ある方が久しぶりにブログを更新していた。
その方は私が昨年の今頃、アルコール依存症という診断を医師から受け入院していた時に「アルコール依存症」、「自助グループ」………ってなんぞや?と思い、スマホでアルコール依存症、自助グループなどと検索していて見つけたブロガーです。
私も含めて依存症関連のブログを書いている人はたくさんいますが、その方のブログはアルコール依存症、またAAという自助グループのことなどを誰にでも解りやすく説明されています。
私にとってその方は依存症からの回復書籍、AA.GAメンバーにとっての教科書であるビックブック。そのビックブックの参考書にあたるジョー・ マキューの解説本を読むことよりも、"12のステップ"についてスッと頭の中に入って来る感じだったので、入院中にはよくその方のブログを読み漁っておりました。
まだ直接お会いしたことはありませんが、その方は私のスポンサーのスポンサーをしておられた方(何故か過去形………)、私にとってはグランドスポンサーとも言える方です。(チョット分かりづらいかもしれませんが。)
私の親的存在であるスポンサー……そして私の祖父的存在のグランドスポンサー。
二人の過去なにがあったのか私には分かりませんが、二人は現在は疎遠になっているようです。
私は依存症からの回復にはどれが正しくて、どれが間違いなのか……または誰が正しくて、誰が間違っているのかなどという明確なものなどは無いと思っています。
自分を手助けしてくれるはずのスポンサーの考え方も人それぞれあると思いますし、自分のスポンサーの言うことが『絶対』などと言うこともありません。
私もたまにはスポンサーと意見が対立したりすることもあります。
近づきづらく、スポンサーとの距離を取ることだってあります。
でも私のことを考えてくれている、助けてくれている人………ということだけは常に忘れないようには心がけております。
時には対立することもありますが、ただ相手を否定するだけではなく、納得はせずともその人の考え方などを冷静に聞く姿勢だけは持ちたいものです。
その私のグランドスポンサーもきっとこの前私も見たマーシーのYouTube動画を見たのでしょう。
私の思っている依存症という病気、または依存症者に対する現在の社会の見方について触れておられました。
まったく同感です😌
…………ですが、そんな私でも自分自身が依存症という病気にもしもなっていなかったとしたら、世間と同じような見方しかできなかったのではないか思います。
現在私は就職活動中、気になった会社があったので履歴書を送ってみました。
一週間ほど経ってから履歴書は丁寧なお断りの文書と共に帰って参りました。
まぁ年齢的にも再就職には厳しくはなってきましたが、めげずに焦らず探そうと思っています。
最近何通か履歴書は書きましたが、いまだに私は健康状態の記載欄には「肝硬変」と書くことはできても、「アルコール依存症」とは書くことができません。。。
書類選考のある企業で、履歴書にアルコール依存症……などと記入してある人間ははたして面接をしてもらえるものでしょうか?
私の感覚からするとまずありえないのではないかと思います。
もし仮に、私が企業側の面接官の立場であれば間違いなくアウトでしょう。
。。
これから企業の戦力として雇おうとしている人間を選ぶ時に、履歴書を見て「病名:アルコール依存症」などと書いてあったらまず無理だろう………………
そういった「恐れ」が私の中にはあり、いまだに正直に書くことができません。
でも…もし面接までしてもらえたならば、隠さずにこのブログに書いているように、正直に自分の事実と気持ちを伝える勇気が持てたらいいな…とは思っています。
でなければまた、今までと同じ過ちを私は繰り返してしまうことでしょう。
仮に今までの事実を隠して採用され雇ってもらえたとしても、いづれは他人にはバレてしまうのではないか?………という自分の中に恐れが常につきまといます。
やがてそれは他人には嘘をつくことができていたとしても、自分に嘘をついている(自己欺瞞)………という現実からも逃れられなくなってしまうことでしょう。
私の身近な家族、友人は
『今更そんなバカ正直にならなくても良いわ。』
…………と言います。
まぁ、ただやみくもに「オレ…アル中なんです、実は。」………などと言って回る必要などはありませんが、もう少し自分に正直になる勇気と自信を持つことができたら………
またアルコールやギャンブルに限らず、依存症という病気に対する社会の認知と理解がほしい……と思う今日この頃です。
これからの時代IR法案も可決され、ますますギャンブル依存症者も増えることが予想されます。それ以外にも現代では様々な形で依存症は増えてきております。(アルコール、ギャンブル、薬物、セックス、買い物に至るまで。)
自分でも知らないうちに、いざやめようと思った時にやめられなくなっている。これが依存症の症状ですが、たとえ病院や専門の治療施設に一時的にお世話になったとしても、そこを出たからといって完治する病気ではありません。
医師もそのことを充分に分かっています。しかし現在の社会では医師のちからをもってしても、患者に永続的にやめ続けて生きていってもらうためには、とりあえず自助グループをススめてみる…………という以外に方法もなく、ある意味退院してからは自助グループに丸投げ…という印象すら受けます。
しかしそれは医師だけの責任ではなく、回復を目指している依存症者に対しての有効的な自立支援体制が未だに確立されてはいないこと。もっと言うならば、この国の社会全体が依存症という病気に対しての認識不足から起きていることなのではないかと感じます。
社会や政治家への愚痴のように聞こえるかもしれませんが、最近のニュースなどをみる限りでは、
IR法案の依存症対策として
『依存症?
………じゃぁ依存症者が増えたら、カジノの収益でもっと病院を作っておけばばいいじゃん。』
と言っているかのようにも聞こえます。
しかしこの病気はギャンブルを止める為に一時的に病院や施設などに入ってもらえばいい…………などという簡単な病ではありません。
依存性とは不治の病ですから、掛かってしまったら………を考えるより、そうなってしまう前に未然に防ぐ対策などを考えてほしいものです。(経験者ちぃ氏談)
そんな社会の構図を変えることはできなくとも、現代の依存症治療に対する現状を少しでも誰かに知っていただきたくて、微力ながら私もこうしてブログを更新している次第です。
………そして忘れてはならないことは
「自分は社会、他人に対しては無力であるということ………
とかく人は、(とくにアディクション体質の人は)頑固な自我を持っていて、自分の価値観を他人に対して押し付けてしまいがちです。
ですが、社会や他人を変えようと思うのではなく、自分自身が変わってゆくことができれば、おのずと自分の周りの見え方も変わってくる。」
…………という気持ちですかね。
終わりに…
今回の冒頭に紹介した私のグランドスポンサーのブログを本当はリンクしておきたかったのですが、アノニミティ違反になる可能性もあるので差し控えさせていただきました。
ご了承ください。
その方は私が昨年の今頃、アルコール依存症という診断を医師から受け入院していた時に「アルコール依存症」、「自助グループ」………ってなんぞや?と思い、スマホでアルコール依存症、自助グループなどと検索していて見つけたブロガーです。
私も含めて依存症関連のブログを書いている人はたくさんいますが、その方のブログはアルコール依存症、またAAという自助グループのことなどを誰にでも解りやすく説明されています。
私にとってその方は依存症からの回復書籍、AA.GAメンバーにとっての教科書であるビックブック。そのビックブックの参考書にあたるジョー・ マキューの解説本を読むことよりも、"12のステップ"についてスッと頭の中に入って来る感じだったので、入院中にはよくその方のブログを読み漁っておりました。
まだ直接お会いしたことはありませんが、その方は私のスポンサーのスポンサーをしておられた方(何故か過去形………)、私にとってはグランドスポンサーとも言える方です。(チョット分かりづらいかもしれませんが。)
私の親的存在であるスポンサー……そして私の祖父的存在のグランドスポンサー。
二人の過去なにがあったのか私には分かりませんが、二人は現在は疎遠になっているようです。
私は依存症からの回復にはどれが正しくて、どれが間違いなのか……または誰が正しくて、誰が間違っているのかなどという明確なものなどは無いと思っています。
自分を手助けしてくれるはずのスポンサーの考え方も人それぞれあると思いますし、自分のスポンサーの言うことが『絶対』などと言うこともありません。
私もたまにはスポンサーと意見が対立したりすることもあります。
近づきづらく、スポンサーとの距離を取ることだってあります。
でも私のことを考えてくれている、助けてくれている人………ということだけは常に忘れないようには心がけております。
時には対立することもありますが、ただ相手を否定するだけではなく、納得はせずともその人の考え方などを冷静に聞く姿勢だけは持ちたいものです。
その私のグランドスポンサーもきっとこの前私も見たマーシーのYouTube動画を見たのでしょう。
私の思っている依存症という病気、または依存症者に対する現在の社会の見方について触れておられました。
まったく同感です😌
…………ですが、そんな私でも自分自身が依存症という病気にもしもなっていなかったとしたら、世間と同じような見方しかできなかったのではないか思います。
現在私は就職活動中、気になった会社があったので履歴書を送ってみました。
一週間ほど経ってから履歴書は丁寧なお断りの文書と共に帰って参りました。
まぁ年齢的にも再就職には厳しくはなってきましたが、めげずに焦らず探そうと思っています。
最近何通か履歴書は書きましたが、いまだに私は健康状態の記載欄には「肝硬変」と書くことはできても、「アルコール依存症」とは書くことができません。。。
書類選考のある企業で、履歴書にアルコール依存症……などと記入してある人間ははたして面接をしてもらえるものでしょうか?
私の感覚からするとまずありえないのではないかと思います。
もし仮に、私が企業側の面接官の立場であれば間違いなくアウトでしょう。
。。
これから企業の戦力として雇おうとしている人間を選ぶ時に、履歴書を見て「病名:アルコール依存症」などと書いてあったらまず無理だろう………………
そういった「恐れ」が私の中にはあり、いまだに正直に書くことができません。
でも…もし面接までしてもらえたならば、隠さずにこのブログに書いているように、正直に自分の事実と気持ちを伝える勇気が持てたらいいな…とは思っています。
でなければまた、今までと同じ過ちを私は繰り返してしまうことでしょう。
仮に今までの事実を隠して採用され雇ってもらえたとしても、いづれは他人にはバレてしまうのではないか?………という自分の中に恐れが常につきまといます。
やがてそれは他人には嘘をつくことができていたとしても、自分に嘘をついている(自己欺瞞)………という現実からも逃れられなくなってしまうことでしょう。
私の身近な家族、友人は
『今更そんなバカ正直にならなくても良いわ。』
…………と言います。
まぁ、ただやみくもに「オレ…アル中なんです、実は。」………などと言って回る必要などはありませんが、もう少し自分に正直になる勇気と自信を持つことができたら………
またアルコールやギャンブルに限らず、依存症という病気に対する社会の認知と理解がほしい……と思う今日この頃です。
これからの時代IR法案も可決され、ますますギャンブル依存症者も増えることが予想されます。それ以外にも現代では様々な形で依存症は増えてきております。(アルコール、ギャンブル、薬物、セックス、買い物に至るまで。)
自分でも知らないうちに、いざやめようと思った時にやめられなくなっている。これが依存症の症状ですが、たとえ病院や専門の治療施設に一時的にお世話になったとしても、そこを出たからといって完治する病気ではありません。
医師もそのことを充分に分かっています。しかし現在の社会では医師のちからをもってしても、患者に永続的にやめ続けて生きていってもらうためには、とりあえず自助グループをススめてみる…………という以外に方法もなく、ある意味退院してからは自助グループに丸投げ…という印象すら受けます。
しかしそれは医師だけの責任ではなく、回復を目指している依存症者に対しての有効的な自立支援体制が未だに確立されてはいないこと。もっと言うならば、この国の社会全体が依存症という病気に対しての認識不足から起きていることなのではないかと感じます。
社会や政治家への愚痴のように聞こえるかもしれませんが、最近のニュースなどをみる限りでは、
IR法案の依存症対策として
『依存症?
………じゃぁ依存症者が増えたら、カジノの収益でもっと病院を作っておけばばいいじゃん。』
と言っているかのようにも聞こえます。
しかしこの病気はギャンブルを止める為に一時的に病院や施設などに入ってもらえばいい…………などという簡単な病ではありません。
依存性とは不治の病ですから、掛かってしまったら………を考えるより、そうなってしまう前に未然に防ぐ対策などを考えてほしいものです。(経験者ちぃ氏談)
そんな社会の構図を変えることはできなくとも、現代の依存症治療に対する現状を少しでも誰かに知っていただきたくて、微力ながら私もこうしてブログを更新している次第です。
………そして忘れてはならないことは
「自分は社会、他人に対しては無力であるということ………
とかく人は、(とくにアディクション体質の人は)頑固な自我を持っていて、自分の価値観を他人に対して押し付けてしまいがちです。
ですが、社会や他人を変えようと思うのではなく、自分自身が変わってゆくことができれば、おのずと自分の周りの見え方も変わってくる。」
…………という気持ちですかね。
終わりに…
今回の冒頭に紹介した私のグランドスポンサーのブログを本当はリンクしておきたかったのですが、アノニミティ違反になる可能性もあるので差し控えさせていただきました。
ご了承ください。