新型インフルエンザ対策

新型インフルエンザとその対策について、多くの人に知ってもらいたい。このサイトの情報により生じた損害には責任を負いません。

女児 H9N2鳥インフルエンザに感染 入院 このウイルスで5例目

2008年12月31日 | ウイルスについて
海外情報各紙によると

中国・広東省・深セン市に住む2ヶ月の女児、中等度毒性の鳥インフルに感染して香港の病院に今週入院しました。女児の容態は安定しています。
この女児は両親とともに深セン市に住んでいますが、咳、鼻水、嘔吐の症状があるため香港の病院に入院しました。女児はH9N2鳥インフルエンザに感染していることが確認されました。以上、香港の保健省から発表されました。

広東省の保健局が、感染源について調査中です。

香港ではこれまで4人のH9亜型ウイルス感染が見つかっているが、すべて回復しています。

2008年8月に研究チームがH9N2株もパンデミックを発生する危険性を指摘しています。

H9N2ウイルスはほとんどの場合、鳥でしか見られませんが、豚や他の動物で、ヨーロッパとアジアで見つかっています。

マリーランド大学、聖ユダ小児研究病院他の研究者達が、H9N2ウイルスが一回の変異によって、より強毒性を帯び、高病原性を獲得し、容易にフェレット(イタチの一種)間同士で感染するようになることを確認し、8月に研究論文を発表しています(Public Library of Science journal PLoS ONE)。

研究者達はさらにこのH9N2ウイルスの遺伝子と、季節性インフルエンザウイルスであるH3N2の遺伝子組み換えを行い(遺伝子再集合)、容易にフェレット間で感染が起きやすくなったことを確認している。(フェレットはインフルエンザにおいてヒトの感染と似ている)

人に同時にこれらのウイルスが感染する危険性が、懸念されています。

WHOによると、これまで人に感染したことのある鳥インフルエンザウイルスは、H5N1、H7N3、H7N7、およびH9N2とされています。

広東省保健当局は、女児の感染経路調査しています。


The Standard
http://www.thestandard.com.hk/news_detail.asp?pp_cat=12&art_id=76445&sid=22076939&con_type=1

AFP
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iyldM4LENlT0Wsa1_e0lesoDMJ7w

パンデミックをH5N1型ウイルスだけに限定して対策を立てていると、突然、H9型ウイルスが攻めてくるということもありうるのです。H9型が中毒性程度と思っていたら変異して強い毒性になっていたということもあるのです。