国際婦人デーに無産婦人の叫び(1923.3)
1923年女性労働者の闘い (読書メモー「労働年鑑」第5集/1924年版 大原社研編)
1923年の女性労働者の労働争議
1923年女性労働者が圧倒的多数の闘いであった三國紡績、岸和田三紡績の大争議はすでに報告した。この年、多数の女性労働者が毎月のように決起している。その数、実に紡績工場25カ所、織布工場14カ所に及び、大きな労働争議が果敢に闘われ、どこも圧倒的に女性労働者が多かった。
①紡績工場争議
1月、東洋毛絲紡績(兵庫)
2月、大日本紡績(大阪)
3月、三國紡績(大阪)1200名
4月、大日本ベニー会社(静岡)
5月、同上200名
5月、東京麻絲紡績会社(静岡)550名
5月、岸和田紡績(大阪)
6月、服部商店熱田工場(愛知)
6月、大日本ベニー会社(静岡)
7月、大正製麻会社(富山)
8月、服部商店熱田工場(愛知)
8月、富士紡績会社(静岡)
8月、上州絹絲紡績会社(群馬)400名
8月、松岡紡績(大阪)
9月、同上700名
9月、羊毛整製株式会社(東京)60名
10月、大日本絹紡会社(静岡)
11月、東洋紡績会社(大阪・岸和田)
11月、松岡紡績(大阪)600名
11月、寺田紡績(大阪・岸和田)
11月、和泉紡績会社(大阪・岸和田)
11月、岸和田紡績会社(大阪・岸和田)
11月、同野村工場(大阪・岸和田)
11月、武州紡績会社(埼玉)150名
11月、大日本紡績会社(兵庫)
②織布工場争議
2月、名古屋別珍株式会社(名古屋市)30名
2月、立待村所在綿織工場(福井)16名
4月、泉州織物株式会社(大阪・岸和田)
5月、杉山メリヤス工場(大阪豊崎)50名
11月、今治織物株式会社(愛媛)
11月、名古屋モスリン分工場(大阪・四條村)
11月、東京毛織株式会社(東京・王子)
12月、羽鳥織物工場(群馬・桐生)
2月、日本型染会社(静岡・浜松)
3月、八王子整理株式会社(東京)
6月、隅田川染物会社(東京)
7月、猪名川染色所(兵庫)600名
11月、安部染工場(大阪)
12月、兒島友禅工場(京都)300名
③他に、1923年女性労働者中心の闘いの主要な争議は以下の通り
1月、横井製絲工場(愛媛)26名
2月、高島マッチ工場(兵庫)40名
2月、高林機業場(金沢)30名
7月、山十組製絲工場(宮崎)800名
7月、上郷生産組合製絲場(長野)
7月、佐賀紡績会社(佐賀)50名
8月、紀州綿布株式会社(和歌山)30名
9月、安達製絲工場(鳥取・安来)100名
10月、日本製絲会社(鳥取・米子)300名
10月、大日本紡績高田工場(奈良)340名
11月、長崎紡績堺工場(大阪・堺)
12月、信達織布株式会社(大阪)50名
12月、上郷生産組合製絲場(長野)200名
12月、伊賀良生産組合製絲工場(長野)130名
12月、藤本織布工場(静岡)300名
12月、服部機業場(群馬・桐生)32名
④看護女性労働者の争議
5月、富山病院看護女性労働者50名
8月、鹿児島県立病院看護女性労働者60名