江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

便利なのか不便なのか

2024-04-19 | 随想
先日の朝刊のトップ記事が「タッチパネル普及で新たなバリアー~視覚障碍者が困る~」というものだった。





確かにいろいろなところで「機械的なボタン」ではなく「タッチパネル」に代わることが進行している。
それに歩調を合わせたのではないだろうが、有人の窓口が閉鎖されることも進行中だ。
駅の「みどりの窓口」のことだ。

我が家の直近のJR駅は、荻窪駅だが、ここのみどりの窓口も先月末で閉鎖となってしまった。
跡地は、イベントスペースになったらしく、昨日は靴の即売コーナーになっていた。





鉄道会社は、人手不足への対応でこうした友人の窓口を次々減らしている。

また、紙の乗車券からスマホで対応する「チケットレス」も進行中だ。
通勤で使っている渋谷駅も、みどりの窓口から「旅コンシェルジュ」になって、外国人旅行者への対応を主たる業務にするという告知があった。


乗車券や特急券は、自動券売機で購入が可能だ。
不便ではない。
アプリを使えばもっと便利。
というのが鉄道会社の言い分だろう。
だが、冒頭の記事の様に、視覚障碍者にとってはバリアーだ。


自分は健常者だが、みどりの窓口がなくなってしまうのは困る。





これは、一昨年、長野~新潟を回る旅行の時の乗車券だが、東京発→東京行きになっている。
新幹線で長野に行き、7年に一度の「善光寺御開帳」を訪ね、また、新幹線で糸魚川。

フォッサマグナミュージアムとパークを訪ねて、大糸線を完乗。
松本から特急あずさで東京に戻るという「鉄分補給旅」だ。

こうしたアレンジ旅の乗車券は、有人の窓口でないと購入は難しいのではなかろうか。

鉄道は、公共性の高い事業だ。
障碍者を含めて困る人が少なくなるように「合理的配慮」も同時進行でお願いしたいものだ。



-K.H-


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