新型インフルエンザ対策

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静岡県ではウズラから抗体が検出されたが、ウイルスは検出されなかった

2009年03月02日 | ウイルスについて
愛知県でのウズラ感染H7N6鳥インフルエンザに関連して。
静岡県ではウズラから抗体が検出されたが、ウイルスは検出されなかったという。
H7N6に対する抗体が検出されたなら、それは以前に感染があったということを意味します。ウズラの定期的なウイルス検査は昨年末に決まってまだ始まったばかりで、たまたまその定期検査で検出されることになったのです。
ウズラからH7N6型ウイルスの抗体が検出されたということは、感染は静岡県では既に過去にあったということですね。これは重大なことです。そのウイルスはどこから来てどこに感染していったのか。鶏には感染していないのか? 

H7型は新型インフルエンザになる可能性のあるウイルスの一つ。毒性が低いので季節性インフルエンザのとの区別がつきにくのではないでしょうか。季節性インフルエンザがまだ感染を起こしている現在、H7型ウイルスとソ連型ウイルスや香港型ウイルスに同時感染すると遺伝子の交雑が起きて、新型インフルエンザ発生の可能性がないわけではありません。

毒性が低いことは、感染に気づくのが遅れる可能性が大きい。気がついてみたら感染が広がっていたということもありうるのです。

わが国は新型インフルエンザはH5N1に限定して対策を進めているように思えます。地方自治体の対策を見るとH5N1に限定していることは明らかですね。
今回ウズラで検出されたH7型も、H9型も新型インフルエンザになる可能性があると世界の専門家たちは警鐘を鳴らしています。
毒性の強いウイルスに対して危機管理をすることは当然です。しかし毒性が低く気がつかないうちに感染が広がり、後で遺伝子の交雑や変異による毒性アップということも可能性としてあるということになれば、H7型やH9型に対して常に警戒することも重要です。

新型インフルエンザ対策を進めている関係者のみなさん。これからどうします?
    

エジプトで2歳の男児がH5N1ウイルスに感染発病し重体。エジプトでは今年5人目(全員が幼児)。どうして全員が幼児なのか。2歳児ですと元気な鶏に触ることは難しいと思います。鶏の動きの方が速いからです。病気になって弱った鶏か死んだ鶏なら2歳児でも触ることができます。今回は死んだ鶏に触って感染した模様。(ロイター)