塾長からのご褒美

昨日、勇が塾から帰宅するなり、

「明日、塾でアルバイトするねん」

と言った。

小学生や中学生相手に勉強を教えるのかと思いきや、塾の教室の掃除をするらしい(笑)

勇、「1時間500円くらいくれたらいいな・・・」

私、「なに言ってるの、5年間もお世話になったんやから、それくらいボランティアさせていただきなさい」

と言ってた。

今日2時間の掃除で帰宅したら、勇がバイト代5000円もってた。

2時間で5000円はいくらなんでももらいすぎや

と思い、塾長に連絡した。

塾長いわく、勇が12月の模擬試験で数学100点取れたことや、専願倍率が大阪で一番高い第一志望校に合格できたことがよほどうれしかったらしい。

「お母さん、今年の高校受験は勇君に夢みせていただけたくらい嬉しかったんです。
気持ちだけやけど、勇くんへのご褒美やから好きなように使わせてやってください。」

「私の方こそ塾長にはお世話になりっぱなしで、勇が第一志望校に合格できる実力がついたのも塾長のおかげです。
本当にありがとうございました。」

と何度もお礼を言いました。

最近の相場では考えられないくらいの低価格(1時間あたりに直すと600円)で、60歳の塾長一人で塾を運営されていた。

年収税込み400万円以下の我家で年間費用85万円の私立中学に進学させた上、塾に通わせる事ができたのも、この低価格のおかげだからである。

普段の時は、週3回、1回3時間で5科目対応。
基本は、それぞれの実力に合わせたテキストを解いていく半個別指導法。
テスト期間は毎日、テスト前の2週間の土日は一日10時間の缶詰勉強の料金込みの月謝料金は2万円。

夏休み、冬休みは講習会で別料金が発生したが、それでもかなりの低価格料金で時間数も他の塾にくらべると倍くらい時間数をこなしてくれた。

この塾に入塾してまじめにコツコツ勉強する子は、どんな落ちこぼれでも確実に実力を伸ばし、最終的には偏差値60くらいにはなっていたと思う。

中2になり、勇が理科と国語の成績が伸び悩みしだすと、塾長が苦手な科目の影響受けた成績かと責任を感じてくれたようで、わざわざ大学生のアルバイトを雇って補足してくれた。

思えば、勇が受験校を希望した時、真っ先に反対したのは塾長だった。

「将来、履歴書に出身校名を書くと、かなりの確立で宗教差別にあいます。
そんな学校に勇君を進学させたくありません。」

ストレートに私に言ってきて、私は心中穏やかではなかったが、あとで冷静になって考えると、塾長のお気持ちは勇を可愛がってくれていて、勇の将来を案じているからこその発言だったのだろうと思い、改めて感謝した。

結局、勇の強い意志で、反対された高校を受験したのだが、合格したと報告させていただいた時、塾長も心底喜んでくれた。

勇は、すべての人に支えて頂きながらの高校受験でもその結果、合格させていただいたと思っています。

これからも、お世話になった方に恩返しする意味でも勇にはがんばって頂かないと。。。


ところでも塾長からいただいた5000円、なにに使うん???

この5000円はかなり価値のある5000円やから、価値のあることに使わせていただかなあかんな・・・ニヤリ

と言いましたが、あっさり、

ゲームソフトに決まってるやん

といわれました。

震災の募金になけなしの3000円を出してしまい、一度はゲームソフトの購入を諦めたらしいのですが、今回のご褒美は募金したことへの諸天からのご褒美やといいきり譲りません(笑)

ま、、、いいわ・・・これからもいつだって震災募金する機会はあるんだし。。

今回は塾長から頂いた金額分を私から上乗せさせていただき、震災募金することにします。