陣馬街道で子鹿に出会う

コロナのせいで今はボランティアのような仕事もほとんどなくヒマを持て余し気味なのに家事は気が進まない。

家庭菜園の秋の種まきを終えた夫と車で買い物ついでに陣馬街道方面へ足を伸ばす。

陣馬山に近づき山が深くなった辺りで視線を感じて道路脇を見ると子鹿がこちらを見つめていた。

空き地をみつけて車を停め急いで歩いて引き返すと、同じ位置で逃げる気配もなくまるで置物のようにじっとしている。しばらく沈黙のまま見合っていたが夫が口笛を吹いておいでおいでをした途端ヒラリと身を翻して山の中に消えてしまった。

陣馬山と山続きの高尾山にはよく登っていてイノシシやサル、リス、テンには遭遇したことがあるが鹿はない。

男性がひとり歩いて来たので

聞いてみたが、ここを歩くのは三回目だが鹿を見たことはないということだった。