【アメリカがシリアを攻撃する本当の理由とは・・・??】
今、アメリカがシリアを攻撃するかどうか、その瀬戸際にあります。
アメリカの議会の承認がおりれば、すぐにアメリカはシリアへの攻撃を始めるでしょう。
ではなぜ、アメリカはシリアを攻撃するのでしょうか。そもそも、他国の内戦にアメリカが介入する必要はあるのでしょうか。
アメリカがシリアを攻撃する「理由」について、書いてみました。
(画像は、アメリカのケリー国務長官)
~アメリカがシリア内戦に介入しようと考えたきっかけ~
アメリカが「シリア内戦に介入する必要がある」と考えるきっかけになったのは、シリア国内で化学兵器が使用されたからです。
(⇒シリア内戦の基本をわかりやすく読むにはこちら)
化学兵器の使用は国際的に禁止されています。ですから、これが使用されたとなれば、世界一の軍事大国アメリカとしては無視する訳にはいきません。
なので、アメリカがシリアを攻撃する理由は「化学兵器を使用という悪に罰を与えるため」で、これが軍事攻撃の大義名分でもあります。
~アメリカがシリアを攻撃する本当の理由とは~
アメリカがシリアを攻撃するのは、化学兵器使用という悪に罰を与えるため。
しかし、これは表向きの理由に過ぎません。
アメリカは、世界の秩序を守る立場にあり、その自負とプライドも持ち合わせています。
しかし今回、シリアという国が化学兵器を使用し、アメリカが守る世界の秩序を破った。
アメリカからしてみれば、シリアが「アメリカなんて所詮大したことない!化学兵器使っちまえ!」と言っているようなもので、これを無視すれば面子が丸つぶれということになります。
なので、今回議論されているシリア攻撃は「アメリカの威厳とプライドを守る為の戦争」なのです。
他国からなめられない為にも、ここはきちんと対応しておきたいところなのでしょう。
~アメリカがシリアを攻撃するメリットとデメリット~
アメリカがシリアを攻撃すれば、アメリカにとって良いこともあれば悪いこともあります。
まず、メリットとしては
・アメリカの威厳が保たれる。
・軍需産業が潤う。
・シリアを親米国的な構造に作り替えられる。
などでしょうか。
ではデメリットはどうでしょう。
・国際的な非難の集中。
・シリア政府を支援しているロシアとの関係悪化⇒ロシアとの交渉がしにくくなる。
・戦闘が泥沼化する可能性がある。
などでしょう。
こうしたメリットとデメリットを天秤にかけ、協議が進められていることでしょう。今回のシリア攻撃に関して世界中で賛否両論ありますし、上記の通り必ずしもメリットだらけではありません。
シリア攻撃が開始されるとしても、アメリカが思い切った軍事行動に出るとは考えにくく、やるとしても限定的なものになるでしょう。
以上、シリア攻撃の本当の理由について書いてみました。