ミリタリーまめ知識ブログ

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モロ民族解放戦線がフィリピンのミンダナオ島で市民を襲撃した結果

2013-09-11 09:33:54 | ミリタリー



【モロ民族解放戦線がフィリピンのミンダナオ島で市民を襲撃した結果・・・】

2013年9月9日、フィリピンのミンダナオ島でモロ民族解放戦線がサンボアンガ市を襲撃し、モロ民族解放戦線の戦闘員と交戦した政府軍の兵士2名と市民2名の少なくとも4名が犠牲となりました。

モロ民族解放戦線のメンバーは市民を人質に今もサンボアンガ市を占拠中で、独立自治を要求しているとのことです。

300人の戦闘員がサンボアンガ市を襲撃した今回の事件。

個人的にはフィリピンでこんな大規模な戦闘が起こるイメージがないですし、そもそもモロ民族解放戦線という団体もミンダナオ島もサンボアンガ市も独立や自治のハナシも初耳でしたので、少し調べてみました。

※こっちのページを見て頂くとよりわかりやすくなっています。
⇒⇒⇒モロ民族解放戦線がフィリピンのミンダナオ島で市民を襲撃した結果


~事件が起きた場所~

まずは今回、事件が起きた場所を見てみましょう。ここがサンボアンガ市です。

位置的にはフィリピンの最下部、マレーシアとインドネシアに限りなく近い場所にあります。



~モロ民族解放戦線とは~

地図で見たフィリピンのサンボアンガ市に、なんと300人以上のモロ民族解放戦線のメンバーが乗り込んで行って市一帯を占拠してしまった今回の事件。

ではそもそもモロ民族解放戦線ってどんな団体なのでしょうか。

モロ民族解放戦線はイスラム教徒による政治組織です。以前は独立を求めてフィリピン政府と対立する反政府勢力でした。結成は1970年。だいぶ前です。

「独立させろ!!自治を認めろ!!認めないと暴れるぞ!!」と主張し、フィリピン政府と対立していました。

戦闘員の数は最盛期で3万人以上にものぼる大組織で、しばしば戦闘により独立と自治を主張していました。


(画像はモロ民族解放戦線の旗。子供の落書きみたいに見えるのは私だけでしょうか・・・)

その後、1996年にモロ民族解放戦線とフィリピン政府との間で和平協定が結ばれます。

和平協定とは「もう戦闘はやめましょう」という、言ってみれば「仲直り」です。

和平協定締結と一緒のタイミングで、モロ民族解放戦線のみなさんに、自治区が認められます。

それがイスラム教徒ミンダナオ自治地域です。この地域で自分たちで政治をしても良いですよと、フィリピン政府から認められたわけです。



~モロ民族解放戦線とイスラム教徒ミンダナオ自治地域~

長い闘いの末、自治地域を勝ち取ったモロ民族解放戦線のメンバーたち。

めでたしめでたし、かと思いきや、問題が出てきました。

当初、自治が認められるはずだった地域のほとんどは自治が認められず、実際に自治を認められたのはフィリピンの端っこのごくわずかの地域だったのです。

この画像を見て頂くとそのズレがよく分かります。





~モロ民族解放戦線の消えない不満~

一応自治は認められたものの、これではなんか納得がいかない。

モロ民族解放戦線の一部は、「納得いかないからまだ戦闘を続ける!!」という声明を出して今日まで闘っているということなのです。

個人的には国の一部を自治地域として認められたのはスゴい事だと思います。

しかしこれが武力ではなくなんとか話し合いでできないものかなと、心から思ってしまいます。

今後、占拠されたサンボアンガ市がどうなるのか、見守ることしかできません。

シリア攻撃の本当の理由とは。

2013-09-04 20:50:01 | ミリタリー



【アメリカがシリアを攻撃する本当の理由とは・・・??】

今、アメリカがシリアを攻撃するかどうか、その瀬戸際にあります。

アメリカの議会の承認がおりれば、すぐにアメリカはシリアへの攻撃を始めるでしょう。

ではなぜ、アメリカはシリアを攻撃するのでしょうか。そもそも、他国の内戦にアメリカが介入する必要はあるのでしょうか。

アメリカがシリアを攻撃する「理由」について、書いてみました。


(画像は、アメリカのケリー国務長官)



~アメリカがシリア内戦に介入しようと考えたきっかけ~

アメリカが「シリア内戦に介入する必要がある」と考えるきっかけになったのは、シリア国内で化学兵器が使用されたからです。

(⇒シリア内戦の基本をわかりやすく読むにはこちら

化学兵器の使用は国際的に禁止されています。ですから、これが使用されたとなれば、世界一の軍事大国アメリカとしては無視する訳にはいきません。

なので、アメリカがシリアを攻撃する理由は「化学兵器を使用という悪に罰を与えるため」で、これが軍事攻撃の大義名分でもあります。



~アメリカがシリアを攻撃する本当の理由とは~

アメリカがシリアを攻撃するのは、化学兵器使用という悪に罰を与えるため。

しかし、これは表向きの理由に過ぎません。

アメリカは、世界の秩序を守る立場にあり、その自負とプライドも持ち合わせています。

しかし今回、シリアという国が化学兵器を使用し、アメリカが守る世界の秩序を破った。

アメリカからしてみれば、シリアが「アメリカなんて所詮大したことない!化学兵器使っちまえ!」と言っているようなもので、これを無視すれば面子が丸つぶれということになります。

なので、今回議論されているシリア攻撃は「アメリカの威厳とプライドを守る為の戦争」なのです。

他国からなめられない為にも、ここはきちんと対応しておきたいところなのでしょう。





~アメリカがシリアを攻撃するメリットとデメリット~

アメリカがシリアを攻撃すれば、アメリカにとって良いこともあれば悪いこともあります。

まず、メリットとしては

・アメリカの威厳が保たれる。
・軍需産業が潤う。
・シリアを親米国的な構造に作り替えられる。

などでしょうか。

ではデメリットはどうでしょう。

・国際的な非難の集中。
・シリア政府を支援しているロシアとの関係悪化⇒ロシアとの交渉がしにくくなる。
・戦闘が泥沼化する可能性がある。

などでしょう。

こうしたメリットとデメリットを天秤にかけ、協議が進められていることでしょう。今回のシリア攻撃に関して世界中で賛否両論ありますし、上記の通り必ずしもメリットだらけではありません。

シリア攻撃が開始されるとしても、アメリカが思い切った軍事行動に出るとは考えにくく、やるとしても限定的なものになるでしょう。



以上、シリア攻撃の本当の理由について書いてみました。

シリア内戦 わかりやすく書いてみました。 その3

2013-08-28 11:24:44 | ミリタリー




【シリア内戦をわかりやすく解説するシリーズ その3】

シリア内戦をわかりやすく、過去3回に渡り書いてきましたが、今回はその第3回目です。

シリア内戦ってそもそもなに!!?という方はこちらをまず読んで頂くとわかりやすく理解できると思います。
⇒⇒⇒シリア内戦をわかりやすく書いてみた。

2013年8月27日、アメリカはシリアに対して「用意は整っている。」との通告を出したと各報道機関から報じられました。

一体なんの「用意」が整っているのでしょうか。シリアは今後、どうなっていくのでしょうか。わかりやすく書いてみました。





~シリア内戦の現状を分かりやすくサラッとおさらい~

まず、シリア内戦の現状を軽くおさらいしておきますと、

政府(アル=アサド大統領政権) VS 反政府勢力(政府に反対する反乱軍みたいなもの)

という構図になっています。

両者の間で戦闘が繰り返されているので、内戦というわけです。

で、問題はこの戦闘のなかで、化学兵器が使われた可能性が高いということ。

化学兵器の生産及び使用は国連で禁止されているのです。

シリア内戦で化学兵器が使用されたことがなぜ分かったかというと、

アサド政権側と反政府勢力側の両方が「相手が化学兵器を使って攻撃してきました」と言ったからです。

シリア内戦で化学兵器が使われたとなれば国連は黙って見ているわけにはいきません。世界の平和を維持するのが国連の目的だからです。

化学兵器が使用されたとされるのは、シリアの首都ダマスカス付近。兵士以外の女性や子供含む350人以上が死亡したとされています。





~国連による調査団派遣~

シリア内戦で化学兵器が使用されたと聞いた国連は、シリア国内に調査団を派遣します。2013年8月26日のことです。

調査団は、現地の人に聞き取り調査をしたり被害者の血液サンプルを採取したりして、28日現在も調査を進めています。しかし、内戦によりシリアの治安は不安定。調査は難航しているようです。(実際に、調査団の車が銃撃を受けています。)





~シリアの内戦にからむアメリカ~

混乱をきわめるシリア内戦ですが、これについてアメリカがコメントをし始めます。

アル=アサド政権に対して「強行的に国民を排除するのは良くない。犠牲者の数も計り知れない。すぐにやめるように」といった感じのコメントです。

さらに今月、調査団が現地入りしてからは「アル=アサド政権が化学兵器を使用した証拠を掴んだ」とコメントし、「アメリカは全ての選択肢を視野に入れていて、その用意ができている」とコメント。

用意とは「軍事介入の用意」ができているという意味に他なりません。

オバマ大統領は「用意はできているが、決断はしていない」とコメントしているので今のところは慎重な姿勢も残ってはいます。

しかし、アメリカがアサド政権を軍事的に解体(つまり、シリアと戦争)する可能性がここにきて非常に高くなっているのです。





~ロシアの反応~

アメリカが軍事的にシリア内戦に介入する姿勢が強くなってきたので、ロシアは

「証拠もないのにアサド政権が化学兵器を使用したと決めつけるな。国連安全保障理事会の承認なしで軍事介入が行われれば国際法の甚だしい侵害になる。重大な国際法違反だ。」

とコメントしています。

じつは、ロシアはアサド政権と比較的仲が良く、一部では武器などの軍事支援もしているとのハナシもあります。

ですので、アメリカの軍事介入を準備する姿勢を批判しているわけです。そもそもアメリカとロシアって昔から仲が悪いですしね。この反応は当然のことのような気がします。

ついでに言うとアメリカも、反政府勢力を支援しているとのハナシもありますよ。



~シリア内戦今後の展開~

シリア内戦の今後の展開ですが、このままいけばおそらくアメリカがシリアを攻撃するでしょう。

そして、シリアに乗り込んだアメリカ軍が化学兵器を探す・・・なんて展開が容易に予想できます。

最短で29日にシリアにミサイル攻撃が開始されるという報道もあります。今この瞬間、何が起きても不思議ではないわけです。

個人的には、経済復興のまっただ中にある日本に悪影響が出ないことを祈るばかりです。

そしてもっと正直言うと、個人的にはアメリカへの不信感は拭えません。

別にロシアを擁護するわけではありませんが、証拠があいまいなような気がします。ニュースでも証拠とされる画像や映像がかなり少ないですし、以前にもこんな展開ありましたし・・・。

いずれにせよ、シリア内戦は不安な展開です。


(写真はペルシャ湾を航行するアメリカの駆逐艦。ここからミサイル攻撃が予定されています。)


以上、今回はシリア内戦をわかりやすく解説する記事でした。

それでは。

ステルス戦闘機 F35 日本配備 本当の意味とは

2013-08-26 23:50:56 | ミリタリー



今回は、ステルス戦闘機 F35 日本への配備についてです。

「あまり詳しくないかも・・・」という方は、こちらを見て頂くと非常に分かりやすいと思います。
⇒⇒⇒<<ステルス戦闘機F35についてわかりやすく解説>>

さて、ステルス戦闘機F35が日本へ配備されることが決まりました。(これは今多方面でニュースになっていますので、知っている方が多いと思います。)

しかもこのステルス戦闘機F35は、日本の部品を使用し、日本で生産されることが決まったのです。

戦争をしない国なのに、日本でステルス戦闘機が生産されるなんてなんだかスゴいことですよね。

ステルス戦闘機F35(しかも国産!)が配備されることが決まり、いろんなひとがいろんなことを言っています。

「ステルス戦闘機F35は本当に必要なの?」
「国産のステルス戦闘機がちゃんと飛べるの?」
「国産にすることによってコストが上がる!」

などなど。

ステルス戦闘機F35、今回はこれについて調べてみました。


(離陸するステルス戦闘機F35)



~現在、日本で活躍してる戦闘機~

ステルス戦闘機F35が、次世代のメイン戦闘機として日本の空を守ることになったわけですが、

では、現在日本で活躍している戦闘機はどんなものなのでしょうか。

航空自衛隊では、主に20種の航空機が現役バリバリで活躍しています。

今回は戦闘機部門の二機種をご紹介。

まずはこちら。



F4EJという戦闘機です。米軍で活躍しているF4Eを日本用に改良したものです。何が改良されているかと言うと、アメリカのは攻撃型で日本のは防御型にカスタマイズされています。

それからもうひとつの戦闘機がこちら。



F15といいます。みなさんの頭の中にある戦闘機のイメージは、このF15ではないでしょうか。

別名イーグルと呼ばれ、日本の制空権を守る主戦力として活躍しています。現在日本全国に約200も配備されているんですよ!

他にも戦闘機や輸送機がいろいろあるんですが、ここでは割愛します。

で、これらの戦闘機には、ステルス機能は搭載されていません。

近年、近隣諸国でステルス戦闘機の開発が盛んになってきたのを受けて、日本でもステルス戦闘機を標準装備にしようということになったわけですね。



~そもそもステルス機能ってなに?~

ステルスステルス言ってますけど、ステルスって一体どういう機能??という方の為に、ここで簡単に書いておきます。

ステルス機能とは、ひとことで言うと「レーダーに探知されにくい機能」です。

例えて言えばスナイパーや忍者。敵にこちらの存在を気付かれることなく接近し、攻撃または迎撃ができるということです。

航空機を捕らえるレーダーの仕組みは、電波を発射して跳ね返って来た電波を解析し、戦闘機の存在を捉えてモニターに映し出します。

しかし、ステルス戦闘機はこの電波を吸収または分散し、敵のレーダーに電波が返っていかないような仕組みになっています。

この画像を見て頂くと分かりやすいです。



もちろん、絶対に探知されないという保証はありませんが、ステルス機能を持たない戦闘機よりは探知される確率はグッと低くなるわけです。



~ステルス戦闘機F35は本当に必要なのか~

今回日本での生産と配備が決まったステルス戦闘機F35。しかし、これには賛否両論があります。

ステルス戦闘機F35が実際に配備されたとき、その主な業務内容はどんなものなのでしょうか。

それは、近隣諸国の航空機が日本の領空内に侵入してきた際、緊急発進(スクランブル発進)し、他国の戦闘機を追い返すことが主な任務になります。

状況としては敵が向こうからこちらに向かってきているので、敵に気付かれずに接近する必要などないワケです。

むしろ侵入してきた敵の前に立ちはだかって、「これ以上は行かせん!!引き返しなさい!!」とやるのが任務な訳です。ですから、ステルス機能がこの任務で生きるとは思いません。

しかも、敵にステルス機能のデータを事前に採取されてしまうと、いざこちらから気付かれずに接近となったときにレーダーに映る確率が高まります。

なので、敵を日本の外に追い返す任務では、ステルス機能をOFFにすることが予想されています。

じゃあステルス機能意味なしwww

いいえ。

個人的にはステルス機能は非常に意味有りだと思います。

日本の空を「守っている」うちはいいです。これが仮に近隣諸国が攻めて来たときどうでしょうか。

敵からしたら、どこからステルス戦闘機F35が接近してくるかわからない状況は恐怖なのではないでしょうか。

なので、ステルス戦闘機F35が「意味ない」なんてバカにされているくらいのほうが、平和で良いのではないでしょうか。

「いやいや実際に近隣諸国が攻めてくることなんてある訳ないじゃん」と思った方。危機感なさ過ぎです。

2011年のデータではありますが、10月13日までで日本の戦闘機が緊急発進した回数は203回。そのうちロシア機の侵入によるものは106回、中国機によるものは83回にものぼるのです。



~これからのステルス戦闘機F35の運命~

ステルス戦闘機F35が日本で組み立てられることになっていますが、部品の一部も日本の企業(三菱電気と三菱重工業)が生産するみたいです。

米国の部品を使うよりコストが1.5倍になるそうですが、内需の拡大を狙ってのことでしょうか。いずれにせよ、良い経済効果を生んでくれることを期待しちゃいます。

もしかしたら日本の首脳陣

ステルス戦闘機F35、正式配備までしばらくはテスト飛行と改良を繰り返すことになると思います。

事故・事件など無く、順調に進むことを願っています。

以上、今回はステルス戦闘機F35についてでした。


集団的自衛権とは?? わかりやすく書いてみた

2013-08-05 12:35:59 | ミリタリー



集団的自衛権を死ぬ程分かりやすく書いてみました。】

※こちらのページで詳しく解説していますので、ぜひこちらをご覧下さい。
 ⇒⇒⇒<<集団的自衛権をわかりやすく解説!!>>


ニュースでよく耳にする集団的自衛権というコトバ。

なんだかすごく難しそうに聞こえますが、いったいどういう意味があるんでしょうか。

安倍総理が「集団的自衛権の行使を認めるべきだ」なーんて言っているみたいですが、これもどういう意味でしょう。

今まで集団的自衛権についてなんとなくしか知らなかったので、調べてみた結果をシンプルにわかりやすくまとめてみました。





~集団的自衛権の「集団」の意味~

集団的自衛権。

ひとことでわかりやすく言うと、

「友達が絡まれたら一緒になってやりかえす権利」

です。

つまり、

他の国(例えば北朝鮮)が日本の同盟国(例えばアメリカ)に向けてミサイル発射!!!!という事態になったとき、

日本はただ見ているだけではなく、発射されたミサイルを撃ち落とす権利がある、ということ。

もっと分かりやすく言うと、

友達(アメリカ)がチンピラ(北朝鮮)に絡まれたとき、自分が絡まれたときと同じように対処することができますよ、というもの。これが集団的自衛権。

だから、集団的自衛権の「集団的」というのは、「友達(同盟国)と一緒に」という意味です。




~集団的自衛権の何が問題なの??~

「友達がやられたら一緒にやりかえす権利」、集団的自衛権。

で、この集団的自衛権のなにが問題でそんなに騒がれているのでしょうか。



実は日本では、集団的自衛権は「国連からは認められている」けれども「日本の憲法では認められていない」のです。

つまり、国連からは「友達がやられたらやり返していいよ」と言われているけど、

日本の憲法は「友達がやられてもやり返しちゃダメ」と言っている状態なんです。

なんだか奇妙なハナシですが、とにかくそんな状態。

で、この集団的自衛権を禁止しているのが、憲法第9条なんです。

憲法第9条は、平和についてのことがいろいろ書かれているんですが、

これが集団的自衛権の行使(集団的自衛権を使う=一緒になってやりかえすこと)を禁止しています。

この状態に対し、

「集団的自衛権の行使を認めるべきだ!!」と言っている人と、

「集団的自衛権の行使には反対!!」と言っている人がいるわけなんです。

安部総理は、「集団的自衛権の行使を認めるべきである」と主張。

で、ここからがさらに問題の引き金となる部分なのですが、

集団的自衛権を行使できるようにするため、

「じゃあまず集団的自衛権を禁止している憲法を書き変えちゃおう!!」

というのが、集団的自衛権に賛成派の意見です。

逆に、

「日本が戦後から大切にしてきた平和の条項が書かれた第9条を、軍事行動ができるようにするために変えちゃうなんてけしからん!!」

というのが反対派の意見なのです。





~集団的自衛権に反対する他の理由~

集団的自衛権に反対派が、反対する理由は他にもあります。

アメリカや旧ソ連は過去に、集団的自衛権を名目に戦争や空爆をしたことがあります。

いずれ日本も「これは集団的自衛権の行使だ!!」とか言って他国に戦争を仕掛けちゃう恐ろしい国になってしまうんじゃないの??というのも、集団的自衛権に反対派の意見です。

また、アメリカが国連の決議もなしに行ったイラク攻撃やユーゴスラビア爆撃。

こういうことがまた起こったとき、アメリカから「集団的自衛権使って日本も手伝ってよ!」って言われたら断れないじゃん!!

という意見もあります。





~集団的自衛権の今後~

集団的自衛権の行使、今後はこのまま行けば認められることになると思います。

本日2013.8.5、首相の諮問機関(参考になる意見や資料を提示する相談役みたいなもの)である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(略して安保法制懇)は、集団的自衛権の行使容認を提言する方針を固めたそうです。

わかりやすく言うと、「総理、集団的自衛権が使えるようにしたらどうですか?」と意見を入れ、集団的自衛権の行使に賛成の安部総理の背中を押したということです。



~集団的自衛権の行使、個人的には・・・~

集団的自衛権の行使について、個人的には賛成ですがやるなら慎重にやってほしいです。また、なんでもかんでも「集団的自衛権の行使だ!!」にならないように、審議する仕組み作りも一緒に行った方がいいのではないかとも思います。

今後、また動きがあると思います。

自分の国のことなのでしっかりと関心を持っていきたいです。