サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……世界の十代達

NHKで世界各国の十代達がウクライナの戦争について意見を述べあっていた。
特に、台湾のもうすぐ17歳という女子学生の情勢分析は様々の要素角度から俯瞰した凄く的確なものだった。当然NATOやEUにも言及していた。

日本の女子学生は素直に、日本ではこんなに深く政治を学ばない……今回参加してとてもインスパイアされたという感想を述べた。ドイツ、フィンランドの若者に比しても『思考の量、質ともに』稚拙な感じは否めなかった。

日本では政治は日常的なものじゃないんだな?
人材のレベルではなく若者が政治を考えていくためには環境が劣悪なんだ……と。
大人達は諦観の中で、政治に関して沈黙を守るほうが楽だからである。

十代の彼等の溌剌とした意見、ソレを述べる態度、思考する姿勢が新鮮だった。
興味、関心を喚起していく為には???

☆……『最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である』……☆
キング牧師の言葉である。まさにこの国の大人達の態度そのものである……。

☆……『問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める』……☆これまたキング牧師は痛いところを突いてくるよなぁ?

人の死がかかっている問題の貧困格差問題を沈黙で傍観し、見なければ無かったことになる?そんな風潮が今や日常的風景となったニッポン……。

問題は今時の若いモンじゃないなぁ…と思った。
キング牧師の言うところの『人間的な死』にむかって粛々と行進している『今時の大人達』こそが覚醒しなきゃならない。

キーワードは『行動』だと思った。
日本の女子学生はインスパイアされたと述べた。
彼女が参加するという行動をしたからである。
思考開始の起点は『一つの小さな行動』によって始まるのだから……。

行動なき思考は単なる妄想に過ぎないのである。

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