奥山温泉は、富沢町時代に町が作った温泉施設です。
(現在は、合併して南部町になっています。)
カーブの多い山道を上がっていくのですが、
現在は、道路の舗装が完了し、行きやすくなっています。
大きな犠牲を払い、 長い年月をかけてようやく数年前に完成しました。
それまでは、途中から狭い土の山道で、車のすれ違いが難しい所が多く、
ガードレールもなかったため、路肩によけすぎると転落という危険な道でした。
そのため、冬季や悪天候時、土砂崩れなどによって、通行できなくなることが多く、
1年のうち、3分の1以上休業なんてこともありました。
おまけに、お湯は山の下からポンプで汲み上げるという・・・(当時)。
当然のこと、赤字続き。
膨大な交付金を使って何事!という批判もありました。
現在は、指定管理者が運営しています。
現在の指定管理者は「なんぶの湯」と同じ「ユアーズ静岡」。
以前は、利用時間や休憩所の利用の有無で料金が複雑でしたが、
現在は、1日料金820円のみ。
大広間休憩料金が含まれます。(個室は別料金)
飲食物の持ち込みを禁止するかわりに、食堂のメニューが増えました。
山菜ののった奥山ラーメン、山女の塩焼きなどもあります。
写真は、山女のうま揚げ丼 650円。
見た目が、とても寂しいけれど、安いからしかたないかな。
ご飯がたっぷりなので、余らないよう気にして食べましょう
味は良かったですよ。
ヤマメはサクッと揚がってるけれど、身が柔らかで、
ヤマメのいい香りがしました。
温泉は、アルカリ泉でph10あるので、入ってすぐスベスベするのがわかります。
露天、内湯(ジェット、バイブラ)、サウナがあります。
現在の指定管理者になってから、1週間ごとに男女が入れ替わるようになりました!
元・男性風呂の方が広く、眺めがよさそうだったので、
入ってみたかったんですよね
電話で確認してから、元男性風呂が女性風呂になる日に行きました。
(広い方とか川側とか言うとわかります)
露天の脇にモミジが植えてあり、その間から、
川の向こうにある杉や檜の山が見えます。
梅雨時の曇天だったのですが、くっきりとした深い緑の木々に、
白い霧(山の下から見たら雲)が一部かかり、
まるで東山魁夷の絵画のようでした。
近くに渓流があるので、その音も聞こえました。
鳥のさえずり、湯が注ぐ音。
蝶々がひらひらとやってきたりして、ほんとに癒されました。
と、隣からおじさんたちの大きなおしゃべりが・・・
まあ、いろんな楽しみ方がありますからね・・・。
女湯まで聞こえてるって思わないんだろうな。
なんでもない平日で、お昼頃に行ったら、お客さんは5組ほど。
運よく、女湯にはしゃべり続ける人がいなかったので、
ゆっくりと、お湯と自然の音を楽しめました。
(夏休みシーズンや紅葉シーズンなどは、にぎやかになります)
フロント付近に貴重品ロッカー、
脱衣所には、脱衣籠はたくさんありますが、
鍵付きロッカー(コイン返却式)は少な目です。
ドライヤーあり。
脱衣所の冷水器は撤去され、休憩所の給茶機を利用するようになっていました。
大広間の休憩所の大きなテラス戸からは、木々が見えます。
行った日は、窓が開いていて、下の渓流の音が聞こえました。
風のない日だったのですが、
渓流からひんやりとした空気が、木々を抜けて上がってきて、
とても気持ちがよかったです。
(気温が上がると、冷房をかけるようです)
大広間は、閉館1時間前までしか使用できませんので、お気をつけて。
ちなみに、
元女性風呂の露天は、景色は開けていませんが、
山の上の方と空が見えます。
いい天気の日は、青空と深い緑の組み合わせがとてもきれいです。
ちょっと浅めなので、身体を後ろに倒し気味にして肩までつかったら、
ゆっくりと空を眺めることができました。
飛行機の航路にあるので、はるか上空をジェット機が飛んでいくのがみえ、
まったりとした気分
それから、気を付けてほしいことは、
舗装されたとはいえ、カーブが多いし、道が狭いところが多々あります。
なのに、「どうせ対向車なんて来ないだろう」なんて思ってるのか、
堂々と道の真ん中を走っている車が多いです。
特に、下って来る車はスピードが出ているので、怖いです。
左側を走ることを心がけ、
見通しの悪いカーブには、必ずミラーがあるので、
車が見えたら、早めによけて止まっておく。
天候のよくない日は、ライトをつけて相手に気づかせる。
など、工夫したほうがいいです。
真ん中を突っ込んでくる車の方が悪いに決まってますが、
事故になっちゃったら、そっちの方が大損ですからね。
どうぞ、お気をつけて。