クチナシの花

2013-06-25 23:25:41 | 日記
6月、外を歩くといい香りがする。雨に濡れ、クチナシの香りが空気に溶け込むのでしょうか、夏の訪れを告げてくれる。季節を運ぶ香り、春は冷たい闇の中の沈丁花(ちんちょうげ)に運ばれ、夏は山梔子(くちなし)、秋は金木犀(きんもくせい)が運んでくる。ふと、考える。冬は誰が運ぶのだろうかと。冬は、木々など燃やす、焚き火と共にやってくる。田んぼの稲刈りの後、田んぼで燃える藁、落ち葉を燃やすぱちぱちいう音。煙があがり、人が一年の自然の恵みとおのれの働きのしるしに感謝する心静かな時間に、冬は密やかに運ばれてくる。冬、炎の周りで人は暖をとり、語り合う。


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