すべてが0になる

幸せとはその瞬間だけに見える幻想なのかもしれない

コトブキヤ 来栖川綾香(完成品)

2006年05月16日 09時50分05秒 | 日記
表題はフィギュアだが、ここは敢えて日記で。



*どこぞの通販ショップから拝借


何年前になるのだろう・・・軽く見積もっても4,5年以上は前だろう。
コトブキヤのフィギュアには原型師の名前が載らない。
原型師名が本名なので一応ここでは控えておくが、この原型の製作当時
私はガレキ製作というか、イベント活動の補佐をしていた。
この頃が彼が一番乗っていた時期じゃないだろうか。

これの後に作った来栖川芹香(ドレスバージョン)の原型納品の途中で
バイクで事故を起こし、急遽私が引き取って荷物を出しに行ったのを覚えている。

締め切りを過ぎていて余談を許さない状況だったので、本人の状態が腕骨折だけと
確認した時点で真っ先に原型が無事かを心配したのが
ある意味私らしいと思う。
勿論骨折は大きな支障だが、今騒いでも何も変わらない事であり、順序を整えれば
締め切りを過ぎている原型を出荷する事の方が先だと私は判断した。

原型師も同じ事を思っていたらしく、すぐに原型を確認していた。
奇跡的に原型は無事で、なんとか間に合った。


そんな原型達が完成品として色々な形態で何度も売られている。
原型は買い上げ式なので、何度再販してもお金はもらえない。
ちなみに最初はガレージキットとして売られていた。
綾香は7,800円くらいだったように思う。
完成品でキットより安いとは刻の流れを感じる。


あの頃は私にもまだ目標があった。
原型師を一流にのし上げて、自分の取り分の額を増やしポルシェ911(964)を買うという・・・。
仕事がやり甲斐が無い分、そっちにやり甲斐を見出していた節もあっただろう。


しかし、世の中上手くは行かないものだ。
自分一人では無いし、あくまでもメインは原型師なのだから。

彼は今どうしているだろうか・・・。
売られているフィギュアを見るたびふと思う。


それにしても最近の原型師は上手くなったものだ。
時代の進歩・・・なのか何の進歩なのかはよくわからないが。