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Can't Stop Loving SMAP

SMAPの「音楽」について何か書くブログ。(♪を付した文またはパラグラフは、引用部分です)

c10. 君と僕の6ヶ月

2016年11月18日 | カップリング
『君と僕の6ヶ月』

リリース:1994年9月9日
作詞:三井拓
作曲:馬飼野康二
収録CD:『がんばりましょう』
調性:E♭→E


初々しい歌詞に、切なくも温かい感情が滲んでくる。
「君」との出会いがコンビニ、夜の公園でのデート、たった半年の恋だったけれども、「僕」の胸に深く刻まれた思い出が、明るいポップな曲調に乗せて歌われる。

初めて聴いたのは、2001年のアルバム『pamS(ウラスマ)』であり、同年のライブツアーで生歌が披露された。
歌う年代としては少々幼い印象だが、ウラ名曲と呼ばれる所以もよく理解できる。
好きな女の子が遠くへ去ってしまうという内容は、『言えばよかった』(1998年)と似通っている。
(あちらは、思いを伝えられずままに終わるという違いはあるが。)
ちなみに、『言えばよかった』も、『pamS(ウラスマ)』に収録されている。

♪ただ…愛しあう気持ちだけじゃ
 どうにもならないことを知ったよ

大分年をとった今となっては、卒業後の進路くらいどうにかならなかったのか、ともどかしく思ってしまうのだが、その辺の経緯は不明である。

この曲で最も気に入っているのが、
♪この僕にもう少しの勇気があれば 違っていたの?
という歌い出しである。
歌詞の後半以降に、「僕」が回顧と反省を込めて歌われるのが通常の順序かと思われるが、いきなりこの出だしである。
彼の、やり場のない悲しさが伝わってくるのだ。

サックスやピアノの華やかな演奏が、「僕」の思い出を彩っているようである。


SMAPさん『君と僕の6ヶ月』の歌詞
SMAPさん『言えばよかった』の歌詞

c09. Breaking Dawn

2016年11月17日 | カップリング
『Breaking Dawn』

リリース:2015年9月9日
作詞:MiNE
作曲:Susumu Kawaguchi・MiNE・Atsushi
収録CD:『Otherside/愛が止まるまでは』
調性:Am


この曲をライブで聴けない悔しさが伝わるだろうか。
ついに『SMAP×SMAP』ですらも、SMAPが歌うところを見られないままで終わってしまうのか。
曲名を平たく訳すと、「夜明け」である。
しかし、このままではこの名曲が、陽の目をみないままである。

鼓動を打つようなイントロから、稲垣吾郎のソロ→4人のユニゾン、という順で進む。

♪影を落とす街並みに溶け込んで(稲垣)
 そっとClose your eyes もっとClose your eyes(ユニゾン)

5人で声を揃えるサビや、木村拓哉のソロが光っている。
♪夜明けはそこまで来てる
の「(よ)あ(け)」で聴かせる、木村の息遣いに痺れた。

♪暗闇を抜け 朝を迎えに行こう
 …(中略)光はもうそばに

この歌詞が、SMAP5人の秘めた意志や決意を表した曲ならば、どんなにか胸のすく思いになるだろう。
2016年に入ってから、私たちは、ずっと漆黒の闇を当所もなく駆け続けているような気がするのである。
そして、ついに12月31日まで、40日余り。
光はもうそばに、光はもうそばに、と唱え続ける私たちファンの思いは、どのような形をとるのだろうか。



SMAPさん『Breaking Dawn』の歌詞

c08. まったくもう

2016年11月16日 | カップリング
『まったくもう』

リリース:1996年2月2日
作詞:小倉めぐみ
作曲:寺田一郎
収録CD:『胸さわぎを頼むよ』
調性: Bm→D→Cm


この曲も、森且行が最後に出演した『SMAP×SMAP』で聴いた。
ほんの一部しか聴けなかったのだが、歌詞といい、なんとも不思議な感覚を残す曲だった。

♪きっとお姉さまは いろいろ乗り越えてきてる
 ダサいのなんのと 逃げずに行っちゃえ

この歌詞の主人公の身の上に、何が起こったのだろう…
と、想像をかき立てられずにいられない。

この大サビの箇所を、森が歌っていた。
だからこそ「思い出深い曲」のラインナップに加えられたのであろう。
大切なサビの部分を歌う人がいなくなっては、この曲が公の場で歌われることなど、もうないのだろう…と諦めていた。

しかし、1999年のライブツアー『SMAP 1999 TOUR "BIRDMAN"』で、『まったくもう』の一部が歌われた。
その時の大サビを担当したのは、木村拓哉だったのである。
森且行と少し異なる魅力で、伸びやかにこのサビを歌っていた。

一言でこの曲の印象を表すなら、「妖艶な」という言葉が相応しい。
かき鳴らされるギターの音、めまぐるしい転調、女性に翻弄される男の心理を歌う意味深な歌詞が、聴く者を虜にする。

♪そうそれだ その感じ
個人的には、ここで声を揃えて歌うところが気に入っている。


SMAPさん『まったくもう』の歌詞

c07. グラマラス

2016年11月15日 | カップリング
『グラマラス』

リリース:2010年8月4日
作詞:小室哲哉
作曲:小室哲哉
収録CD:『This is love』
調性: Bm→D→Bm→D→Bm


蠱惑的な曲だと思った。
『This is love』のCDを買いそびれたまま参加したライブ『We are SMAP! 2010』で初めて聴くこととなる。
実はライブのオープニングでも、この曲の一部が使われている。
しかし、強いインパクトを残したのは5人での歌唱を聴いた時だった。
かなり高音を聴かせるメロディーである。
「聴いたことのないSMAP」をまた新たに見せつけられた気がした。
メロディーのみならず、歌詞もまた

♪君を苦しめた 幼い男たちは

などの歌詞が、強烈な余韻を胸に残し、私たちを幻惑する。

ライブの後で音源を探し、小室哲哉の作詞・作曲と知って驚いた。

♪G.L.A.M.O.R.O.U.S
 SWEET SWEET SWEET GIRLS
 JUST CRIMINAL GIRLS

何度も繰り返して聴いてしまう曲の一つである。
『優しい言葉』のように、少しダークで、陰のある恋模様を歌うかのようなSMAPを聴けるのも、カップリング曲の最大の魅力だと思う。


SMAPさん『グラマラス』の歌詞

c06. どうしても君がいい

2016年11月14日 | カップリング
『どうしても君がいい』

リリース:1993年9月9日
作詞:小倉めぐみ
作曲:馬飼野康二
収録CD:『君は君だよ』
調性: Am→C→D


この曲名こそ、ファンがSMAPに伝えたいことのすべてでなくて何なのであろうか。
『SMAP 25 YEARS』の投票結果では、7位である。
20年以上も昔の、しかもカップリング曲だったにも関わらず、上位に食い込んだ。
2001年発売のアルバム『pamS(ウラスマ)』に収録されていることも、要因としては恐らく大きいが、やはり、曲名のストレートさが、今のファンの気持ちにぴったり当てはまるのだろう。

ソロパートがなく、6人がユニゾンで「どうしても君がいい」と歌うサビ。
どことなく不揃いだがストレートな歌声が、不器用そうな「僕」の気持ちを体現している。
ここにグッと心を掴まれないファンはいない。
完成度は高くない。だが初期の曲だからこそ、響くものがあるのかもしれない。

♪どうしても君がいい なんでかわからないけど

少年らしい真っ直ぐな思いがハートに刺さる。
携帯電話もない、テレホンカードを使っていた時代の恋がテーマである。
『Live MIJ』(2003年)では、生で歌うところを初めて聴いた。
短調で始まり、平行調のハ長調から、ニ長調へ転調することで放たれる音のきらめきが、高揚感をもたらす。

言いたいことなど決まっている。
私たちも、「どうしてもSMAPがいい」。
どうしても。


SMAPさん『どうしても君がいい』の歌詞