では英国に行きましょう

久々の海外旅行の覚書。
しかし役に立つ英国情報はございません。
自分のための記録♪

2014年夏 イギリス旅行 もくじ

2015-11-30 23:20:22 | インデックス

同じく目次つくってみました。
クリックで飛びますよ~


1st day
1st day:わたしはJALのビジネスクラスで運ばれる
1st day:成田空港シャワータイムものがたり
1st day:エールフランスにて、フランスの洗礼を受ける
1st day:ヒースロー空港にて「やっぱこれだね~異国のロンドン」



1st day:ヒースロー空港にて「やっぱこれだね~異国のロンドン」

2015-10-09 21:46:33 | 街歩き
エールフランス機内とシャルルドゴール空港。
素敵だったりもしたけど、ちょっと寂しい時間だった。

一人旅なんだから当たり前だろ・・・って違うのだ、違ったのだ。


ロンドン-パリ間は両サイドが3列の機体。
わたしは一番通路側なのに、そのラインではイチ早く座ってしまった。
ために、窓側の乗客が来たら機敏に反応できるよう通路をゆく乗客たちをじーっと観察していた。

ら、なんだかホームに帰ってきたような、唐突な安心感が襲ってきた。


エールフランス、日本人もまあまあいたけど、断然フランス人が多かったわけ。
こんだけ観光ナイズされた都市だというのに、観光客であるわたし、疎外感で何となく落ち着かなくて何となく寂しかったわけだ。
彼らのコトバも英語以上に一切合財わからないし。ビジュアルも一様に統一してゲルマン風だし。


しかしこのロンドン行きの便。一気に人種のサラダボウル。
アフリカ系、アジア系、インド系、イスラム系・・・・
引き続きアウェイなのは間違いないけど、嬉しくて安心して暖かいものに包まれたような気さえした。
ああ、気おくれを感じていたのだなとおもった。THE白人たちに。
しかしああイギリスよ友よ、「お前を一人にはせん」とばかりに機内をホームグラウンドに変えてくれました。
ああ、やっぱりイギリスがすきですとも。



なんて安心したら一気に眠ってしまった。
ウトウトしてる間に入国カードの配布が私の2つ前くらいまで来て、
あっさり前方へ引き上げてしまった。
ああぁ要ります要ります入国カード、待って・・・・・でもねもい・・・後でいいや・・・おやすみなさい・・・・




目が覚めたら、ドリンクワゴンが回っていた。
待ってた待ってた喉乾いたよおーーーお水おみずー!
じりじり待ちつづけ、ようやく次は我々のライン!となったところで。
CAさんたちが「この列はまだよ」って言ってわたしの列のところでカートを引き上げてしまった。


ん?
「まだ」ってわかってるのになんで行っちゃったの
在庫切れちゃったのん??
手持ちで持ってきてくれるのん???
配られていたと思しきナッツをポリポリしつつ脳内は「??」だらけでそんなことを考えていると、アナウンスが。
これから降下しまーす、とのこと。
そして点灯するシートベルトサイン。
CA含め、全員が問答無用で椅子にくくりつけられるお時間がスタート。


 ドリンクサービスって、配布取りやめられるとき
 客側にひとことお断りしないんだ!!!?!????


スタッフさんがわたしに気づいているから大丈夫、
こっち側に何らアナウンスがないならほかのひとと同じサービスが受けられる、なんて
本気で望めねえんだな海外。


眠る前に見た入国カードも、このままだと再配布ナシである。

わたし、飛行機の前半分側なの。
更に、その前半分の中でも真ん中くらいの座席だったの。
わたしですら入手できなかったって、逆に何人の手には渡ったんだ。
配布する気あったのか。
ヘタなプレミアカードより入手難度高いじゃねえか!!!!!!

チャンスの神様、また逃した。
あー・・・・次でいいかなんて、次なんてこねえんだよ。

ファーストチャンスをものにできないような草食動物はおととい来やがれですよ。


ドリンクとカード。
まだロンドンの地へも未踏だというのに、早くも海外の洗礼を浴びた。

いやあ、引きしまるのだぜ。




さて、あっという間にヒースロー。

この前来たときは呑気に「Heathrow」のロゴの下で感動の記念撮影をしていたものです。
が、イミグレーションまで一気に駆け抜けるのが賢いトラベラーと聞きましたので、トイレすら我慢し入国カードをつかみにゆく。
 まあ、機内で入国カードをゲットできなかった時点で何も賢くなどないけどな・・。
半ば駆け足で向かったその先には、前回のひとけのなさは何かの奇跡かというほど目を疑う大行列!!!

我が膀胱にこの行列を耐え抜く力なし。
あっさりと戦線放棄してトイレへとむかう。
も、ヒースローはトイレを削減しているのでしょうか。
それとも成田羽田関空新千歳はトイレ設置数において世界有数なのでしょうか。
わたしの知っている「空港のトイレ設置ポイント」に悉く無く、かなり無駄足を食う。
確かヒースローって世界一混みあう空港だかそんな栄誉を受けてなかったかね。勘弁してくれ。
集客力にホスピタリティを比例してくれ。
反比例してんじゃねえかと勘繰りたくなる。



ようやく入国カードを記入し終え、例によって「その以外のよくわからない国から来てるひとはこちらー」に 並ぶ。
ヒースロー着くまでは、「あれ?今回パリ経由だから、もしかしてEuropean Economic Areaの方に並べるんじゃない!?」っておもったけど、それ以外の国とはAll Other Passportsのことだった。
うん。その他パスポートに間違いないね。。わたし、パリジェンヌって思われちゃうかしら!!って粋がってたわ。

でも(恐らく)韓国人のオバちゃんが「パリから来たんだけどわたしはどっちに並べばいいのかしら」ってコワモテのアフリカンおばちゃんに声かけて、「低能は地獄に落ちろ」って顔でAll Other Passports指さされてたから、わたしはいくらかマシである。




列でわたしの前後は日本人母娘連れと、アフリカンマミー。

このマミーがね!まあ密着するんだわ、ことあるごとに!!!!
わたしが微かにでも移動したら即座に間合いを詰めてくる。
アフリカンマミーとの密着をすこしでも緩和したくて間を取ったら、その空間すら詰めてくる。
違うし!離れたいの!!汲みとって?!!!!

リュックには高価なものを入れていないとはいえ、海外に出たわたしのセキュリティマインドは「イタリアなう」をモットーにしている。
だから不快というよか不安なのです。
またこのビッグマザー、横入り狙っていますか?つーくらい、気を抜いてると横入り上等な絶妙の角度に陣取っている。
リュックごしにビッグマザーを感じることも二回や三回ではない。

貴様、気の弱そうなアジア人だからと舐めるなよ・・・!
危機意識の低い日本人かもしれんが、そう簡単にはいかんぞ・・!

などなどと心中でビッグマザーと喧嘩をしていたが。

これ多分違うな。

きっとビッグマザーの地元では、これくらい前のひととの間合いを詰めておかないと、他の人間の横入りスペースを与えてしまうということなのだろう。
こんだけ長い間無言のせめぎ合いが続いているのに、なかなか決定打を打たないのだからそういうことなのだろう。
オーケー。わかったよマザー。いくらでもひっつきなはれ…



ビッグマザーとの沈黙のバトルは終結したが(一方的に)、まだまだ先は長い。
そんな中で後続便が着陸したらしく、後ろから並びはじめるはターバン組。
すげえ、「ココ、ドコの国のイミグレ?」な様相を呈してきた。そもそもターバン、本物初めて見た。
しかしターバンって熱中症予防とかその辺の理由で巻いてるもんだと思ってたけど、こんなまぁ照らない寒い国でも引き続き巻いてるなんて、宗教上の理由でもあるのだろうか。
この便に搭乗していた人々はパっと見たところファミリー連れが多そうで、勝手ながらイミグレーション厳しくなりそうだなとおもう。



ヒースロー空港の入国審査が厳しいのは、テロ対策と不法滞在を食い止める最後の砦だからだそうで。
イギリスが寛大にも移民の受け入れ窓口をサクっと拡大した結果は、国内のひとびとを見ていると一目瞭然。
ただ、その窓口拡大の結果が思わしくなかったのだろうな・・・・
というのが、このイミグレーションの厳しさに如実に現われている。
定例質問なんて所詮形ばかり・・・と思っていたら、実際に入国拒否されて強制送還になった人の話も見聞きしているため、今回は前回と比べてビビりであるわたし。
審査で引っかかるのは①イギリスへの渡航回数が多いとか、②短期間に複数回の渡航が目立つとか、③帰りのチケットを持っていない、④滞在先がハッキリしない・・などが挙げられる。
これ、わたし半年前に渡航しているため、一応短期間での再渡航に抵触するわけだ。
つったって観光に理由などない、イギリスが単にすきだからまた来ただけなのだけど、それを説明しろって言われてもなあ。。

前回のイミグレでおじいちゃんの言ってることがあんまり聞き取れなかったことにも恐怖がある。
頓珍漢な返答したら「この会話力では一人での英国観光は不可能なレベル、滞在目的に著しい疑念あり」とかで追放されるのだろうか・・・・・!!


根気よく並び続けること、間もなく30分経過。
EUから来てるひとたちを捌き終えた窓口が、それ以外のよくわからない国々から来ているわたしたちにも門戸を開いてくれ、加速的に行列が進む。
そんな我々を捌いてくれているのが、「この国の料理でどんな舌をしていたらそんなに食事を摂取しようと思うのか」と問いたくなる、たっぷりしたスキンヘッドのおじいちゃん。
インド系のおばちゃんと談笑しながら、わたしの前の母娘づれに
「やぁ、英語は喋れるかい?」などと聞いている。フレンドリーであります。

しかし、たったそれだけなのに「えっ?」「えっ?」て親子そろって笑いながら答えない。


うそだろ。これ聞き取れないとか。
日本へ帰国するチケット今のうちから探し出したほうがいいんじゃないか…?



母娘づれに他人事ながら絶大に心配を持ちました。
が、そんな事言ってる間はない、窓口でわたし呼ばれている。
ヒースローの審査官様、どうぞ寛大な捌きを・・!
そんな、何だか罪人の気持ちで進んだわたしを出迎えたのは、ニコリともしてくれない担当官。
わ、わたしは悪いこと何もしていません・・・・・・(´;ω;`)!!



で、結論。
確かに細かいヒアリングは多いけど、これでひやっとしたとか去年の自分を逆さに吊り上げて叱り飛ばしたい。
むしろ、どこが危うかったんだ。
目的。
滞在期間。
過去の渡英と、その時期。
今回の滞在先。
入国ルート。
以上。


張りつめていた気が緩んで半ば脱力しかけた。
質問中は一切笑顔を見せることなかったお兄さんでしたが、何とか審査を終えて
スタンプぽーん!してくれた後に「Enjoy.」と微笑んでくれた。
うん、わたしエンジョイするよ!!!!!!





手荷物受取所。
何となく「ブロードキャスト!」って叫びたくなるね


到着してそろそろ50分は経とうかとしている。
わたしのキャリーはまだベルトコンベヤー上を回っているのか、いやむしろ回してくれているものなのか、勝手に持ってゆかれてなぞいないか、
そもそもロストバゲージしてない!?
不安てんこ盛りで小走りして行ったけど、とりあえずは無事に荷物もロンドンへ到着していた。
ありがとうエールフランス・・・!!って当然のことなのになんでお礼のコトバが出るんだ。
日本ではこんな気持ちになったことないのに・・・・・
こんな乗客心理が知れたらANAやJALはおかんむりであるよ。
あれか、孝行娘は毎年母の日に厳選の贈り物をしてきたのに、ある年に放蕩息子がチロルチョコを「いつもありがとな」って言って渡したら母・号泣、で全部持っていかれた、みたいなやつか。
わかりにくい。




ヒースローの到着ロビー。
前回同様にミネラルウォーターを購入した、COSTAの入り口前で撮った風景。
これぞ「わたしのヒースロー」である。

1st day:エールフランスにて、フランスの洗礼を受ける

2015-09-14 22:45:36 | エールフランス
いよいよエールフランスの人となる。

これから乗り込む機体。




搭乗口付近。






しかしさすがエールフランス、
ゲルマン系といった顔立ちの方々がすごくおおい。
小さいアジア人、さっそく萎縮。
(花の都パリにむかう便だというのに、
 飛び越えてイギリスなんかに行くって知れたら嫌味いわれるんじゃないかしら・・!)
フランスとイギリスは、ドーバー海峡を隔てた隣国同士だというのに非常に仲が悪いそうで。
googleでイギリスとフランス、と打ち込んだら予測検索トップに「仲が悪い」と出るほどです。
凄まじい。



お席はさっそくエコノミーへランクダウン。
短いハイグレードライフでございました・・。



上映中なのはホビット。マーティンの演技が可愛すぎて途中で悶え死。

そして座席は一番後ろなのだよ。
眠る用の枕と、スッピン隠しのマスクで装備は完璧であります。


これからロシア上空を越える、長い長いフライトがはじまる。
ロシア上空って行けども行けども恐ろしいほどにロシア上空だからね、
寝ておきて寝ておきて寝て寝て寝てようやくおきても まだロシア上空。
寝てる間に機体がロシア上空で休憩したに違いないくらいロシア上空が終わらない。
どう考えてもスタンド使いが現われている状態なので(copyrightジョジョ)飛行機搭乗中は「現在地はどこか・・」なんて、極力思わぬように過ごすことがベストです。わたし調べ。

とはいえ、飛行機という閉鎖空間に閉じ込められることもすきなのだ。
「これから10時間くらい拘束するよ、でもその間自由にしてていいよ」
っていう、制限下での自由ってたまらない。
手放しの自由より、制限があるほうが工夫や創作も生まれるものです。


さて国際線のお愉しみといえば、やはり映画でしょう。
2行前を颯爽と無視する、さっそく創意工夫ない選択肢ですね。
スパイダーマンやホビット、CSIを、英語音声で字幕なしで観る。
SHERLOCKと違ってわかりやすい・・泣

途中、ディズニーアニメとかをはさみつつ、
エールフランスが贈るエコノミー症候群対策運動を探すが、なかった。
西洋医学は「運動による対策」を重視しないのでしょうか。


さてお楽しみ!機内食!!

ここは最後尾、すでに選択の自由はなくなっております。有無を言わせず置いてかれた。
なので選べたはずのもう一択が何だったのかも、さらに言うとこれが何なのかもよくわからない。笑


ところでこれ、お米とパンなのだけど。。
フランスにおける米ってオカズの位置づけなのかい?


ちなみに味は「期待どおりのザ機内食」。ふつうにあんまりおいしくない。
コリアンエアーは何だったの、あれは夢か?

でも!
この機内食を切って捨てられないの!チーズが!う!ま!!!いの!!!!
最初はコクが強い印象のチーズで、あとからケモノが襲ってくるような。
ヤギかな?それが、もうフランスパンに最高に合う!!
こんなチーズをあっさり出してくるなんて!!
あなどれぬフランス!エールフランス!

これは日本かえっても食べようそうしよう、夕食に出てくるチーズの包装紙を記録にのこすのだ。
好きな食べ物はと問われたとき、「チーズでは○○がすきですね」とこたえ、なんてハイソ!ワイン通!みたいなイメージを醸成するのだ!



とか思っていたら夕食は無難にチェダーチーズ(?)であった。


だれかどこかでわたしの行動監視してるでしょうか。
「甘いね、そうはいかないよ」って聞こえてきたぞ。
なんで昼食のときに「夕食のときに商品名確認しよう」なんて思っちゃったんだろう・・・・・

チャンスの神様は前髪しかないから、
通り過ぎた後につかもうと思っても間に合わないんだってさ。
今回の旅でも何度も頭をよぎるフレーズです。



さて12時間を超えるフライトも間もなく終え、
そろそろ降り立つときがきた!と思っているころ。
ふくふくしたサンタクロースがヒゲをカットしたようなスチュワード氏がわたしを呼んでいる。
トランジットについてのお達しの様子。
乗継の搭乗口でも再確認してくれるんだろうか?
のほほんとお話を伺うと、


 失礼、マドモアゼル。ちょっとよろしいですか? 「はい、どうぞ」
 お知らせがあるのだが、この便は遅れている
「!?なっ、そ がイッツオーケー。
 乗換の便も遅れている。
 予定どおりターミナル2E、K26へ行ってね♪
 ドントウォーリービーハッピー!
 


恐ろしいインフォメーションで血圧急上昇させ、
しかし反論の余地を与えず畳みかけ、
けむに巻いたうちに退散する。
見事なコンボ。
ってか、おまえら、これ、慣れてるだろ・・!



茫然としている間に恐ろしいクリスマスプレゼントを投げつけたサンタは、さっさとどっかに消えてしまった。

だ、だいじょうぶ・・・・・なのか?


確かに来る前に、トラブルがあって飛行機に乗り継げなかったらどうしようと思った。
フランス語で「乗り継げなかった」はどう伝えるのか、メモりもした。
でもまさか、よもや、活用する機会がさっそく発生しようとは・・・・・!!!!!!!


ぐぬぐぬ考え込んでいる内に、空港が見えてきた。
間もなく着陸、滑走路が見えている・・というときにまさかの垂直落下!
恐怖に襲われる客室!
しかし何とかランディング、客室が安堵感に包まれた瞬間を狙いすまして
信じられない横滑りという二段落ち!!!
キャー!ウワー!!客室が騒然となる中、わたしの頭の中にもレッドランプが点灯。

  頭を下げてー!ヘッドダウン!! 
(それは降下中のときに行うべきか?)

飛行機が突然ロジャーラビットのカートゥンスピン化したと言えば一部の方にはおわかりいただけるだろうか。
わたし、取り乱して隣のフランス人に詰め寄ってた。
「エールフランスは!いつも!こうなのか!!?」

しかしパイロット、根性で立て直してくれたのか、転倒することもなく五体満足でパリの地を踏むことができた。



シャルル・ドゴール空港。



なんとオシャレ、さすが花の都パリ、空港名すらエレガンツ、などと思ったら過去のフランス大統領の名を冠したものらしく、やはり横文字名というのは何は無くともオシャレなのだった。
そう考えると和名のダサさって異常じゃないか?例えば安倍晋三空港だよ?認めん。


巨大なハブ空港?らしく、移動はモノレールで。
ぼんやりと聞いていたアナウンスがフランス語で、ひとつも分からない。
「ターミナル・ドゥ・エー、ドゥ・エー・・・」しかしフランス語、訛りが強いな、「two」が「ドゥ」になって・・・る、、、、、
!!
ドゥ!
アン・「ドゥ」・トロワ!!!!
あれかーーーーー!!!!!

フランス語で「2」は「ドゥ」と発音することがわかり、
ほんとうにバレーのカウント、アン・ドゥ・トロワなんだなと感動した。
という話を帰国してから周りに伝えても、全然うけない。

・・・あれ、感動しない?これ?

ちなみに、すべて英語でリピートしてくれました。さすがは国際空港です。


セキュリティチェックで割と多めに剥かれる。
靴も脱がされるし、パーカーもはぎとられた。
パーカーとったら部屋着なので恥ずかしかったぞよ・・・パリきびしい・・・・・

そのままチェックイン。
カウンターの職員に「フランス語で話しかけるなよ」「ひとことも分からんからな!!」と目で圧迫。
したおかげか、素通りできました。



さて、まだここまでは気分的にものんびりであった。
なんだかんだ、サンタおじさん「大丈夫」つってたし。
それがフライトボードを見ていると、どんどん恐ろしくなってくる。
・・・・そもそも、今、何時・・・・・?


当たり前のことだが日本とパリには時差がある。
イギリスの時差は調べてきた。時差、8時間。
わたしのiPhoneの「世界時計」に何ならロンドン時間は設定済みです。
しかしフランス。フランスって何時間時差あるの・・?
そもそも時差ってh(時)に対して発生するものであって、
まさかもしやm(分)は世界共通の時を刻んでいるのか?


などと思うのは、その仮定が正しければ、
わたしの腕時計はあと数分足らずの内にわたしが搭乗するはずの飛行機が離陸してしまう時間を指しているからだ。


時計。時計。
時計、どこにある・・・・・・・・・!!?

羽田や成田ってこんなに時計なかったっけ!?
トランジットに使用される空港で、どうしてわかり易いところに時計の設置をしてくれていないんだろう!
わたしのようなアホな観光客が空港でパニック起こすケースを想定していないってどういうこと!!
あれか、堂々と遅れるためには時計があったら困るのか!なるほどなあ!!納得だよ!!!(にしおかすみこ風に)(懐)


取り乱し、チェックインカウンターの男性スタッフさんへ詰め寄る。赤の他人への詰め寄り、パリでは二回目である。
こここ、このチケット記載の搭乗はまだ間に合いますか・・・!(英語)


英語に対してフランス人は、
「ここはフランスですけど?フランス語で話せ」って感じなのに対して
イタリア人は「やあ何かこまってるのかい!英語で話してる気がするけどよくわからないから全部イタリア語で返すね!」ってかんじで、
共通点は通じないことです。


とのことでして。フロムついったー。
しかし流石国際空港。意図は理解してくれたようで、フライトスケジュールとチケットをにらめっこしはじめてくれた。
まあ、フライトボードの前でパニックになってチケット差し出してくるアジア人の意図を読めない空港スタッフなど完全に終わっている。
しばしして、笑顔で行ってらっしゃ~い(フランス語)と送り出してくれた。
手渡してくれたチケット裏に、搭乗ゲートらしき数字を書き込んで。
違・・・・!
時間・・・・・・・・!
間に合うかを知りたかったの・・・・・・・・・!!!!

伝わらず。思いも言葉も伝わらず。


やむなく、お兄さんにお礼を言って走り出す。

ちなみにここが日本だったらスタッフさんのその対応でもう安心する。
ギリッギリ時刻だったらチケットを見た瞬間表情を強張らせ、手荷物なり何なりをつかんで「お急ぎください!」叫んで目で「死ね!ただちに!」と罵ってはきても可能な限り搭乗に間に合わせるべく併走してくれるからです。
・・そうです、経験者です。その節は申し訳ない。

しかしここは異国。そうフランス。
なんでもストライキ先進国らしく、ストライキカレンダーなんてものが存在するんだそうな。
前もって計画して予定どおり開催するなんてなんと良心的な、どうぞそのまま先に進んだままでいてください後進国を放っておいて下さい。
観光客としては予定日さえ調べておけば問題なし・・・
とか思っていたら突発的ストライキもあるらしく。
何だそれロンドンの市営交通か!!!!!
結局は全然良心的なんかじゃないのだった。

そんなフランスなのだ。
あと5分で飛び立つ飛行機に搭乗予定のアジア人なんて、平気で見送りそうではないか。



シャルルドゴール空港。



ターミナル2E。
素敵なんですよ。


全面レッドカーペット。

ここ空港だぜ・・?

なに、この漂うラグジュアリー感。見渡せばオシャレ。




を、汗だくになりながらダッシュするアジア人。
夕刻迫り、落ち着きすらみせる空港内。
駆け抜けるDUTY FREEエリア。
あまつさえスッピン。

恥以外のなにものでもない…!!!



時計を必死で探しつつ走る。
しかしどうやらゲート番号的にはわたしの搭乗は最果ての地であることが判明し、さらに絶望する。

しかしおかしな事に、わたしの搭乗ゲート付近に、ひとがいるのだ。まばらに。
搭乗にしては少なすぎるうえ、人びとに全く動きがみられない。
次便の方々だとしたら、なぜ使ったばかりのゲートを使うのか。
わたしの認識だと、連続でおんなじゲートって使わないとおもうけど・・・

???

はてなマークだらけになりつつ走り寄ると。



【遅れてます!搭乗開始は、本来の予定時間の30分あとだよ☆】



って。電光掲示板に表示されてた。


安堵・脱力しすぎて崩れ落ちそうになるわたしの後ろに、日本人家族がやって来た。


 あかん、遅延やて。
 ほんま?この風景、日本じゃありえへんな。
 なにが?
 誰も文句言うてないやん。



………確かに!!!!!!!

日本で遅れでもしようもんなら、カウンター叩いてるオジさんがどこからか召喚されてそうなものだ。
そんなひと、だれひとりいない。
しかしそもそも、スタッフひとりもいない。
憂い顔で遅延の説明やケアをするスタッフが、ここにはひとりもいない。
大人しくおとなしく、無の境地で待ちつづける乗客たち。


遅延機待ちの空港じゃないぞ・・・この静けさ。



掲示を信じて免税遊びに行ったら置いてかれそうで怖かったので他所に行くことはせず、静かにロビーで待つことに。

その後、予告もなく再遅延しており(アナウンスも何もないのね・・・気づいたら掲示板の表示がひっそりと書き換えられていた他、乗客への通知は一切ない。何なら引き続きスタッフも来ない)結局搭乗できたのは、予定時間の60分後だった。

異国に「期待するな」という情操教育をされた結果、もう遅れもアナウンスすらないことにも何も感じないですよ。

日本で飛行機遅延なんて、気体整備不良とか悪天候とか、何らかの説明責任をマックスで果たそうとせんばかりに乗客におよそ関係ないことまでも伝えてくるけど、このエールフランス、搭乗しても降りても結局何の説明も受けず。

しかし、この穏やかなパリ上空にフライトの何を狂わされたんだ。

1st day:成田空港シャワータイムものがたり

2015-09-07 22:02:35 | 成田空港
成田空港ターミナル2到着。

久しぶりの成田。
なんか雰囲気変わったなあと思いつつ、うかうかはしていられない。
さっさとチェックインを済ませて、9hoursでシャワータイムと洒落込まなくてはならない!

9hours。
つい1か月くらいまえに成田空港に誕生した施設で、
トランジットの際の仮眠・シャワーによし、
早朝便で飛び立つときに成田前泊するのによしという
カプセルホテルなのです。らしい。


東京の最新スポットって興味深いけど恐らく行けない。
スカイツリーとか、相当大きなものでないと実際東京に着いたときに覚えてすらいない。
でもテレビで紹介されていると「ほう、行ってみたいな」とは思ったりする。
で、この9hours、ZIP!で紹介されてたのよね。
うわー!へー!って思った2日後にイギリス旅行が発起したので、

いけるんじゃねいけるんじゃね!?
東京最新スポットいけちゃうんじゃね!?
好奇心と実益を両方満たすという二兎追うもの両兎得る状態じゃね!!

ゆえにグズグズはしていられない。
さっさとチェックインして、可能な限りゆったりとシャワーするのだヘイ係員さん!
チェックインカウンターはどこでしょうかー!

 係員「すみません、エールフランスへの乗継はターミナル1なんですよ。移動して下さい」


・・なんだと?



いや道理でね、「成田、国際線のオーラなくなったなあ」とはおもってたんだよ、
the日本の夏ていうか、お盆休みー的な家族連れふうなグループが多いなって、
9hoursはターミナル2!!!


それでもチェックイン後に戻ってこれまいか・・と心中まだ悪あがきするも、
シャトルバスは一通運行で、ターミナル1に戻るにはぐるっと一周しなくてはならないことが判明。
9hoursに戻っていたら、エールフランスは髪乾かしている間に離陸する。
神よ・・なぜ地方民を冷遇するのですか・・・・?
などと、むしろ神から天罰下りそうな嘆きを捧げながらシャトルバスに揺られて向かうはターミナル1。
しかし一旦抱いた 成田シャワーdeロンドンさっぱり♪プラン、
水に帰すわけにはいかんぞ・・
東京のじっとり湿気を肌に感じながら誓う。


ターミナル1。
入った瞬間にあっさりと汗が引く。


そうそう覚えていますよ、成田空港国際線と言えばこの雰囲気です。


なつかしき成田、国際感。
初海外で出国したときの感覚は永遠なのでしょう。


エールフランスの有人カウンターで搭乗手続き、チェックイン待ち。
待つ。

待つ待つ待つ。
待つ待つ待つ待つ待つ。

待・・・・・・・・長くね?
待つ、がゲシュタルト崩壊するわ。

窓口が2つしか開いてないのもあるけど、長い。もう断然長い。
なんなのだ。目の前のチェックイン中の2組が窓口スタッフさんから、もう「仲良しかな?」ってくらい離れない。
なんなのだ。いくら日本のスタッフが親切丁寧だからって限度があるぞ、観光案内ならよそで聞け。

かなり待たされて、通されたカウンターで迎え撃たれるは「実習生」。
・・海外初心者×実習生、って・・・嫌な予感しかしない・・・・・!
しかし初心者ゆえ細部に気を遣い、
ベテランがやるかもしれないようなミスはむしろしないかな、と考え直す。


で、わたしのチケットはここからもパリにてトランジットするわけなのだけど、
トランジットって手続きむずかしいのか、
チケット情報をコンピューターにブチ込んで途端、絶句して固まる実習生。
変な汗をかいてる顔しながらパソコンと向き合う実習生。
先輩スタッフに小声でお伺いを立てる実習生。
教えを乞うてから、さらにパソコンと戦いだす実習生。
そんなん不安にしかならんわ・・・・・!!!
そんなに難しい移動経路を提供してきたの、じゃらん?泣

「えー、お待たせいたしました。
非常席の横のお席をご用意いたしました。
緊急時はスタッフへご協力いただく場合もございますので、ご了承ください。
お客様、英語はお話になれますか?」

 なれません・・・・・!!!!!!


緊急時にスタッフの一助となるほどの語彙力も、
緊急時にでかい白人の避難介助できるほどの体力も、
全体的に役に対してわたしが不足でしょうが!!!泣


むりです。

すがすがしいくらいきっぱりと断ったら、
カウンターのお姉さん軽く引くくらい困惑をみせる。
まあそうよな・・イギリスまで一人で行くって客が英語むりって
「現地でどうする気や」って話よなあ・・・・

なんとか別座席を用意してもらって、チェックイン終了。



出国審査はあっさりと終了。
日本人スタッフは事務的に淡々としていて、なんというか安定してるなあ。。
間もなくこういった、安定感とかそういうのとはしばしお別れである。

さてわたしは旅券上は国外のひととなった。
ここから、怒涛の!シャワータイムであるー!!!!



案内係の方に、出国審査先にシャワールームがあることは確認済み。
成田空港ターミナル2出国審査先リフレッシュルーム

出国審査をくぐってすぐに免税店。
前回の旅で、ここで免税されてもトランジット先で
あっさり課税されると教わったので買い物はしない。
海外らしい、強い香水のにおいで出国したことを強く実感する。好き。

若者連れが国際線ロビーにいると、
いったいその若い身空でなぜどういった事情で
海外に出て行けるのか問いただしたくなる。
しかし若者づれ多いなあ・・・・



幸い、シャワー室は空きがあったため、即座に入ることができた。
シャワー室、このよう。

この写真を撮って、ここからは時間との闘いです。
遅れたら追加課金されちゃうし、かと言ってチンタラしてたら髪が乾かず飛行機で風邪ひく可能性すらある。

そんなデメリットあるならただちにシャワー諦めよ、なのだが
成田でシャワーを浴びるというのも「旅のお愉しみ」に脳内でターゲットロックされているため
もう後には引けないのです。


しかしわたし、オーストラリアに短期留学している。
お任せしなさい。短期時間シャワーなど大学時代に習得している。


オーストラリア、慢性的な水不足。
というのはステイ先を割り振られるまえに聞いていた。
要するに水の出ている時間が短ければいいのだろうと解釈して行ったのだが、
ホストマザーの主張は「シャワータイムを短くしろ。」一点張り。

いや水出している時間は短いから!
何なら確認してくれ!

主張してもちーっとも通らないため、
一緒にステイしていた友人と目からウロコのシャワータイム短縮技を編み出した。
まずメイクはシートでぜんぶ落とす。
しかるのちにバスルームに一緒に入り(広いんだよ風呂場)、
待機しているほうはストップウォッチを構える。
シャワー放水と同時にカウントダウン開始、半分を過ぎたところから以降、1分おき声に出してカウント。
シャンプーを済ませたのちはコンディショナー・全身を洗う・洗顔までやって全身泡だらけにして、
ここから!すすぎは頭から湯をかぶって、すべて一気に流す!!!!!


「どこが画期的なのか」と批判があるかもしれないが、
渦中にいた人間からするとまさにコロンブスの卵ですからー。



都度都度すすいでいた時間を1/3にしたのだ。
これでダメだったらシャワーいちいち切らねえぞ、コラ
温度を適温に調整する時間ショートカットするぞ、コラ。
あとは身体洗うの隔日ごとにするしか・・・
とか思ったが、ホストマザーにはようやくokをもらった。


こんな言い方したけど、ホストマザーの主張の5分シャワーは間違ってないんだけどね。
オーストラリア、給水制限してるし、むしろこんな潤沢に水があるくにのほうが珍しい。
むこうでは食器類も日本人からしたら目を剥くくらいゆすがないし。
食器を洗剤でこすってから、ためておいた水に「くぐらせて」終了。
泡!切れてないですけど!??
最初は友人とふたりでぶっ倒れたけど、しまいには慣れてしまった。
人間の環境適応力とは恐ろしいものでありますね。
オーストラリアの洗剤って誤飲可なのだろうか。誤飲・可、っておかしいけど。



そんなあたりで成田に帰って来れば、怒涛のシャワー時間は終わりをむかえている。
しかしね、わたしの場合ヘアドライが一番時間かかったりする。
多汗がちであるため、ヘアドライしている熱で発汗して
乾くはしから濡れていくのだ。
いたちごっこ・・・・!



テクニックを駆使したおかげで、ヘアドライまで含めて29分50秒くらいで受付に駆け込めた。
なんでもやっておくもんだ。
ありがとうホストマザー。

オーストラリアの母に、成田より感謝を捧げる。



さあ、これから先は一路フランスへむけて搭乗だ。
ハイブランドーでハイソサエティー、な免税店横をスッピンで走り抜け
(これはなかなか胸に来るものがあった。)
いざエールフランス!かかってこいや!

1st day:わたしはJALのビジネスクラスで運ばれる

2015-08-31 23:06:32 | ビジネスクラス
旅行初日。

例によってお優しい父に、空港まで一本で移動できるよう送迎していただく。
うちのかわいいフィットちゃんの中から、明け行く札幌のまちを眺める。
長年住んでいても、知らない場所というのは少なくなく
「へぇ こんな公園あったんだ」とかなんとか、気づきが多い。

地元だって、まだまだ自分にとっては未開の地があるのだ。
海外海外!と外に目をむけるまえに、近所を散策したらいいじゃない、と思うこともある。
ただ、外の世界に目をむけているのはわたしの頭ではなくこころであるため、
これからもそれは変わらないだろう。
マイブームの表現を使うと、これはこれで「業」であり。笑


新千歳空港までは、札幌駅よりJRで一本。
札幌駅でJRのuシートを「大人一枚」選んでいると、唐突にひとり旅であることを実感する。
これから全ての選択は最小数である「1」なわけで。
あああーひとりだーーー憧れだった、海外でひとり!だ!!
無事に帰ってくるぞぉおおおお!!!!!



実はこの旅行の直前、マレーシア航空が消息を絶った事件(現時点でいまだ未解決)が発生した。
おまけに後を追うように、ロシア上空で旅客機がミサイルで撃墜されたという事件まで立て続けに発生。

そもそもねぇ、海外ひとり旅しかも女ひとり旅なんてねぇ、
「わたしってひとりっこだったっけ?」
ってたまに錯乱するくらい溺愛してくれている、
バニラアイスのチョコがけの上に砂糖を満遍なく散らして
はちみつでコーティングしたくらい我が子に甘い我が最愛の両親からすると、
まあ当然ながら受け入れがたいわけで。

そんな最愛の一人娘(戸籍・生物学上はひとりじゃないはずなんだが)がひとりで海外なんて!

まあ、なんといわれたところでゆくことは決めていたのだけど、
旅客機墜落なんてニュースは心痛に拍車をかける。

飛行機・空港ラヴとしては、飛行機の安全神話には強い信頼を寄せているので
個人的に心配はしていない。
していない。けど。
しかしながらなぜこの時期に!
つか、航路おもいっきりロシア上空だし!ぜんぜん他人事じゃないし!!!
プーチン大統領、お気を確かにお願いします!!!!


というわけで出発日まで、
アナウンサーがマレーシアとウクライナ上空というキーワードを発したら
瞬時にチャンネルを切り替えニュースの黙殺をはかる、
という不自然極まりない行動が日常ルーティンと化した。

バレッバレだったのに、母気づかなかったんだぜ。
そうだ、この世に無駄なことなどないのだ。
(って、ニュースは知っていたが。無意味)


ちなみに我が家は「一人娘」がふたりいますということを、
前回の旅行記を読んでくださった方のために付け加えておく。
うちの妹もひとりっこである。
親の愛ってスゴイヨネ


さて札幌駅に戻る。
札幌-新千歳間で座席にすわって世界の車窓ゴッコをするのは、
300円しかかからない、わたしの出国儀式だったりする。
これから違う土地に行くわたしのこころを、
きちんと切り離すために北海道の風景に一旦お別れを告げるわけです。
行ってきますよ、しばらく留守を頼みます。

しかし指定席なのに300円なんてホントなんて良心的なのか。
JR北海道さんにはこれからもくれぐれもよろしくお願い申し上げたい。



新千歳に到着寸前に、次の経由地まではJALを使って成田に飛ぶことを確認する。
今回、やれエールフランスだやれオランダ航空だのなんだのと経由地が多いので、
日本国内移動路線がいまいち覚えきれない。。
本番は出国後だ。国内線なんて、どうとでもなる。


チェックインのためおとなしく並んでいると、わたしの前は羽田経由の韓国と、後ろは成田経由のバリと判明。
うしろのカップルどうやら10年パスポートを持っているらしいのだけど、
先ほどからしきりに誰ぞの悪口中。
「ないわー」「あの格好、THE観光客だね」「あれじゃー素人丸出しでしょ」
ほほう。
ひとさまを悪しざまに罵れるとは、貴君はさぞかしプロ、玄人観光客とお見受けする。
ご立派な経歴をおもちなのでしょうね!?
・・・なんでしたら、どのへんをどうしたら素人感が隠れるのか、ぜひお伺いしたい。。。
ひとり旅としてはそのへん切実です。

わたし、道きかれること凄まじいわけです。
迷える観光客の中に放り込まれたら、
きっとわたしのまえに列ができるぐらい。
たぶんひとの良い善人顏しているのだと思う。
素人感+善人顔のミックスって、ひとり旅においては
できたら席を外しててほしいスペックなわけで。
 ・・・などとケータイでぽちぽち打ち込んでたらさ、道訊かれたよ?今。うそみたいだよ・・?
この観光客呼び寄せぶりは何なんだ。
招き猫の代わりにわたし雇ってくれまいか。呼ぶぞ。任せろ



ゆっくりゆっくり列は進み、搭乗30分前寸前にようやくカウンター前へたどり着く。
どうやら本日の窓口はベテランで構成されているらしく、管理画面をはじく指もスムーズ。
そんな女性スタッフさんに、お席についてご提案いただく。
「926円でお席をビジネスクラスにアップグレードできます」とのこと。

あれか。
クラスJってやつか。
エコノミーより気持ち広め、ってやつでしょ。
3列シートが2列になる、みたいな。

うーん。
話のタネにもならなさそうだけど、お願いしようかな・・・

とか悩んでいたら、数カウンターむこうでさっきのカップルもおなじ案内を受けたらしく
札幌-東京間でアップグレードとか馬鹿ジャネ!とか言ってた。
・・もうお前らは顔面も全体的な外見もほんとグレード低いんだから、黙ってろ。
ビジュアルは低所得なんだから、会話内容で低レベルに加速かけるな。


さて心中で罵った後、結局アップグレードをした馬鹿は大急ぎでセキュリティゲートへ。

お盆期間だけど、比較的すいている・・
ファーストクラスすらある便みたいで、
成田までの短時間なのになんと勿体無いことよ設備の無駄遣いであるよと嘆いていたら、
ら。

手元のチケット印字を何度も確認する。
ナンバーには間違いないのだけど、これはぜったいに何かの間違いである席がご登場。

うそだろ・・926円ぞ・・・?
小心な庶民はCAさんへあわてて確認する。
あのあの、わたしのせきはどこですか!

しかし間違いないとのこと。

クラスJだと舐めてかかってきたら、すごいことになってる・・・
じ、人生初のほんとうのビジネスクラスだ。

アップグレード大正解。


どうやらこのJAL SKY SUITEというクラスの席は1年半前から就航していて、
いまはまだ成田札幌間と(ほんとに?札幌でいいの??)NY間しかとんでいないそうです。
(2014.8時点の話。いまみたところ、がっつり就航路線ふえてますな)

なにがワクワクって、この個室性。

シートベルト着用サインが消灯している間は、
隣の席・通路から見える位置にパーテーションを引くことができて、


(ここね、ここに仕切りあげられるの)
かなりのプライベート空間に変えられるのです。
それでいて長時間フライトのお約束、御手洗で隣のひとを起こすとかもないよう、
全席通路へダイレクトアクセスできるように設計されている。

なんか・・旅のしょっぱなからラッキー引いてしまった・・・・・


ちなみにね!座面がフルフラットになるのだ。

足のばし放題、寝転んで肘を曲げ、両腕開いても両壁とかにもぶつからない。

すごいやビジネス・・・・!テレビも大きい!!

そのうえ窓際は完全にプライバシー空間にもできる。
ああ、うれしくておなかいたい。
でもテレビつかえなかった。
というより使い方わからなかった。リモコン何さわっても反応しなかった。


ゴロゴロしてみたり、たまねぎスープを愉しんでみたり、
旅行記を綴ってみたりしている内に、あっちゅー間に成田です。
早いよ着いちゃったよお、そんな急がなくてもいいのに。

ビジネスクラス、そもそも片手で足りるくらいしかひとがいないんだけど。
当たり前だけどファーストクラス除いて客室の先頭なわけで。
ファーストクラスはもう一個先に降り口あるからね。
エコノミーのようにシートベルト着用サイン消えてからずらりと列を作って、
まだかまだかと待つような待機時間を耐えずにすむわけだ。
乗務員がドアモードを解除しているアナウンスが流れている辺りで、
もう降り口にむかって歩き出している。

エコノミー慣れしている庶民はワンテンポ遅れますよ!