フリーアナウンサー膳場貴子がキャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)が6日、生放送され、政治ジャーナリスト後藤謙次氏がVTR出演で、石破茂首相(67)の新政権について私見を語った。
10月27日に予定される衆院選や裏金議員処遇などの「ブレ」が指摘される石破首相の新政権について、後藤氏は「幹部が集まった席で、全員が『(解散総選挙に)早く行け』と、石破さんが主張する予算委員会(での議論)に誰も助け舟を出さなかった」と、早期解散になった裏事情を説明。「森山(裕幹事長)さんたちが、裏金問題あるいは統一教会の問題、この状況が続くと、自民党の野党転落の可能性が高まる、だからどうであっても早く解散に踏み切れ」と、石破氏の決断の経緯を明かした。
また、裏金議員を原則、公認すると伝えられることも紹介。これについて、後藤氏の取材として、裏金議員には反石破首相の立場が多いことを念頭に「裏金議員の多くは『自民党公認』でも次の選挙は厳しい戦いになる」として、「『非公認』で党内に波風を立てるより落選を待つほうが石破政権に得策か」との見立てが、フリップで示された。
首相は、次に該当する場合は公認しないとして、〈1〉党から「選挙での非公認」より重い処分を受けた議員〈2〉「非公認」より軽い処分でも、現時点で引き続き処分が継続しており、政治倫理審査会で説明責任を果たしていない議員〈3〉説明責任を十分果たさず、地元での理解が進んでいないと判断される議員――を挙げた。協議後、記者団に説明した。
首相は「選挙は民主主義の根幹そのもの。有権者1人1人に 真摯(しんし) に向き合い、説明を尽くし、党として国民の皆さんの納得と共感を求めたい」と語った。
石破首相は自民党のいわゆる裏金議員の衆議院選挙での扱いをめぐり、旧安倍派の幹部ら少なくとも6人を非公認とし、裏金議員については比例代表での重複立候補は認めないことを発表しました。
石破首相は「国民の不信、怒りに対して自民党として、きちんと対応することが必要だ」として、裏金問題で非公認よりも重い処分を受けた議員らを非公認とすることを発表しました。
非公認となる見通しなのは、裏金問題で非公認よりも重い党員資格停止の処分を受けた下村博文氏、西村康稔氏、高木毅氏の3人。非公認よりは処分が軽かったものの、党の役職停止1年間の処分が続き、政治倫理審査会に出席していない萩生田光一氏、平沢勝栄氏、三ツ林裕巳氏の3人です。
また、裏金問題で処分を受けた議員のうち、説明責任が十分に果たされず、地元での理解が十分に進んでいないと判断される議員についても非公認とします。
一方、党の処分を受けなかった議員も含め、その他の裏金議員については選挙区での公認は認めますが、比例代表での重複立候補は認めないこととしました。
【速報】石破首相 衆院選の自民党“公認問題”で記者団にコメント
2024/10/06
維新党員資格停止中の足立康史氏が政界引退表明 「私の仕事はここまで」衆院選出馬せず
産経新聞 2024/10/6
日本維新の会の党員資格停止処分を受けた足立康史衆院議員(58)=大阪9区=は6日、X(旧ツイッター)に「来たる衆院選から撤退し、9日の衆院解散をもって政治から引退することを決めました」と投稿し、27日投開票が見込まれる次期衆院選への出馬を見送る考えを明らかにした。同党が大阪9区に公認候補の擁立を決めたためとしている。
足立氏はXに「(平成23年3月の)東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を機に政治を志し、大阪と関西そして日本に、透明で公正な経済社会を築かんと走り続けてまいりましたが、私の仕事はここまでと判断いたしました」と書き込んだ上で、支援者らに謝意の言葉をつづった。
Xには「神無月 楽しき日々に 始終あり 微かな光 求め続けて」と短歌も投稿した。
足立氏は、今年4月の衆院東京15区補欠選挙中に党を批判したとして、6月に党員資格停止6カ月の処分を受けた。次期衆院選には無所属での立候補を模索していたが、維新は大阪9区に対抗馬となる公認候補の擁立を調整していた。
足立氏は経済産業省出身で、平成24年の衆院選で初当選し、現在4期目。国会議員団政調会長、幹事長代理などを歴任した。令和4年8月の党代表選に出馬し、馬場伸幸代表に敗れた。歯に衣(きぬ)着せぬ言動で知られ、他党の議員を「犯罪者」と批判するなどして立憲民主党などは繰り返し懲罰動議を出していた。