旅行初日。
例によってお優しい父に、空港まで一本で移動できるよう送迎していただく。
うちのかわいいフィットちゃんの中から、明け行く札幌のまちを眺める。
長年住んでいても、知らない場所というのは少なくなく
「へぇ こんな公園あったんだ」とかなんとか、気づきが多い。
地元だって、まだまだ自分にとっては未開の地があるのだ。
海外海外!と外に目をむけるまえに、近所を散策したらいいじゃない、と思うこともある。
ただ、外の世界に目をむけているのはわたしの頭ではなくこころであるため、
これからもそれは変わらないだろう。
マイブームの表現を使うと、これはこれで「業」であり。笑
新千歳空港までは、札幌駅よりJRで一本。
札幌駅でJRのuシートを「大人一枚」選んでいると、唐突にひとり旅であることを実感する。
これから全ての選択は最小数である「1」なわけで。
あああーひとりだーーー憧れだった、海外でひとり!だ!!
無事に帰ってくるぞぉおおおお!!!!!
実はこの旅行の直前、マレーシア航空が消息を絶った事件(現時点でいまだ未解決)が発生した。
おまけに後を追うように、ロシア上空で旅客機がミサイルで撃墜されたという事件まで立て続けに発生。
そもそもねぇ、海外ひとり旅しかも女ひとり旅なんてねぇ、
「わたしってひとりっこだったっけ?」
ってたまに錯乱するくらい溺愛してくれている、
バニラアイスのチョコがけの上に砂糖を満遍なく散らして
はちみつでコーティングしたくらい我が子に甘い我が最愛の両親からすると、
まあ当然ながら受け入れがたいわけで。
そんな最愛の一人娘(戸籍・生物学上はひとりじゃないはずなんだが)がひとりで海外なんて!
まあ、なんといわれたところでゆくことは決めていたのだけど、
旅客機墜落なんてニュースは心痛に拍車をかける。
飛行機・空港ラヴとしては、飛行機の安全神話には強い信頼を寄せているので
個人的に心配はしていない。
していない。けど。
しかしながらなぜこの時期に!
つか、航路おもいっきりロシア上空だし!ぜんぜん他人事じゃないし!!!
プーチン大統領、お気を確かにお願いします!!!!
というわけで出発日まで、
アナウンサーがマレーシアとウクライナ上空というキーワードを発したら
瞬時にチャンネルを切り替えニュースの黙殺をはかる、
という不自然極まりない行動が日常ルーティンと化した。
バレッバレだったのに、母気づかなかったんだぜ。
そうだ、この世に無駄なことなどないのだ。
(って、ニュースは知っていたが。無意味)
ちなみに我が家は「一人娘」がふたりいますということを、
前回の旅行記を読んでくださった方のために付け加えておく。
うちの妹もひとりっこである。
親の愛ってスゴイヨネ
さて札幌駅に戻る。
札幌-新千歳間で座席にすわって世界の車窓ゴッコをするのは、
300円しかかからない、わたしの出国儀式だったりする。
これから違う土地に行くわたしのこころを、
きちんと切り離すために北海道の風景に一旦お別れを告げるわけです。
行ってきますよ、しばらく留守を頼みます。
しかし指定席なのに300円なんてホントなんて良心的なのか。
JR北海道さんにはこれからもくれぐれもよろしくお願い申し上げたい。
新千歳に到着寸前に、次の経由地まではJALを使って成田に飛ぶことを確認する。
今回、やれエールフランスだやれオランダ航空だのなんだのと経由地が多いので、
日本国内移動路線がいまいち覚えきれない。。
本番は出国後だ。国内線なんて、どうとでもなる。
チェックインのためおとなしく並んでいると、わたしの前は羽田経由の韓国と、後ろは成田経由のバリと判明。
うしろのカップルどうやら10年パスポートを持っているらしいのだけど、
先ほどからしきりに誰ぞの悪口中。
「ないわー」「あの格好、THE観光客だね」「あれじゃー素人丸出しでしょ」
ほほう。
ひとさまを悪しざまに罵れるとは、貴君はさぞかしプロ、玄人観光客とお見受けする。
ご立派な経歴をおもちなのでしょうね!?
・・・なんでしたら、どのへんをどうしたら素人感が隠れるのか、ぜひお伺いしたい。。。
ひとり旅としてはそのへん切実です。
わたし、道きかれること凄まじいわけです。
迷える観光客の中に放り込まれたら、
きっとわたしのまえに列ができるぐらい。
たぶんひとの良い善人顏しているのだと思う。
素人感+善人顔のミックスって、ひとり旅においては
できたら席を外しててほしいスペックなわけで。
・・・などとケータイでぽちぽち打ち込んでたらさ、道訊かれたよ?今。うそみたいだよ・・?
この観光客呼び寄せぶりは何なんだ。
招き猫の代わりにわたし雇ってくれまいか。呼ぶぞ。任せろ
ゆっくりゆっくり列は進み、搭乗30分前寸前にようやくカウンター前へたどり着く。
どうやら本日の窓口はベテランで構成されているらしく、管理画面をはじく指もスムーズ。
そんな女性スタッフさんに、お席についてご提案いただく。
「926円でお席をビジネスクラスにアップグレードできます」とのこと。
あれか。
クラスJってやつか。
エコノミーより気持ち広め、ってやつでしょ。
3列シートが2列になる、みたいな。
うーん。
話のタネにもならなさそうだけど、お願いしようかな・・・
とか悩んでいたら、数カウンターむこうでさっきのカップルもおなじ案内を受けたらしく
札幌-東京間でアップグレードとか馬鹿ジャネ!とか言ってた。
・・もうお前らは顔面も全体的な外見もほんとグレード低いんだから、黙ってろ。
ビジュアルは低所得なんだから、会話内容で低レベルに加速かけるな。
さて心中で罵った後、結局アップグレードをした馬鹿は大急ぎでセキュリティゲートへ。
お盆期間だけど、比較的すいている・・
ファーストクラスすらある便みたいで、
成田までの短時間なのになんと勿体無いことよ設備の無駄遣いであるよと嘆いていたら、
ら。
手元のチケット印字を何度も確認する。
ナンバーには間違いないのだけど、これはぜったいに何かの間違いである席がご登場。

うそだろ・・926円ぞ・・・?
小心な庶民はCAさんへあわてて確認する。
あのあの、わたしのせきはどこですか!
しかし間違いないとのこと。
クラスJだと舐めてかかってきたら、すごいことになってる・・・
じ、人生初のほんとうのビジネスクラスだ。
アップグレード大正解。
どうやらこのJAL SKY SUITEというクラスの席は1年半前から就航していて、
いまはまだ成田札幌間と(ほんとに?札幌でいいの??)NY間しかとんでいないそうです。
(2014.8時点の話。いまみたところ、がっつり就航路線ふえてますな)
なにがワクワクって、この個室性。

シートベルト着用サインが消灯している間は、
隣の席・通路から見える位置にパーテーションを引くことができて、


(ここね、ここに仕切りあげられるの)
かなりのプライベート空間に変えられるのです。
それでいて長時間フライトのお約束、御手洗で隣のひとを起こすとかもないよう、
全席通路へダイレクトアクセスできるように設計されている。

なんか・・旅のしょっぱなからラッキー引いてしまった・・・・・
ちなみにね!座面がフルフラットになるのだ。

足のばし放題、寝転んで肘を曲げ、両腕開いても両壁とかにもぶつからない。

すごいやビジネス・・・・!テレビも大きい!!

そのうえ窓際は完全にプライバシー空間にもできる。
ああ、うれしくておなかいたい。
でもテレビつかえなかった。
というより使い方わからなかった。リモコン何さわっても反応しなかった。
ゴロゴロしてみたり、たまねぎスープを愉しんでみたり、
旅行記を綴ってみたりしている内に、あっちゅー間に成田です。
早いよ着いちゃったよお、そんな急がなくてもいいのに。
ビジネスクラス、そもそも片手で足りるくらいしかひとがいないんだけど。
当たり前だけどファーストクラス除いて客室の先頭なわけで。
ファーストクラスはもう一個先に降り口あるからね。
エコノミーのようにシートベルト着用サイン消えてからずらりと列を作って、
まだかまだかと待つような待機時間を耐えずにすむわけだ。
乗務員がドアモードを解除しているアナウンスが流れている辺りで、
もう降り口にむかって歩き出している。
エコノミー慣れしている庶民はワンテンポ遅れますよ!
例によってお優しい父に、空港まで一本で移動できるよう送迎していただく。
うちのかわいいフィットちゃんの中から、明け行く札幌のまちを眺める。
長年住んでいても、知らない場所というのは少なくなく
「へぇ こんな公園あったんだ」とかなんとか、気づきが多い。
地元だって、まだまだ自分にとっては未開の地があるのだ。
海外海外!と外に目をむけるまえに、近所を散策したらいいじゃない、と思うこともある。
ただ、外の世界に目をむけているのはわたしの頭ではなくこころであるため、
これからもそれは変わらないだろう。
マイブームの表現を使うと、これはこれで「業」であり。笑
新千歳空港までは、札幌駅よりJRで一本。

これから全ての選択は最小数である「1」なわけで。
あああーひとりだーーー憧れだった、海外でひとり!だ!!
無事に帰ってくるぞぉおおおお!!!!!
実はこの旅行の直前、マレーシア航空が消息を絶った事件(現時点でいまだ未解決)が発生した。
おまけに後を追うように、ロシア上空で旅客機がミサイルで撃墜されたという事件まで立て続けに発生。
そもそもねぇ、海外ひとり旅しかも女ひとり旅なんてねぇ、
「わたしってひとりっこだったっけ?」
ってたまに錯乱するくらい溺愛してくれている、
バニラアイスのチョコがけの上に砂糖を満遍なく散らして
はちみつでコーティングしたくらい我が子に甘い我が最愛の両親からすると、
まあ当然ながら受け入れがたいわけで。
そんな最愛の一人娘(戸籍・生物学上はひとりじゃないはずなんだが)がひとりで海外なんて!
まあ、なんといわれたところでゆくことは決めていたのだけど、
旅客機墜落なんてニュースは心痛に拍車をかける。
飛行機・空港ラヴとしては、飛行機の安全神話には強い信頼を寄せているので
個人的に心配はしていない。
していない。けど。
しかしながらなぜこの時期に!
つか、航路おもいっきりロシア上空だし!ぜんぜん他人事じゃないし!!!
プーチン大統領、お気を確かにお願いします!!!!
というわけで出発日まで、
アナウンサーがマレーシアとウクライナ上空というキーワードを発したら
瞬時にチャンネルを切り替えニュースの黙殺をはかる、
という不自然極まりない行動が日常ルーティンと化した。
バレッバレだったのに、母気づかなかったんだぜ。
そうだ、この世に無駄なことなどないのだ。
(って、ニュースは知っていたが。無意味)
ちなみに我が家は「一人娘」がふたりいますということを、
前回の旅行記を読んでくださった方のために付け加えておく。
うちの妹もひとりっこである。
親の愛ってスゴイヨネ
さて札幌駅に戻る。
札幌-新千歳間で座席にすわって世界の車窓ゴッコをするのは、
300円しかかからない、わたしの出国儀式だったりする。
これから違う土地に行くわたしのこころを、
きちんと切り離すために北海道の風景に一旦お別れを告げるわけです。
行ってきますよ、しばらく留守を頼みます。
しかし指定席なのに300円なんてホントなんて良心的なのか。
JR北海道さんにはこれからもくれぐれもよろしくお願い申し上げたい。
新千歳に到着寸前に、次の経由地まではJALを使って成田に飛ぶことを確認する。
今回、やれエールフランスだやれオランダ航空だのなんだのと経由地が多いので、
日本国内移動路線がいまいち覚えきれない。。
本番は出国後だ。国内線なんて、どうとでもなる。
チェックインのためおとなしく並んでいると、わたしの前は羽田経由の韓国と、後ろは成田経由のバリと判明。
うしろのカップルどうやら10年パスポートを持っているらしいのだけど、
先ほどからしきりに誰ぞの悪口中。
「ないわー」「あの格好、THE観光客だね」「あれじゃー素人丸出しでしょ」
ほほう。
ひとさまを悪しざまに罵れるとは、貴君はさぞかしプロ、玄人観光客とお見受けする。
ご立派な経歴をおもちなのでしょうね!?
・・・なんでしたら、どのへんをどうしたら素人感が隠れるのか、ぜひお伺いしたい。。。
ひとり旅としてはそのへん切実です。
わたし、道きかれること凄まじいわけです。
迷える観光客の中に放り込まれたら、
きっとわたしのまえに列ができるぐらい。
たぶんひとの良い善人顏しているのだと思う。
素人感+善人顔のミックスって、ひとり旅においては
できたら席を外しててほしいスペックなわけで。
・・・などとケータイでぽちぽち打ち込んでたらさ、道訊かれたよ?今。うそみたいだよ・・?
この観光客呼び寄せぶりは何なんだ。
招き猫の代わりにわたし雇ってくれまいか。呼ぶぞ。任せろ
ゆっくりゆっくり列は進み、搭乗30分前寸前にようやくカウンター前へたどり着く。
どうやら本日の窓口はベテランで構成されているらしく、管理画面をはじく指もスムーズ。
そんな女性スタッフさんに、お席についてご提案いただく。
「926円でお席をビジネスクラスにアップグレードできます」とのこと。
あれか。
クラスJってやつか。
エコノミーより気持ち広め、ってやつでしょ。
3列シートが2列になる、みたいな。
うーん。
話のタネにもならなさそうだけど、お願いしようかな・・・
とか悩んでいたら、数カウンターむこうでさっきのカップルもおなじ案内を受けたらしく
札幌-東京間でアップグレードとか馬鹿ジャネ!とか言ってた。
・・もうお前らは顔面も全体的な外見もほんとグレード低いんだから、黙ってろ。
ビジュアルは低所得なんだから、会話内容で低レベルに加速かけるな。
さて心中で罵った後、結局アップグレードをした馬鹿は大急ぎでセキュリティゲートへ。
お盆期間だけど、比較的すいている・・
ファーストクラスすらある便みたいで、
成田までの短時間なのになんと勿体無いことよ設備の無駄遣いであるよと嘆いていたら、
ら。
手元のチケット印字を何度も確認する。
ナンバーには間違いないのだけど、これはぜったいに何かの間違いである席がご登場。

うそだろ・・926円ぞ・・・?
小心な庶民はCAさんへあわてて確認する。
あのあの、わたしのせきはどこですか!
しかし間違いないとのこと。
クラスJだと舐めてかかってきたら、すごいことになってる・・・
じ、人生初のほんとうのビジネスクラスだ。
アップグレード大正解。
どうやらこのJAL SKY SUITEというクラスの席は1年半前から就航していて、
いまはまだ成田札幌間と(ほんとに?札幌でいいの??)NY間しかとんでいないそうです。
(2014.8時点の話。いまみたところ、がっつり就航路線ふえてますな)
なにがワクワクって、この個室性。

シートベルト着用サインが消灯している間は、
隣の席・通路から見える位置にパーテーションを引くことができて、


(ここね、ここに仕切りあげられるの)
かなりのプライベート空間に変えられるのです。
それでいて長時間フライトのお約束、御手洗で隣のひとを起こすとかもないよう、
全席通路へダイレクトアクセスできるように設計されている。

なんか・・旅のしょっぱなからラッキー引いてしまった・・・・・
ちなみにね!座面がフルフラットになるのだ。

足のばし放題、寝転んで肘を曲げ、両腕開いても両壁とかにもぶつからない。

すごいやビジネス・・・・!テレビも大きい!!

そのうえ窓際は完全にプライバシー空間にもできる。
ああ、うれしくておなかいたい。
でもテレビつかえなかった。
というより使い方わからなかった。リモコン何さわっても反応しなかった。
ゴロゴロしてみたり、たまねぎスープを愉しんでみたり、
旅行記を綴ってみたりしている内に、あっちゅー間に成田です。
早いよ着いちゃったよお、そんな急がなくてもいいのに。
ビジネスクラス、そもそも片手で足りるくらいしかひとがいないんだけど。
当たり前だけどファーストクラス除いて客室の先頭なわけで。
ファーストクラスはもう一個先に降り口あるからね。
エコノミーのようにシートベルト着用サイン消えてからずらりと列を作って、
まだかまだかと待つような待機時間を耐えずにすむわけだ。
乗務員がドアモードを解除しているアナウンスが流れている辺りで、
もう降り口にむかって歩き出している。
エコノミー慣れしている庶民はワンテンポ遅れますよ!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます