📞「父ちゃん?
僕、キャンプに行きたいんだけど。」
突然の電話だった。
息子と前回会ったのは今年の1月。
4月には息子の誕生日だった。
元嫁に電話をして息子と会えるように計画を立てようとした。
だが、4月はコロナ禍真っ只中だった。仕方なく会うのは延期することとなった…………
………そして今、あれから半年が経った。
1泊2日、男二人だけのキャンプを決行。
私の場合、キャンプ………というよりも"野宿"
水道もトイレもない。
辺りには野性動物しか居ないような場所でのキャンプ。
そのキャンプ(野宿)はテントを張り、その日過ごせるだけの薪を集めることから始まる。
「おい!
そんなんじゃいつになっても飯にできねーぞ!!
もっとたくさん薪(枝)を集めてこい!」
そんな私の罵声を受けながら、少しふてくされた様子を浮かべながら、息子は"仕方なく"私の命令通り"に動いて、薪を集めていた。
「こんなはずじゃなかったなかったのに………」
息子はそう思っていたのかもしれない。
◆◆◆◆◆◆
一応、薪がある程度集まったところで火を起こす。
私は身体の内側に火を灯す。
◆◆◆◆◆◆
石を焼きステーキ
レトルトカレー
骨付き鶏モモ肉
◆◆◆◆◆
PM:6:30
辺りが薄暗くなってゆく………
早めの晩飯はアヒージョで。
辛さは少し控えめにしたけれど、初めて味わうエスニックな料理に息子は感動していたようだった。
「旨い!!
コレ、ウチに帰ったら作ってみる。」
と息子は言っていた。
◆◆◆◆◆◆
森の夜は長い。
息子とあれこれ、積もる話をしたかったところだったけれど、
腹もいっぱいになり、辺りは真っ暗。
「父ちゃん、眠くなってきた……………」
「そうか、
じゃ、寝袋入って、ゆっくり寝ろ。
寒かったらダウンジャケットあるからな。
おやすみ。」
まだ7時半だったが、息子はぐっすりと夢の中へ入っていった。
私は一人、携帯ラジオを聴きながら、長い夜を満喫した。
◆◆◆◆◆◆
翌朝
源流の岩清水で顔を洗い、二人で下山の準備。
少しだけダム湖で釣りをしてから山を下りた。
カメラを息子に預けておいたら、いつの間にか盗撮されていた。
大悟、
約1年ぶりに会ったが、
また少し、デカくなったな。
言うことも生意気になってきた。
こんな親父だけど、まだ「父ちゃん」と呼んでくれてありがとう。
オマエの人生はまだまだこれからだ。
頑張れよ!!
僕、キャンプに行きたいんだけど。」
突然の電話だった。
息子と前回会ったのは今年の1月。
4月には息子の誕生日だった。
元嫁に電話をして息子と会えるように計画を立てようとした。
だが、4月はコロナ禍真っ只中だった。仕方なく会うのは延期することとなった…………
………そして今、あれから半年が経った。
1泊2日、男二人だけのキャンプを決行。
私の場合、キャンプ………というよりも"野宿"
水道もトイレもない。
辺りには野性動物しか居ないような場所でのキャンプ。
そのキャンプ(野宿)はテントを張り、その日過ごせるだけの薪を集めることから始まる。
「おい!
そんなんじゃいつになっても飯にできねーぞ!!
もっとたくさん薪(枝)を集めてこい!」
そんな私の罵声を受けながら、少しふてくされた様子を浮かべながら、息子は"仕方なく"私の命令通り"に動いて、薪を集めていた。
「こんなはずじゃなかったなかったのに………」
息子はそう思っていたのかもしれない。
◆◆◆◆◆◆
一応、薪がある程度集まったところで火を起こす。
私は身体の内側に火を灯す。
◆◆◆◆◆◆
石を焼きステーキ
レトルトカレー
骨付き鶏モモ肉
◆◆◆◆◆
PM:6:30
辺りが薄暗くなってゆく………
早めの晩飯はアヒージョで。
辛さは少し控えめにしたけれど、初めて味わうエスニックな料理に息子は感動していたようだった。
「旨い!!
コレ、ウチに帰ったら作ってみる。」
と息子は言っていた。
◆◆◆◆◆◆
森の夜は長い。
息子とあれこれ、積もる話をしたかったところだったけれど、
腹もいっぱいになり、辺りは真っ暗。
「父ちゃん、眠くなってきた……………」
「そうか、
じゃ、寝袋入って、ゆっくり寝ろ。
寒かったらダウンジャケットあるからな。
おやすみ。」
まだ7時半だったが、息子はぐっすりと夢の中へ入っていった。
私は一人、携帯ラジオを聴きながら、長い夜を満喫した。
◆◆◆◆◆◆
翌朝
源流の岩清水で顔を洗い、二人で下山の準備。
少しだけダム湖で釣りをしてから山を下りた。
カメラを息子に預けておいたら、いつの間にか盗撮されていた。
大悟、
約1年ぶりに会ったが、
また少し、デカくなったな。
言うことも生意気になってきた。
こんな親父だけど、まだ「父ちゃん」と呼んでくれてありがとう。
オマエの人生はまだまだこれからだ。
頑張れよ!!