気の向くままに

卒寿過ぎた私の日々の行動と昔の思い出の掲載です。北海道日本ハムファイターズのファン~元祖東急セネタース時代から

思い出の中国旅行 その8(1992年2月8日~11日)

2022-02-19 12:14:55 | 旅行
今朝から曇り空で炬燵の中で過ごしています。昨日は高齢者特有の病気で2カ所のかかりつけ医で診察してきました。最初の医院は数年前から食事の時に鼻水が出て止まらないので耳鼻咽喉科医院。病名はアレルギー性鼻炎(高齢になるとかかる人が多いと言われました)、2カ所目は眼科で加齢黄斑変性症の検査で3ヵ月毎に毎日服用している健康保険が使えないサプリメントのルテイン20で経過観察です。中国旅行の思い出は私のHPから再編集しています。

実施時期 1992年2月8日~11日
訪問先   上海・杭州・紹興 

倅も同行し14名の仲間で呉越同舟本場の紹興酒を飲みに行きました。

2月8日
JL795便で成田空港を離陸、長崎経由で上海紅橋空港着陸。空港近くのレストランで遅い昼食。早速紹興酒で乾杯。腹ごしらえを済ませ、杭州行きの列車の時間待ちにと、ほろ酔い気分の一行を乗せたバスは上海市街を巡回。ガーデンブリッジで、記念写真をパチパチ。蘇州河の冷たい川風で酔いを覚まして、夕刻の列車に乗車。17時15分発重慶行き直快(急行)の軟座車(グリーン車)は、本土訪問の台湾ギャルでほぼ満席。車内ではときならぬ日台交歓の場となる。杭州のホテルは、西湖北側湖畔にある望湖飯店。

2月9日
中国国際旅行社杭州分社の女性通訳(ガイド)陳さんの案内で、曇り日、底冷えの杭州市内遊覧・「天に天堂(天国)、地に蘇・杭(蘇州・杭州)在り」と言われて地上の楽園も冬で形なし。シンボル「西湖」も人影、まばら。寒い遊覧船に一行肩寄せ合い、ここらで熱燗ほしいやの声しきり、「あれが『白堤』こちらが『蘇堤』・・・」陳さんのガイドもうわの空。「孤山」「湖心亭」「三潭印月」などの「西湖十景」も身につかず、ほうほうの態で船をあとにする。粉雪ちらつく「六和塔」で寒い記念撮影。ホテルに戻り昼食。冷えた体を紹興酒で温め、元気を取り戻して午後の市内遊覧を終え、18時03分発寧波行き快客(急行)列車で、今回のメイン訪問地、紹興市へ向けて勇躍?出発。19時10分紹興着。出迎えのガイドは、紹興支社の謝さん。バスで駅から5分、寒くてうす暗い街を少し走って、ホテル紹興飯店へ到着。夕食は紹興の郷土料理を肴に、2400年の伝統を誇る本場紹興酒(老酒)を早速賞味。一同、中国銘酒のふるさとに、今たどりついたる思い入れよろしくの態でした。

杭州・霊隠寺

杭州・西湖

六和塔から見た銭塘江

杭州・六和塔

2月10日
紹興は曇り、気温4度。かって春秋戦国時代(紀元前770~221年)越王の勾践が首都と定めた紹興は、風光明媚な水の都として人々に愛され、張り巡らされた運河から「東洋のベニス」と呼ばれた。くすんだ黒瓦の屋根、古風な家並みや、崩れかけた漆喰の白壁に、古都紹興の面影を見ることができる。紹興はまた、近代中国の作家であり、思想家であった「魯迅」生誕の地であり、魯迅ゆかりの名所が点在する。さらには晋代(300年頃)の名書家「王義之」が晩年をここに過ごし、文人を招いての「曲水流觴の宴」を張った「蘭亭」は書道の聖地とされている。かくて紹興は、歴史と文化の薫り高い町でもあり、国内外の訪問客を集めている。紹興酒だけの町ではないのである。といいあうものの、参観の手始めは、ホテルに近い酒工場からとなり、訪れたのは、「紹興市醸造総公司」(紹興酒造工場)。広い構内は大小の老酒の甕で埋まり、鼻に覚え?の老酒の甘い香りが漂う。接待所で女性説明員から、紹興酒についての予備知識を聴く「この紹興酒は、2400年前から製造。年間生産量は4万3千トンで、60%が海外へ輸出、40%が国内向け。加飯(かはん)酒、元紅(げんこう)酒、香雪酒(こうせつ)酒、善醸(ぜんじょう)酒の4種類があり、日本に輸出されるのは主に酒質の安定度の高い加飯酒で、コクのある辛口である。原料の米はもち米。中国では、女の子が生まれると紹興酒の壷を庭に埋め、その子が嫁ぐ日に掘り出すという習慣がある。この酒を花彫(かちょう)酒といい、じっくりと寝かされてコクの増したもの、それが老酒ある」などなど。更に「1915年のパナマ博覧会、1985年のパリ・マドリードの博覧会、同年の北京食物博覧会などで、金メダル獲得」と胸をはる。一同感嘆。葡萄酒めいたものも交えた試飲用の老酒をなめて、さてその醸造過程を拝見の申し出に企業秘密で不許可。しからば売店へ直行。「国賓接待用」の特製「加飯酒」2本セットを2個購入(成田空港で4本となったので1本税関に申告100円徴収される)。皆で2本セット、甕を購入し正門で紹興酒を抱えての記念撮影。次は歴史と文化を訪ねてと、先ずは蘭渚山麓の「蘭亭」を見学。造園技術の粋を凝らした風雅な「曲水の庭」で王義之先生を気取って記念撮影。「蘭亭碑」「鵝池碑」などの邸内を参観。次に魯迅先生には申し訳ないが「記念館」「三味書屋」などをパスして、なんと記念館の隣の街の居酒屋「咸亨(かんりょう)酒店」へ直行。この酒場は、魯迅の作品にしばしば登場する有名な?店とか。最近復元された店は、あいにく婚礼祝いの酒を酌み交わす人々で店内は満員。ガイドの謝さんの計らいで、庭前に机と椅子を持ち出しての、にわか造りの青空酒場で乾杯。酒店特製の「臭豆腐」の鼻を突く臭気にも馴れてご機嫌。ホテルへ戻り昼食。また老酒。午後は中国伝説上の夏王朝、禹王の墓のある「禹陵」へ。この地の治水に専念した禹王の徳を知る。
紹興発16時30分発特快(特急)で22時8分上海着。ホテルは遠洋賓館。

紹興・蘭亭

紹興・紹興酒製造工場前で

紹興・咸亨酒店で

紹興・咸亨酒店

紹興・大禹陵入り口の運河 

紹興・大禹陵
2月11日 
午前中は、お馴染みの黄浦公園付近の散策と上海友誼商店でのお土産購入。上海空港14時発JL796便にて長崎経由19時に成田に着く。


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