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100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

ディパーテッド

2009-03-02 17:58:19 | サスペンス・ミステリー
[あらすじ]警察に潜入したマフィアの男と、マフィアに潜入した警察の男、そんな対照的な2人を待ち受ける皮肉な運命を、重厚かつリアリティあふれる演出でスリリングに描き出す。警察学校を優秀な成績で卒業したビリーとコリン。やがてビリーは、マフィアへの潜入捜査を命じられる。一方のコリンは、マフィア撲滅の特別捜査班に抜擢されるが、その正体はマフィアのボスに育てられたスパイだった…。



大雑把にいうと、マフィアに潜入した覆面捜査官と、マフィアのネズミになっている警察官と、大物マフィアの話。
原作らしい香港映画の「インファナルアフェア」を見てないので比較はできないんですけど、全体的に見ておもしろかったです。

が、若干つっこみどころの多い映画(笑)なんだけど、そこは置いといてキャストが豪華ですよね。ディカプリオにマット・デイモンにそしてジャック・ニコルソンだもん。この3人の演技だけで、見る価値はあるんじゃないかと思います。

長いスリルある潜入の過程を経て、最後の最後で誰も居なくなった、というか。
番地を間違えて伝えたはずなのに言わなかったんだ、っていうくだりは良かった。潜入捜査の危険さとか過酷さとかが伝わってきます。


あとは覆面捜査を命じたディグナムは良いキャラでしたね、口悪いしスラング多すぎだけど。

にしても、なかなか双方ともスパイを見つけられないもんだなぁ。
最後に残っていたディグナムは一体どこで気がついてたんでしょうか。

見返したらまた違うとこが見れて面白いかもしれない一本でした。

サリバンの傲慢な感じと、自分本位でツメが甘い感じとかイライラしながらも面白かったです。


DEPARTEDか、深い言葉です。


DEPARTED 2006 アメリカ

監督: マーティン・スコセッシ
製作: マーティン・スコセッシ ブラッド・ピット ブラッド・グレイ グレアム・キング
製作総指揮: G・マック・ブラウン ダグ・デイヴィソン クリスティーン・ホーン ロイ・リー ジャンニ・ヌナリ
脚本: ウィリアム・モナハン
撮影: ミヒャエル・バルハウス
音楽: ハワード・ショア



出演: レオナルド・ディカプリオ マット・デイモン ジャック・ニコルソン マーク・ウォールバーグ マーティン・シーン レイ・ウィンストン ヴェラ・ファミーガ アレック・ボールドウィン アンソニー・アンダーソン

SAW3

2009-02-24 00:22:35 | サスペンス・ミステリー
[あらすじ]シリーズ3作目。廃校で男の死体が発見された。これまでのジグソウの犠牲者とは異なる点に着目し、困惑する女刑事ケリー。その夜、彼女は何者かに拉致される。ジグソウは動けないはずなのに…。
轢き逃げで息子を失ったジェフは、使われていない食肉加工工場で目が覚める。そこには、息子の死に関連のある3人の人間が監禁されていた。


率直な感想としては、1作目はかなり衝撃で、2作目も首を捻りながらな感はありつつ、3作目は一歩奥に踏み込んだ作品になったかなぁと。なぜこういうことをするのか。

1作目と2作目のパズルの欠片はここに繋がってたのかってのがわかるってのは面白かったです。

3作目のテーマは「赦し」と「復讐」の試練ってとこでしょうか。あまりにも過酷なんでゲームどころの騒ぎじゃないですね、試練です。
そしてネタバレですが、最後の畳みかけるところで、みんな負けたという絶望感。ジグソウの思惑にようやく気付くアマンダと、赦すことが出来ずにジグソウの首を切った時に初めて気づく娘と妻の死。

これを見てようやく2作目が意味のある過程だったことがわかったって遅いですか。この続編はきっとジグソウの過去(最後「愛してる」って言ってたあたり)が明らかになるのかなぁ。まあきっと見るでしょう。


あと映像だけで言えば、ジェフに依存した拷問度合が高すぎて、個人的には1作目くらいのゲームに負けたら即死な方がいいです。だってじわじわ痛いのとかいやだもん。肉体がどこまでねじれるかなんて太ももから骨が出てたし、最後のリンなんてアジアとか中南米の爆発に巻き込まれた死体写真だったし。
まあ1と2のグロさをすっかり忘れてるだけなんですけど。

まあ、シリーズものになってどう進むかで、マニアックになっていった作品ですかね。斬新さはないけど。


でも、やっぱり嫌いになれないので続きを見るだろうな(笑)



SAW3
2006年アメリカ

監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮:リー・ワネル 、ジェームズ・ワン
原案:リー・ワネル 、ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演者:トビン・ベル 、ショウニー・スミス 、アンガス・マクファーデン

パンズ・ラビリンス

2009-02-22 22:18:56 | 戦争
[あらすじ]スペイン内戦で父親を亡くした少女オフェリアは、妊娠中の母親と共に母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られて森の中にある軍の砦に住む事になる。ヴィダルは独裁政権軍でレジスタンス掃討を指揮する冷酷で残忍な男だ。彼はもうすぐ生まれる自分の息子だけを欲しがり、オフェリアの事は疎ましく思っていた。
この悲しい現実から逃れるかのように、オフェリアは妖精やおとぎ話の世界に引き込まれていくのだった。ある夜のこと、彼女の前に「妖精」が現れ、森の迷宮に導いていった。するとそこには迷宮の番人パンが待っていた。そして彼女を一目見るなり「あなたこそは地底の王国の姫君だ」と言うのであった。



じつは前から見たくて見たくてしょうがなかった作品。
想像ではパンズ・ラビリンスって言うくらいだしパンの迷宮内での話かと思ってたら、思った以上に現実の悲しさ(スペイン内戦とか冷酷な義父の大尉とか母の死とか)が満載で、単純にダーク・ファンタジーって言うよりは現実が半分以上ありました。戦争映画って言った方が正しいのかも。
見方次第だけど、現実逃避の物語ってとらえ方もあるなー。

全編通して内戦のシーンが多くて射殺とか拷問とかあって痛々しい。

そんな中、やっぱり魅力的なのはクリーチャーですよ。
手に目がある奴とか妖精を引きちぎって食べてたけど、かなり素晴らしい出来です。あー、もうオフェリア食べちゃだめだって!!って言いたくなる(笑)

静止画で見ても、魅力的ですね。

パンもギリシャの神話とかに出てきそうな感じで、これも魅力的でした。
もっと沢山のクリーチャー出してほしかったな。

映像は雨と闇が多くて暗い雰囲気を醸し出していて、こういうのは大好きです。

ラビリンス的な迷宮は地下世界への入口で終わってたので、もっとファンタジー要素が強い作品かと思いこんでたとこもあって、ちょっと残念。
(やっぱり誰かジェニファー・コネリーとデビット・ボウイの「ラビリンス」をリメイクしてくれないかなぁ)

最後は二通りの見方がありますよね。私は王女になったと思って終わりたいと思います。




PAN'S LABYRINTH
2006年スペイン/メキシコ/アメリカ
※12歳以上対象

監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演者:セルジ・ロペス 、イバナ・バケロ 、アリアドナ・ヒル 、マリベル・ヴェルドゥ 、ダグ・ジョーンズ

2006年(第79回)アカデミー賞
撮影賞:ギレルモ・ナヴァロ
美術賞:エウヘニオ・カバイェーロ、Pilar Revuelta
メイクアップ賞:David Marti、Montse Ribe
2006年(第59回)カンヌ国際映画祭
コンペティション部門正式参加作品
2006年(第41回)全米映画批評家協会賞
作品賞
2006年(第73回)ニューヨーク映画批評家協会賞
撮影賞:ギレルモ・ナヴァロ
2006年(第32回)ロサンゼルス映画批評家協会賞
美術賞:エウヘニオ・カバイェーロ
2006年(第60回)英国アカデミー賞
外国語映画賞
衣裳デザイン賞:ララ・ウエテ
メイクアップ&ヘアー賞:José Quetglas、Blanca Sánchez
特殊視覚効果賞:Edward Irastorza、エヴェレット・バレル

SAW2

2006-07-10 15:41:54 | サスペンス・ミステリー
[あらすじ]
ある日、残虐かつ奇妙な殺人事件が起き、犯人は刑事エリックを名指しで挑発してきた。その手口と類似点から連続殺人犯ジグソーの影が浮かび上がる。一方、時を同じくするかのように拉致された8人の男女。不気味な小部屋に閉じ込められた彼らの中には、エリックの愛息ダニエルが含まれていた。そして今再び、ジグソーの繰り出すゲームが始まるのだった…。大ヒットした「SAW」の第2弾。前作の謎が今明らかにされる!




ええと、あの衝撃作だったSAWの続編です。見ました?一作目。この作品の何が好きかっていうと、残酷さと知性、人間の理性、そして全部をひっくりかえしかねないくらいの衝撃の結末です。なんか「羊たちの沈黙」とか「セブン」とかに近いものがないですか?全作で唯一ジグソウの手から生き延びた彼女を含めて、今回は多くの登場人物がいるので、前作ほど罠にはめられた人の思考とか葛藤とかをいまいち感じられないのはあるし、全作はしっかりと「ゲーム」の「答え」があったのに何か2時間で死ぬだけじゃん、て感が残るのがすごい残念。だって最終的にあの刑事をゲームの舞台に立たせるつもりで、息子を…ねぇ。なのにまああの館の中ではサバイバルゲームでしかなかったじゃん!!あの彼女が息子をああいう形で確保するんなら、他のゲーム参加者にとってはただのデスであって、デスゲームでもなんでも無いじゃん!!順番と死に方だけだよ。おいおい。
 とか愚痴ってみたものの、前回に引き続きつながりをしっかり感じさせるこの残酷さにはニヤリとしてしまう(笑)全作ではピアノ線トラップが個人的にツボだったんですけど、今回は何だろ、あの両手を入れてしまって抜けなくなるやつかなぁ。あれだったら答えありそうだもんな。鍵が目の中ってのもドキドキする(終わってる… あんな冒頭シーンもすごい効果的で、一瞬にして全作を思い出してしまう作り。
 なので、続編とは言えども下手な映画続編に比べたら、続編っぽさを思う存分残しながら新しい衝撃としかも続きを想像させる終わりっぷりに満足でした。
悪趣味なのはわかってるって(笑)





SAW 2
2005年アメリカ

監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮:リー・ワネル 、ジェームズ・ワン
脚本:ダーレン・リン・バウズマン 、リー・ワネル
出演者:ドニー・ウォルバーグ 、ショウニー・スミス 、トビン・ベル 、グレン・ブラマー

ミリオンダラー・ベイビー

2006-02-02 03:00:36 | 感動
[あらすじ]
トレーラー暮らしで育ったマギーのたったひとつの取り柄はボクシングの才能。彼女は名トレーナーのフランキーに弟子入りを志願し、断られても何度もジムに足を運ぶ。根負けしたフランキーは引き受け、彼の指導でマギーはめきめき上達。試合で連破を重ね、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長。しかし、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲った。



うーん、どうしても「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に近いものを感じる。あ、あの映画でも結構泣いたんですけどね。不条理すぎて。この映画は、卑怯なくらい悔しくて悲しくなるので、そりゃ泣きます。恋愛モノで誰かと誰かが死で引き裂かれるとかでは全然泣けないんですけど、こういう悲しさの中に悔しさが入ったのには弱いんです。悔し泣き。イーストウッドが言う恋愛と言うよりは、親子愛を感じた。どう見ても親子愛だったのになぁ。。。
映画が娯楽だとは思ってないとこもあるので、あの後半の展開は嫌いじゃないです。物語だから。ただ、実際に不幸な家庭環境でも障碍をもって頑張っている人がいるはずなので、そういう人のことを考えると安直な着地点だな、と思います。前半が輝いてただけに、もっと違う終わりも見せて欲しかった。
光と影も効果的だったと思うし、演技は言う事無しです。ほんとにリングに上がれるんじゃないかと思うコンディション。フックも強烈だしwww

二人の人間関係も状況も最後も極端なんだけど、人間としての尊厳について考えさせられる作品だったし、マギーの頑固なまでの姿勢に描かれた誇りと強さにはすごく感銘を受けた。最後の「モ・クシュラ」の意味を知った瞬間に涙がこぼれる人間で良かったと思います。



MILLION DOLLAR BABY
2004年アメリカ


アカデミー賞(2004年)第77回 作品賞、監督賞(クリント・イーストウッド)、主演女優賞(ヒラリー・スワンク)、助演男優賞(モーガン・フリーマン)、主演男優賞ノミネート(クリント・イーストウッド)
ゴールデングローブ賞(2005年)第62回 主演女優賞(ヒラリー・スワンク)



原作者:F・X・トゥール
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド 、ポール・ハギス 、トム ローゼンバーグ 、アルバート・ラディ
脚本:ポール・ハギス
音楽:クリント・イーストウッド
出演者:クリント・イーストウッド 、ヒラリー・スワンク 、モーガン・フリーマン