毎晩の晩酌がやめられない。
いつの間にか、私の飲酒は習慣化してしまっていた。
それはまぁ、自分の中では「仕方のないこと」……と無理矢理自分に言い聞かせ、折り合いをつけていた。
ただ、
1つだけ心配だったのは、自分の身体的なことだった。
◆◆◆◆◆
"アルコール依存症"、とは、心、もしくは脳の病気。
したがって、そう診断するのはほとんどが精神科、もしくは心療内科の医師ある。
お酒をやめる、やめない、といった判断はかかりつけの精神科主治医と相談するのが妥当。
あれは、今から4年半前のこと…………
2016年.2月.だった。
初めて病院を訪れた時、私は精神科へ行く前に内科を訪ねていた。
CT、レントゲン、エコー、血液検査、その時にイロイロな検査をした。
そのエコー検査の結果画像を見ながら、内科医師はこう告げた。
「あー、コレ、肝硬変だね。」と。
結構軽いノリで話してくれた内科医を私は未だに忘れてはいない。
(もちろん恨んではいないけど)
「あー、
オレ………
とうとう肝硬変か。
これで終わるのかな?オレの人生。」
……その時の私はそう思っていた。
"肝硬変"
レバーを一度焼いてしまえば、レバ刺しには2度と戻らない。
そういった印象、
"不治の病"
私の中ではそういった印象があった。
それはともかく、
その後精神科に私は入院となり、規則正しい生活を余儀なく送った3ヶ月間。
自分が思っていた以上に身体は回復した。
入院当時、800ほどあったΓ-GTPは、退院する頃には300ほどにまで下がっていた。
入院中だった時に脳の検査、MRIも2度ほど行ったけれど、脳への致命的なダメージは見当たらなかった。
私が退院する前に、精神科の主治医はこう言った。
精神科主治医:
「内科の○○先生は"肝硬変"と言ったかもしれないけれど、私から見たら○○さんの場合は肝炎ぐらいだと思いますよ。そこまで悪くなってなかった。良かったですね。」
退院後………
AA、GAなど、自助グループに通いながら就活、そして無事就職、飲まない生活をずっと送ってきた。
末期だった頃から2年半が経過した。
昨年の5月。久しぶりに病院を訪ね、血液検査をした。
私のΓ-GTPは正常値(40)にまで下がっていた。
(※基準値Γ-13~Γ-64)
それは、今から約1年ほど前の話。
◆◆◆◆◆◆
このブログを読んでくれている読者の方々ならばご存じの通り、私は昨年10月にスリップ、今年に入ってからはほぼ毎日の晩酌。
(たまに休肝日もあるけど)
今年、
2020年6月某日。
私は約1年ぶりに病院を訪ね、主治医と面会した。
先生:
「いやいや!
お久しぶりです○○さん。
いや!お元気そうで何よりです!
私とはもう1年3ヶ月ぶりですよ。」
ニコニコしながら、久しぶりに対面した主治医はそう言った。
主治医と何気ない世間話を暫くしたあと、私は今日病院を突然訪ねてきた、その本題を切り出した。
私:
「先生、
私、今年に入ってから晩酌が止まらないんです。
心配なので、血液検査……してもらえませんか?」
ここ暫く会っていなかった主治医。
私の身に起きたこの1年ほどの出来事を手短に話した。
主治医:
「そういうことでしたら、
したほうがいいですね血液検査。
少し時間はかかりますが、やりましょうか。」
ということで、
久しぶりに血液検査をしてみることにした。
その結果がコチラ⤵
Γ-GTP 89
私が自分で考えていたよりは、だいぶ数値は低かった…というのが率直な感想。
基準値は超えている。
けれど、
思っていたほどではなかった。
私は、「もしかしたら400ぐらいまでは行っているのでは?」と考えていた。
この検査結果を見ながら、再び主治医と話をした。
私:
「先生、
今年になってから、
酒………なかなかやめられないんスけど。
どうしたもんスかね?
オレ…………。」
主治医はパソコンをカタカタと打ちながら、その手を手を止めて…………こう答えた。
先生:
「あくまでも、この数値をみる限りですけど、
現在は、ビール500mlを2本………ですか。
まぁ、いいんじゃないですかね。」
私:
「( ̄▽ ̄;)はっ!?」
こう主治医は続けた。
先生:
「○○さん。
今、貴方は、退院して、再び就職して、そして今では仕事をしながら立派に社会生活を送ってきておられます。
ですから、今どうしても、無理をしてまで酒を止めたほうがいいとは私は言えません。
それはあくまでも、○○さんのこの現在の血液検査の数値を見てのことですが。
でも、
このビール2本まで。
これ以上はやめておきましょうよ。
ワインとか焼酎とか、日本酒。
度数の強いのは絶対ダメですからね。
また、
来月辺り、予約を入れておきましょうか?
また来月、血液検査してみましょうか?」
それでも……………
もし……
どうしても○○さんが酒を止めたいのであれば………
2週間程度、断酒の為の入院も可能ですよ。」
そのような話を主治医としてから、私は診察室を後にした。
◆◆◆◆◆
……………先生、
ありがとう。
でも………
そんなこと言われたら、
オレ…………
ますます酒、
やめることなどできないよ。。。
分かってるでしょ、先生だって。
"アルコール依存症者"というものが、
どんな人種かを。
ゼロか、100。
どちらか1つだけ、ということを。
先生……
貴方が私を「"アルコール依存症者"」だと、診断したのですよ。
※追記※
シリーズ化してきた"スリップ"については、これにてひとまず終了したいと思います。
現在も、私の晩酌は止まってはいません。
今後、
AA、またはGAについても、通うか、やめようか。
今のこのご時世、コロナウイルスとか、イロイロありますし。
今後の私の動向は、このブログで綴っていくつもりです。
いつも読んで下さっている方々には御礼申し上げますm(__)m
ありがとうございます。
いつの間にか、私の飲酒は習慣化してしまっていた。
それはまぁ、自分の中では「仕方のないこと」……と無理矢理自分に言い聞かせ、折り合いをつけていた。
ただ、
1つだけ心配だったのは、自分の身体的なことだった。
"アルコール依存症"、とは、心、もしくは脳の病気。
したがって、そう診断するのはほとんどが精神科、もしくは心療内科の医師ある。
お酒をやめる、やめない、といった判断はかかりつけの精神科主治医と相談するのが妥当。
あれは、今から4年半前のこと…………
2016年.2月.だった。
初めて病院を訪れた時、私は精神科へ行く前に内科を訪ねていた。
CT、レントゲン、エコー、血液検査、その時にイロイロな検査をした。
そのエコー検査の結果画像を見ながら、内科医師はこう告げた。
「あー、コレ、肝硬変だね。」と。
結構軽いノリで話してくれた内科医を私は未だに忘れてはいない。
(もちろん恨んではいないけど)
「あー、
オレ………
とうとう肝硬変か。
これで終わるのかな?オレの人生。」
……その時の私はそう思っていた。
"肝硬変"
レバーを一度焼いてしまえば、レバ刺しには2度と戻らない。
そういった印象、
"不治の病"
私の中ではそういった印象があった。
それはともかく、
その後精神科に私は入院となり、規則正しい生活を余儀なく送った3ヶ月間。
自分が思っていた以上に身体は回復した。
入院当時、800ほどあったΓ-GTPは、退院する頃には300ほどにまで下がっていた。
入院中だった時に脳の検査、MRIも2度ほど行ったけれど、脳への致命的なダメージは見当たらなかった。
私が退院する前に、精神科の主治医はこう言った。
精神科主治医:
「内科の○○先生は"肝硬変"と言ったかもしれないけれど、私から見たら○○さんの場合は肝炎ぐらいだと思いますよ。そこまで悪くなってなかった。良かったですね。」
退院後………
AA、GAなど、自助グループに通いながら就活、そして無事就職、飲まない生活をずっと送ってきた。
末期だった頃から2年半が経過した。
昨年の5月。久しぶりに病院を訪ね、血液検査をした。
私のΓ-GTPは正常値(40)にまで下がっていた。
(※基準値Γ-13~Γ-64)
それは、今から約1年ほど前の話。
このブログを読んでくれている読者の方々ならばご存じの通り、私は昨年10月にスリップ、今年に入ってからはほぼ毎日の晩酌。
(たまに休肝日もあるけど)
今年、
2020年6月某日。
私は約1年ぶりに病院を訪ね、主治医と面会した。
先生:
「いやいや!
お久しぶりです○○さん。
いや!お元気そうで何よりです!
私とはもう1年3ヶ月ぶりですよ。」
ニコニコしながら、久しぶりに対面した主治医はそう言った。
主治医と何気ない世間話を暫くしたあと、私は今日病院を突然訪ねてきた、その本題を切り出した。
私:
「先生、
私、今年に入ってから晩酌が止まらないんです。
心配なので、血液検査……してもらえませんか?」
ここ暫く会っていなかった主治医。
私の身に起きたこの1年ほどの出来事を手短に話した。
主治医:
「そういうことでしたら、
したほうがいいですね血液検査。
少し時間はかかりますが、やりましょうか。」
ということで、
久しぶりに血液検査をしてみることにした。
その結果がコチラ⤵
Γ-GTP 89
私が自分で考えていたよりは、だいぶ数値は低かった…というのが率直な感想。
基準値は超えている。
けれど、
思っていたほどではなかった。
私は、「もしかしたら400ぐらいまでは行っているのでは?」と考えていた。
この検査結果を見ながら、再び主治医と話をした。
私:
「先生、
今年になってから、
酒………なかなかやめられないんスけど。
どうしたもんスかね?
オレ…………。」
主治医はパソコンをカタカタと打ちながら、その手を手を止めて…………こう答えた。
先生:
「あくまでも、この数値をみる限りですけど、
現在は、ビール500mlを2本………ですか。
まぁ、いいんじゃないですかね。」
私:
「( ̄▽ ̄;)はっ!?」
こう主治医は続けた。
先生:
「○○さん。
今、貴方は、退院して、再び就職して、そして今では仕事をしながら立派に社会生活を送ってきておられます。
ですから、今どうしても、無理をしてまで酒を止めたほうがいいとは私は言えません。
それはあくまでも、○○さんのこの現在の血液検査の数値を見てのことですが。
でも、
このビール2本まで。
これ以上はやめておきましょうよ。
ワインとか焼酎とか、日本酒。
度数の強いのは絶対ダメですからね。
また、
来月辺り、予約を入れておきましょうか?
また来月、血液検査してみましょうか?」
それでも……………
もし……
どうしても○○さんが酒を止めたいのであれば………
2週間程度、断酒の為の入院も可能ですよ。」
そのような話を主治医としてから、私は診察室を後にした。
……………先生、
ありがとう。
でも………
そんなこと言われたら、
オレ…………
ますます酒、
やめることなどできないよ。。。
分かってるでしょ、先生だって。
"アルコール依存症者"というものが、
どんな人種かを。
ゼロか、100。
どちらか1つだけ、ということを。
先生……
貴方が私を「"アルコール依存症者"」だと、診断したのですよ。
※追記※
シリーズ化してきた"スリップ"については、これにてひとまず終了したいと思います。
現在も、私の晩酌は止まってはいません。
今後、
AA、またはGAについても、通うか、やめようか。
今のこのご時世、コロナウイルスとか、イロイロありますし。
今後の私の動向は、このブログで綴っていくつもりです。
いつも読んで下さっている方々には御礼申し上げますm(__)m
ありがとうございます。