江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

言葉であそぼう 詩であそぼう  ~「きりなしうた」その1~

2014-04-03 | 随想
 最後の勤務は、非常勤教員でした。

 久しぶりに国語を教える機会がありました。
何年間か、国語から遠ざかっていたので、うれしい!
学級担任だったときは、国語の時間に「詩であそぼう 言葉であそぼう」の学習を取り入れてきました。
まず、言葉に親しむことや言葉遊びを楽しむことを大切にしたい。

 というのも……。
言葉で遊び、言葉に触れて、言葉に親しむことによって、語彙量を豊かにしたり、言語感覚を磨いたりすることができます。
言語を自分のものとして獲得することが、思考を深くすることの基礎を形づくるのではないかと考えるからです。
まだ見ぬものや、人の痛みにも思いを馳せる想像力を育てることにつながるのではないかと思うからです。

 2011年3月11日、東日本大震災から3年。東京電力福島第一原発事故から3年。
今なお、復興は進まず、福島第一原発では、働く方に死者が出るほどに放射能汚染が拡大し、過酷さを増しています。
というのに、長時間労働を強いられ、日常の茶飯事に追われて、1日は過ぎていってしまいます。
働く者に考える余裕や抗うチャンスを与えないための「多忙化政策」・「繁忙化政策」とも指摘されています。
憲法解釈を変えて、「集団的自衛権」行使を認め、「戦争をする国」にむけて猛進する安倍政権。
暴走にストップをかけるためには、まずわたしたちが想像力を働かせ、思考することをやめず、行動する人でありたいと願います。
福島のことを風化させないためにも、未来社会に責任をもつためにも、遠回りかもしれないけれど、子どもたちに豊かな言葉の力を育てたいと願います。

 
 前置きが長くなりすぎてしまいました。
<龍頭蛇尾のきらいあり>ですが、昨年の取組みをいくつか紹介します。

 まず、谷川俊太郎さんの詩「きりなしうた」です。
「きりなしうた」の「宿題編」は大変有名なので、ご存知かと思いますが、「きりなしうた」には「お風呂編」があります。

 「きりなしうた」~ お風呂編~       谷川俊太郎

 はやくお風呂に入りなさい        タオルがないから入れません
 雑巾かわりに使ったら?         雑巾ねずみがかじってる
 となりで猫を借りなさい         猫はぐうぐう昼寝です
 ひげ引っ張って起こしたら        となりの猫にはひげがない
 マジックペンで書けいい          赤しかないから書けません
 スーパー行って買いなさい         お金がないから買えません
 銀行へ行っておろしたら         お腹が痛くていけません 
 そんならさっさと寝ちゃいなさい      でもまだお風呂に入ってない
 
 
 
 ネットに絵が紹介されていたので、紙芝居にすると、記憶力抜群の小学生ですから、すぐ暗唱できるようになりました。
「宿題編」より、「お風呂編」が人気だったのは?
 
 中学年からは、自分たちで「きりなしうた」を創作できるようになると聞いたので、早速実践してみると……。
                                

(つづく)



<K>

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-12-27 10:34:11
前置きが政治色強くてどうしたのかなって思いました
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