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C'est La Vie

好きなものと、日々のこと。

『大正ロマン・昭和モダン  大衆芸術の時代展~竹久夢二から中原淳一まで』@茨城県天心記念五浦美術館

2009-08-12 15:43:34 | 博物館・美術館



幕末と明治の博物館に行ったときにフライヤーを観て、
帰省と日程も合うし1人でチャリででも行こうと思ってたんだけど
流石にそこに至るまでのあの急坂を思うと……だったので
母と一緒に車で久々に茨城県天心記念五浦美術館へ。



哀愁の大正ロマン、麗しき昭和モダン。

確かに、画を大衆芸術として確立させた竹久夢二の流れを汲んで
発展していったものもあるけれども、似て非なるものだなというのが一番の印象。

竹久夢二の画はシンプルで大胆な筆運びで描かれているのに対し、
高畠華宵の画はかなり緻密に描きこまれていたり、
中原淳一のくりっとした瞳の描き方とかも夢二に似ているようで良く観ると翳り方が違う。

あとは可愛い、綺麗な画に挟まれている橘小夢の女郎蜘蛛とか水怪の画の、
ちょっぴり背筋がゾクっとするところとかもね。
女郎蜘蛛は「絡新婦の理」のあの紙人形そっくりでしたよ。
あ、「絡新婦の理」が後なのか。


展示物では意外と双六が多いことにびっくりした。

バリエーションも豊富で、まさに少女雑誌の付録!っていう感じの
可愛い画が描かれているものから
出世双六(目が出るごとに学校、事務員、大臣、失敗とか細かくわかれていて、
これが一番おもしろかった笑)とかまで色々。

観る、だけでなく日常のにも画が浸透してる感じが流れとしてよくわかった。


遊びといえば、中原淳一の「ランドゲーム」がすごく素敵だった。

「ランドゲーム」は2㌢×5㌢くらいの小さな札(目算。もっとあるかも)に、
アメリカ・イギリス・日本・ドイツ・インドなどの当時の国旗とかファッション、
有名女性の画なんかが描かれていて、
でもどうやって使うのかが謎なんですけど、それがとても素敵で。

買えるものなら欲しかったです。


あとは、山村耕花の「京洛異変」。

左側の人物が新撰組、吉…までは読めたけど、誰だかわからず。
吉村貫一郎じゃなかった気がするんだけどなぁ。
調べてもわからなかった。。
気になるところです。


にゃーこさんへのお土産として、「中原淳一ファッションブック おしゃれの絵本」を購入。
ほんと、可愛くて、デッサンの参考になると思ったので。



ここから堕話。

大正、昭和の時代って右から読ませる標記が多かったので、
最近でもたまーにみるトラックの左側ドアのように
一瞬なんて書いてあるのかわからなくなることがあるけれど
まず母が「婦人グラフ」を「フラグ人婦(にんぷ)」と読み間違え堪笑。
さらに「かるさん屋敷」を「敷屋んさるか」(ここまでくると意味不明笑)と読み間違え。
さすが、ある意味脳が衰えていないようです。

で、観終わって外に出てきたときに、知らないおじいちゃんが大きな声で
「竹久夢二は朝丘雪路の父親だよねぇ?」と同行者に同意を求めていた。

思いっきり、違うよ!とツッコミそうになったけど、
(だって「ゆ」しか合ってないじゃん笑 あと響きの雰囲気)
あまりの自信満々振りに訂正する気にはなれなかった。

ちなみに正解の伊東深水の画もありましたよ。
さてあのおじいちゃん、気づいたかどうか。
気づかないだろうなぁ(笑)


『ポーラ美術館』

2009-07-13 23:12:36 | 博物館・美術館
九頭龍神社の帰りにポーラ美術館へ。



山というか森の中にあってすごく良い感じだけど、
あたしは絶っ対バスじゃムリだ!



企画展は「肖像の100年 ルノアール、モディリアーニ、ピカソ」でした。

ルノワールの柔らかい雰囲気は好き。
モディリアーニはちょっと不気味な感じ。
ピカソはよく分からない(笑)

1862年とか65年とか言われると、
いまのあたしのアタマの中では幕末に換算されてしまうので、
なんか変な感じだった。

今回は絵画よりも東洋陶磁のほうが興味が高かったかな。


レストランでお昼。
鳥の巣籠り丼をいただく。



揚げた葱の食感と他の野菜の柔らかさと甘さがよく
美味しかった。

デザートのバラのゼリーが異様に甘かったのが残念。


『幕末と明治の博物館』

2009-07-11 23:56:34 | 博物館・美術館



宿の近くにあったので折角だからと
幕末と明治の博物館へ行ってみた。

キャンプ場の中にひっそりとあるこの博物館。
確かキャンプ申込をした人は割引の特権があったような。

エントランス付近は新しい建物っぽかったんだけど、
奥の方は大正時代っぽいような、はたまた古い病院のような感じで
雰囲気にちょっとひやっとした。


まず、入ってすぐ右側の映像ルームで幕末から明治にかけての動きと
それに伴う水戸藩の関わりを観て勉強。

早々に日本史から脱却していたから
桜田門外の変に水戸藩がかなり関わってたなんて知らなかった
要点が端的にまとめられていてわかりやすかった。

総合展示室には、人物のパネル展示や書、歴史の潮流が展示されていた。
ここにあった錦絵と書をじっくりと観察。
隷書が素晴らしかった。
っていうか観ていてそのように書けない自分が悔しかった。

聖像殿・第1展示室には天皇縁の品々が展示。
刀に彫られていたのは星座なのかなぁ。
下から覗いたら両側面に彫られていたけど。

第2展示室・第3展示室には書と絵画が展示。
ここでも筆の運び方等細々した所を中心に観察。
昔の人はホント達筆。

第4展示室には昔の教科書や教育勅語などの教育資料、
昔の大洗の歴史に関する資料が展示。


すごい面白かった。

あの激動の時代があってこそ今がある感じ。

藤原一族には完敗したけれど、江戸~昭和にかけてだけでも
じっくり勉強しなおしてみようと思った。

とりあえず家に帰ったら『新選組!』観ます。


『国宝阿修羅展』@東京国立博物館 平成館

2009-04-18 22:52:55 | 博物館・美術館
話題の阿修羅展だけあって並ぶのは覚悟の上で行ってみたんだけど、
11時に着いて50分待ちの列。

実質は30分くらいで入れたけど、やっぱ凄い人気だわね。

中に入っても混雑は変わらず。

ルート無視で空いてるところから適宜観ていった。


「第1章 興福寺創建と中金堂鎮壇具」では琥珀とか水晶とか
砂金・金塊とかがざくざくと展示。


じゃらじゃらと繋がってる和同開珎にはやたらと興奮いたしました。


「第2章 国宝 阿修羅とその世界」では八部衆と十大弟子が展示。

表情をとってみても、放出と吸収の対比というか、
左右の展示で真逆の佇まい。

木だって分かってるのにどう観たって風にたなびく袈裟(でいいのかしら)にしか見えなかったり、
逆に木の質感を生かしたラインなんかがあったりして、その技に対して
いつまで観ていても飽きることがなかった。


で、ようやく阿修羅とご対面。

感慨にひたるにはあまりにも混雑しすぎだったけど、
ぐるりと廻って三面、しっかりとお顔を拝見してきましたよ。


「第3章 中金堂再建と仏像」は、自分の中では頑張って観たほう(笑)

かなり壁際まで下がって、なるべく目を合わせないようにしながら
ちょっと目線を上にしてまた下に戻して、の繰り返し。


いや、素晴らしいのよ。

観れることはとても貴重な体験だとも思うのよ。

でも、あたし大きいものがニガテなのよ。

3㍍の仏像なんて実際、観ると思わなくて、心構えが出来てませんでした。


観終わってみて思うのは、やっぱりもうちょっと人が少ないところで
観てみたいなぁ、ってこと。

一人静かに観る為にDVDでも買おうかとも思ったけど、
本物を観ちゃった後では迫力がなかったのでやめた。


なので前売で予約をしていた予想してたのよりも立派な図録だけ引き換えて帰宅。

開いた途端、アップの迦楼羅像に心が折れそうになりました(笑)


いや、でも偉大すぎる文化に触れてかなりリフレッシュ。

今度の旅行は、京都・奈良仏閣ツアーにしたい。


『国立科学博物館(地球館)』

2009-01-11 20:50:12 | 博物館・美術館
今年は博物館に足を運ぶことを目標に掲げたので、
まずは一番行ってみたかった国立科学博物館へ。





当然1日で全部は観きれないので、
今回は地球館をメインに観ることにした。

地球館はB3~3Fまでの6フロアに展示がされている。

とりあえずどこに行ってもそうなように
一番上のフロアから観始めることに。


3F・大地を駆ける生命。

今回はこれが一番観たかったんですねぇ。

普段間近に観ることのない動物達がずらりと並んだ剥製は圧巻。

ここだけで1時間半居ました。











どの動物を観ていても特徴があって飽きない。

観たことのない動物で名前や特性などががわからなくても
その場ですぐに調べることが出来るシステムになっていて便利。

あのデータベースは欲しいゎ。


2F・科学と技術の歩み。

江戸時代以降の科学技術の進歩過程を、
電卓とかテレビとか連立方程式の計算機とか、
実際に使われていた道具を観ながら知ることが出来る。

仕組みは全然理解出来なかったけど(笑)

あとは零戦を初めて観たけど、何だかいい気はしなかった。

このフロアは実際に科学を体感できるコーナーがあるためか
親子連れがかなり多かった。

科学の子がいっぱい居たよ(笑)


1F・地球の多様な生き物たち。



このフロアは鳥類・魚類・昆虫・植物、様々な生き物の剥製・標本が
大量に展示されている。

ここも観るのにかなり時間をかけました。

昆虫はニガテなので遠目から観察。

でも蝶はキレイでした。


B1・地球環境の変動と生物の進化―恐竜の謎を探る―。



何故か白っぽく撮れてしまったんですけど。

実際は茶色っぽいです。

で、かなりデカイ。

正面からも上からもじーっと観ていたら、
こんな生き物がかつて存在していたことが不思議に思えてきた。


B2・地球環境の変動と生物の進化―誕生と絶滅の不思議―。



ツボに入って笑いが止まらなかった展示。

ジャンプしている姿らしいんだけど、
こんな格好でジャンプしないって(笑)

意図はわかってますけど。

このフロアは様々な生き物の骨を観ることで
人類の進化の過程も知ることが出来る。

足元の表示照明もこんな感じになっていて素敵。

 


で、B2を観終わった時点で閉館時間。
なのでB3は観れませんでした。

今回は昼過ぎからしか観に行けなかったけど、
次回は朝から1日かけて観に行こうと思う。