
12/12放送
原作:舞王城太郎(講談社刊『熊の場所』より)
脚本:倉持裕
演出:河原雅彦
出演:水橋研二 持田真樹 伊藤高史 カリカ家城 新井友香 東虎之丞
木村靖司 石川浩司
去年の10月に舞台やっていたんだよなーとしみじみ…
足繁く通わせていただきました。また舞台やって欲しいです。
感想を別のところでやっていたブログから転載します。かなり長い…
14日の初日以来、何度か観に行ってみて水橋研二さんの進化をリアルタイムで実感出来て行った甲斐があったと思った。
原作の「バット男」は主人公が高校生の時の話が殆どで、この先こうなって行くのかなぁ、『どうか、僕をバット男にしないで下さい!』という後味の悪さと不安を引きずったまま終わるのだが、これは読んだ人間それぞれが考えろという事で、最後に全部説明して終わる話なんか大嫌いだから、こういう終わり方は好きだ。
舞台の「バット男」は、原作を舞台化するのではなく脚本の倉持裕氏が新たに、その後のエピソードも加えて更に話の幅を広げている。
現在の会社員となった主人公・林博之の仕事場から話は始まって、冒頭の台詞は延々と芝居のテーマを語っている。そこでの登場人物は、上司の貝島正一(木村靖司)、先輩OLの浅井美緒(新井友香)、同僚にドジでのろまなカメ的な増渕豪(カリカ家城)。
博之が考え事に入ると、同じ舞台上が高校時代になり梶原亜沙子(持田真樹)、大賀祐介(伊藤高史)、福原仁太(東虎之丞)が登場。
現在と過去が繰りかえし同一舞台上で暗転も殆ど無く切り替わっていく。その他にも「バット男」(石川浩司)と博之のシーン(これは博之の妄想)も入る。
水橋さんはそのままずっと舞台にでずっぱりで、衣装はスーツの上着を着たり脱いだりだけの変化なので、その場面になれた頃には、また違う設定の話に行くという非常に見ている側には共感を得にくいものとなっている。
更に、面白い笑える場面があって和んだところで、必ず話が暗い、悲惨な方向に行くのだから絶えず見ている側は気持ちの切り替えを要求されてしまう。
博之が垣間見せる、心の奥底にある不安や狡さで追い討ちをかけて、ある意味ストレスが溜まる内容だと思う。
しかし、見る側が深く考えなければならない重いテーマなので、ストレスを感じるのは仕方ない、寧ろそういう方向で作られた芝居ではないかと思った。
木村さんがとても安定していてその場を引き締めていたし、舞台の場数を踏んでいる新井さん、カリカさんのコミカルな芝居が見ていてとても楽しい。カリカさんや、新井さんの面白芝居をもっと見たい!という気になるが、そうなると方向がずれていくので控えめな笑いのままに止めて正解だと思った。
持田さんの亜沙子がどうにも中途半端で、痛々しかったが、何回か公演を重ねるうちに凄みが出てきてとてもよくなった。大賀は最初はアホキャラの印象が強かったが、これも回を重ねるうちに魅力的なキャラに成長して行ったと思う。
東さん演じる福原は台詞が独特で、舞城氏の作品のイメージ(こんな口調ではないが)を唯一漂わせる存在として異彩を放っている。東さんも最初から終始安定していて何度見ても福原というキャラの存在をアピールしていて、とても素晴らしかった。
バット男役の石川さんは、コミカルな演技をしていてとても良かったのだが、コミカルに演じれば演じるほどそれを笑うのを躊躇われるような思いがした。ちょっと可愛過ぎたかもしれない。もっと気持ち悪いバット男の方が私は好みだ。
博之役の水橋さんは、そのまま会社員から高校生へとスーッと切り替わっていくのが見事だ。喜怒哀楽では言い尽くせない様々な演技を瞬時に切り替えて色々な芝居を見せてくれた。すごく感動したし、博之がここにいる、と思わせてくれた。今後も舞台の経験を重ねて行って欲しいと思った。
最初に、この設定が理解できないままだと何のこっちゃ、という事になるが初日から暫くは、この辺の表現の仕方が早すぎて観客がついていけなかったような感がある。
それに関しては、役者が回を重ねるうちに軌道修正しているところが見受けられて、毎回色々な見せ方があるものだと、それはそれで楽しく観られた。
本来は幕が開いたら完成された芝居を見せるという事が重要なのだろうが、生みの苦しみに立ち会った気分で面白いと思った。あと、多分に水橋ファンというのも影響しているが。
多くの事がたくさん詰め込まれていて、観た後に心地よい疲労感を覚える。楽しく芝居を観るのもいい事だとは思うが、こういう芝居があってもいいと思うし、こういう作品が好きだと思った。
『バット男』HP
出演者のインタビュー動画が見られます。バット男ブログは残念ながら消えてしまいました。上演後も更新して欲しかったです。
共演者の方々の日記(2004年10月頃)に水橋くんの話題も出ているので併せて見ると興味深いです。特に新井友香さんの日記は以前から好きでよく見に行ってました。


『新・不幸せblog日記』
浅井美緒役:新井友香さんのブログ
『YOUGO OFFICE』HP
伊藤高史さんの所属事務所 →日記へ
原作:舞王城太郎(講談社刊『熊の場所』より)
脚本:倉持裕
演出:河原雅彦
出演:水橋研二 持田真樹 伊藤高史 カリカ家城 新井友香 東虎之丞
木村靖司 石川浩司
去年の10月に舞台やっていたんだよなーとしみじみ…
足繁く通わせていただきました。また舞台やって欲しいです。
感想を別のところでやっていたブログから転載します。かなり長い…
14日の初日以来、何度か観に行ってみて水橋研二さんの進化をリアルタイムで実感出来て行った甲斐があったと思った。
原作の「バット男」は主人公が高校生の時の話が殆どで、この先こうなって行くのかなぁ、『どうか、僕をバット男にしないで下さい!』という後味の悪さと不安を引きずったまま終わるのだが、これは読んだ人間それぞれが考えろという事で、最後に全部説明して終わる話なんか大嫌いだから、こういう終わり方は好きだ。
舞台の「バット男」は、原作を舞台化するのではなく脚本の倉持裕氏が新たに、その後のエピソードも加えて更に話の幅を広げている。
現在の会社員となった主人公・林博之の仕事場から話は始まって、冒頭の台詞は延々と芝居のテーマを語っている。そこでの登場人物は、上司の貝島正一(木村靖司)、先輩OLの浅井美緒(新井友香)、同僚にドジでのろまなカメ的な増渕豪(カリカ家城)。
博之が考え事に入ると、同じ舞台上が高校時代になり梶原亜沙子(持田真樹)、大賀祐介(伊藤高史)、福原仁太(東虎之丞)が登場。
現在と過去が繰りかえし同一舞台上で暗転も殆ど無く切り替わっていく。その他にも「バット男」(石川浩司)と博之のシーン(これは博之の妄想)も入る。
水橋さんはそのままずっと舞台にでずっぱりで、衣装はスーツの上着を着たり脱いだりだけの変化なので、その場面になれた頃には、また違う設定の話に行くという非常に見ている側には共感を得にくいものとなっている。
更に、面白い笑える場面があって和んだところで、必ず話が暗い、悲惨な方向に行くのだから絶えず見ている側は気持ちの切り替えを要求されてしまう。
博之が垣間見せる、心の奥底にある不安や狡さで追い討ちをかけて、ある意味ストレスが溜まる内容だと思う。
しかし、見る側が深く考えなければならない重いテーマなので、ストレスを感じるのは仕方ない、寧ろそういう方向で作られた芝居ではないかと思った。
木村さんがとても安定していてその場を引き締めていたし、舞台の場数を踏んでいる新井さん、カリカさんのコミカルな芝居が見ていてとても楽しい。カリカさんや、新井さんの面白芝居をもっと見たい!という気になるが、そうなると方向がずれていくので控えめな笑いのままに止めて正解だと思った。
持田さんの亜沙子がどうにも中途半端で、痛々しかったが、何回か公演を重ねるうちに凄みが出てきてとてもよくなった。大賀は最初はアホキャラの印象が強かったが、これも回を重ねるうちに魅力的なキャラに成長して行ったと思う。
東さん演じる福原は台詞が独特で、舞城氏の作品のイメージ(こんな口調ではないが)を唯一漂わせる存在として異彩を放っている。東さんも最初から終始安定していて何度見ても福原というキャラの存在をアピールしていて、とても素晴らしかった。
バット男役の石川さんは、コミカルな演技をしていてとても良かったのだが、コミカルに演じれば演じるほどそれを笑うのを躊躇われるような思いがした。ちょっと可愛過ぎたかもしれない。もっと気持ち悪いバット男の方が私は好みだ。
博之役の水橋さんは、そのまま会社員から高校生へとスーッと切り替わっていくのが見事だ。喜怒哀楽では言い尽くせない様々な演技を瞬時に切り替えて色々な芝居を見せてくれた。すごく感動したし、博之がここにいる、と思わせてくれた。今後も舞台の経験を重ねて行って欲しいと思った。
最初に、この設定が理解できないままだと何のこっちゃ、という事になるが初日から暫くは、この辺の表現の仕方が早すぎて観客がついていけなかったような感がある。
それに関しては、役者が回を重ねるうちに軌道修正しているところが見受けられて、毎回色々な見せ方があるものだと、それはそれで楽しく観られた。
本来は幕が開いたら完成された芝居を見せるという事が重要なのだろうが、生みの苦しみに立ち会った気分で面白いと思った。あと、多分に水橋ファンというのも影響しているが。
多くの事がたくさん詰め込まれていて、観た後に心地よい疲労感を覚える。楽しく芝居を観るのもいい事だとは思うが、こういう芝居があってもいいと思うし、こういう作品が好きだと思った。
『バット男』HP
出演者のインタビュー動画が見られます。バット男ブログは残念ながら消えてしまいました。上演後も更新して欲しかったです。
共演者の方々の日記(2004年10月頃)に水橋くんの話題も出ているので併せて見ると興味深いです。特に新井友香さんの日記は以前から好きでよく見に行ってました。


『新・不幸せblog日記』
浅井美緒役:新井友香さんのブログ
『YOUGO OFFICE』HP
伊藤高史さんの所属事務所 →日記へ
東さんの出演履歴にタイトルがありましたが、観た事がなかったので、こちらで丁寧な感想を読めてとても嬉しいです。
BSで放送もされていたのですね。
いろいろ、参考になりました。
ありがとうございました。
東さんの舞台は初めて観ましたが、すごく落ち着いて演じられていた印象があります。
放置していてすみませんでした。