない」
という読みも100%当たるわけではありません。
極端な話、図3-2の配牌なら八万を持っていても
第1打に九万を選ぶ人は多いと思います。
ドラ
図3-2 北より九万を切り得る配牌
本来、今回のお話は
「第1打が9で以降字牌切りが続くとき、8を持っていない」が
成り立つ確率を考慮したうえで、考察しなければいけないのです。
この確率を考慮すると、少なくとも
「他家が持ってるかもしれない6枚待ち」(60.53%)と
「確実に山にある4枚待ち」(62.55%)の関係あたりは
逆転するんじゃないでしょうか?
このように「ツモ山にある確実に山にある」という効果は
大きくないうえに、
「ツモ山にある」という読みの精度が
きちんとわかっていないので、
牌効率上、ツモ山を気にするのは意味がないと思います。
その分のエネルギーを
しっかり自分の手牌を把握して打つ方に費やす方が
よいと思います。
4.まとめ
(1)n=6、7、8
「山にあるn-2枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-3枚待ち」
(2)n=1、2、3、4、5
「山にあるn-1枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-2枚待ち」
ただし、効果は微小
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前回は
普通の両面、8枚待ち
>確実に山に残っているカンチャン、4枚待ち
という結論を導きました。
それでは、「確実に山に残っている」というのは
「他家が持っているかも」というのに対して
どの程度有利なんでしょうか?
例えば「他家が持ってるかもしれない8枚待ち」より
「山に残ってる5枚待ち」の方が有利?
それとも、「山に残ってる6枚待ち」や「山に残ってる7枚待ち」でさえ
「他家が持ってるかもしれない8枚待ち」には勝てない?
計算してみましょう。
2.方法
「他家が持っているかもしれないn枚待ち」と
「確実に山に残っているn枚待ち」で
残り16巡以内に、少なくとも1枚はツモる確率を計算する。
但し、1≦n≦8
3.結果
「他家が持っているかもしれないn枚待ち」と
「確実に山に残っているn枚待ち」の
残り16巡以内に、少なくとも1枚はツモる確率を
計算した結果が図3-1です。
計算するときの考え方は「ツモ山読みの効果 その1」と同じです。
図3-1 それぞれの場合での16巡内にツモる確率
図3-1から、例えば
「他家が持ってるかもしれない8枚待ち」(71.41%)は
「確実に山に残っている5枚待ち」(70.99%)よりは有利ですが、
「確実に山に残っている6枚待ち」(77.62%)には負けることが
わかります。
同様にして図3-1を見ていくと、以下のことがいえます。
(1)n=6、7、8
「山にあるn-2枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-3枚待ち」
(2)n=1、2、3、4、5
「山にあるn-1枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-2枚待ち」
(1)、(2)から
「ツモ山に確実に残っている」というのは
「他家が持っているかもしれない」ときに比べて、
待ち牌1、2枚分の効果しかないということがわかります。
しかも、待ち牌1、2枚差では
その効果でさえきわめて微小です。
また、現実には「ツモ山に残っている」と
100%正確に読むことはできません。
例えば、「第1打が9で以降字牌切りが続くとき、8を持っていない」
という読みも100%当たるわけではありません。
極端な話、図3-2の配牌なら八万を持っていても
第1打に九万を選ぶ人は多いと思います。
ドラ
図3-2 北より九万を切り得る配牌
本来、今回のお話は
「第1打が9で以降字牌切りが続くとき、8を持っていない」が
成り立つ確率を考慮したうえで、考察しなければいけないのです。
この確率を考慮すると、少なくとも
「他家が持ってるかもしれない6枚待ち」(60.53%)と
「確実に山にある4枚待ち」(62.55%)の関係あたりは
逆転するんじゃないでしょうか?
このように「ツモ山にある確実に山にある」という効果は
大きくないうえに、
「ツモ山にある」という読みの精度が
きちんとわかっていないので、
牌効率上、ツモ山を気にするのは意味がないと思います。
その分のエネルギーを
しっかり自分の手牌を把握して打つ方に費やす方が
よいと思います。
4.まとめ
(1)n=6、7、8
「山にあるn-2枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-3枚待ち」
(2)n=1、2、3、4、5
「山にあるn-1枚待ち」
>「他家が持っているかもしれないn枚待ち」
>「山にあるn-2枚待ち」
ただし、効果は微小
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