(過去記事も併せてどうぞ)
【最終回】
庭に埋葬したので、いつでも手を
合わせられるのだが、私は月命日に
手を合わせることにした。
暖かくなってきたある春の日、命日でもないが
ふとオレオのお墓が気になって窓越しに見てみた。
なんと…
埋めたところに私の大好きな桜草が咲いていた。
こんなことって!
たんぽぽやオオイヌノフグリ等の雑草でなく、
私の好きな花が咲いている…。
これがメッセージかと私は花言葉を調べてみた。
「初恋」
花には、誕生日の花というものがあるらしい。
桜草は5月18日の誕生花と知ったその刹那、
私は涙を堪えることができなかった。
なぜなら、それは私の誕生日だったからだ。
オレオは、私を特定し、初恋の相手と
伝えていたのだ。
(大好き、と伝えたかったのだろう)
驚くべき奇跡はそれだけではない。
同年、私の単独ショーがあった。
私がどんなうさぎを飼っているか、
ましてや亡くなってしまったなど
知らない知人が、ショーの終わりに
プレゼントをくださった。帰宅して
開けると、それは驚くべきことに
オレオそっくりなポーチだった。
(余談だが、このポーチは9種類あるのだ。
奇跡は起こり続けた。
その単独ショーの半年後、私の
レストランショーがあった。今度もまた
別の知人からプレゼントをいただいた。
帰ってすぐ寝るつもりだったが、
どうにもそのプレゼントが気になった。
なぜこんなに気になるのだろうと開けてみた。
嘘だ、こんなことが現実にあるのか!
またもや、全く同じオレオポーチが
入っていたのだ!もちろん、知人は
オレオのことを知らない。
私はその日はオレオポーチと寝ることにした。
踏みつけたら嫌なので、遠く離して寝た。
翌朝、何か気配を感じて起きた。
なんと、オレオポーチが頬ずりするかの
ように私の頬に寄り添っていたのだ。
怖いなど思わなかった。オレオが
ここにいると思うと、抱きしめて
泣かずにはいられなかった。
これを、オレオと私の絆の強さと
言わずして何と言えるだろうか。
魂は存在する。
お帰り、オレオ。
ー終わりー
たまたまなんだけど、今日も
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