サンチョパンサの憂鬱

ハバナに吹く風……

ラテンと革命は、勝手なイメージだけど梅にウグイスといった取り合わせの様な気がする。

ロシアとか東欧のスラブ系の革命は、秘密裏に運ばれ、何やら秘密警察とか諜報組織なんてモノを連想させる。
ガッチガチに緻密に計算された計画といったニュアンスを想像するのである。

ラテン系の革命は情熱と勢いで突き進む?そんなイメージであり、昔の学生運動の人達にチェ・ゲバラがダントツ人気だったのはそんなイメージのせいなのかも知れない?……。
南米やキューバには革命とかクーデターとかが似合うのである。事実多いし……。

腐敗しきっていたバチスタ政権にしても南米各国の汚職とか腐敗もまた、極めて人間的なイメージがある。
汗と排泄物の匂いを色濃く感じるのである。

汚職するにしても東欧のチャウシェスクの様な緻密さはなく、出たとこ勝負の風情なのである。
キューバ革命はそんな人間の直接的・原始的な欲望と燃え上がる様な理想が激突したようなイメージを感じるのである。

共産主義の何たるかはよく理解してないけれど、共産主義革命を謳って実行された国々の中で、国民の医療費は無償だという真っ当な唯一の制度を築き成果を上げた国じゃないか?と思うのである。とても貧しいけれど……。

単純直情のラテンの血の為せる成果かもね……。
そんな大統領にベネズエラのウゴ・チャベスがいた。急進的反米主義者で彼はそんな直情と情熱と単純大雑把な理想主義を感じさせた……。

何にせよ、ハバナのバーでそんなラテンの風を感じながら、死ぬまでに一回、目一杯気取ってたっぷり時間を費やしながらモヒートを飲み干したいと僕は目論んでいる。
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