でっかい画面で見たいんだ!!!
『午前十時の映画祭』 銀座線に乗り込んで
まっつぐ目指すは 三越前 都会の真ん中
日本橋を目指して走れ 向かうは 白黒映画のブロンクス
“ブロンクスの怒れる牡牛” と異名をとったボクサーの壮絶な実話
『レイジング・ブル』
原題 RAGING BULL
製作国 アメリカ
ジャンル ドラマ
製作年 1980年
カラー モノクロ
スクリーンサイズ ビスタ
上映時間 129分
監督 マーティン・スコセッシ
出演者 ロバート・デ・ニーロ
ジョー・ペシ
キャシー・モリアーティ
受賞歴 アカデミー賞 主演男優賞・編集賞、ゴールデン・グローブ 男優賞
30代中盤を迎えたマーティン・スコセッシは、心身ともに疲弊の極みにいた。
『ミーン・ストリート』(1973)『アリスの恋』(74)、そして『タクシー・ドライバー』(76)の輝かしき成功を受けて
意気揚々と取り組んだ『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)が、興行的にも批評的にも、
惨憺たる結果に終わってしまったのである。
私生活で2番目の妻と離婚に至ったのも、大きなダメージとなった。
どん底から這い出すきっかけとなったのは、78年9月。
入院していたスコセッシを、ロバート・デ・ニーロが見舞った時のことだった。
「よく聞いてくれ、君と俺とでこれをすばらしい映画にすることができる。やってみる気はないか?」
デ・ニーロが言った「これ」とは、本作『レイジング・ブル』(80)のこと。
盟友の誘いにスコセッシも、「やろう」と答えたのだった。