処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

枯葉 Autumn Leaves

2023-11-09 11:04:50 | 音楽

今年2023年はケニー・ドリュー・トリオ


   

                                                         (静止画像)

   

今年の『枯葉』プラスの一曲は、ジャズでアーマッド・ジャマル。2017年パリでのライブ。
カッコイイ。粋。ラテン風に仕上げていい乗り。あの歴史的な(と言われている)マイルスのとは真逆のプレイ。これでなくちゃあ!
アーマッド・ジャマル


                              2022.10.09

数年前に、この季節になったら、このコーナーに新たな『枯葉』を一曲加えようと思ったことを思い出した。前回はクラプトンをアップした。今年はJazzにしました。

スコット・ハミルトン・トリオ 

若い頃から、ベテランのような円熟の音でビックリしたものだが今や67歳。バラード演奏は追随を許さないが、ブロウの迫力も彼の持ち味の一つ。ノスタルジー溢れた歌心は嬉しく貴重である。

   

                                    21.11.06                      

   △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △

 

この季節になると、『枯葉』を聴く。聴かずにはいられない。まずはスタン・ゲッツ、そしてビル・エバンスとなる。

そして、哀切のメロディ・ラインがイメージを広げて、様々なヴァリエーションの『枯葉』に浸る。

1945年、ジョセフ・コスマがローラン・プティ・バレエ団のステージ『ランデ・ヴー』の伴奏音楽の一曲として作曲したのが原型。、後にジャック・プレヴェールが詞を付けた。翌46年、マルセル・カルネ監督が自作『夜の門』で挿入歌として用いた。

この映画に出演した新人歌手イヴ・モンタンによって歌われたのが歌曲としての「枯葉」のオリジナル。

一番バッターはそのイヴ・モンタンから

 (以下、画像とyoutubeとは関連はありません。youtubeには非動画も含まれます)

   

このバージョンは映画共々ヒットしなかった。しかし、これに続いて当時人気があった知性派の女性シャンソン歌手ジュリエット・グレコが歌ったことで「枯葉」は世に認知されるようになり、1940年代末から1950年代にかけ広まって、シャンソン界のスタンダードとなった。

 

 ジュリエット・グレコ

  

 

シャンソン『枯葉』のアメリカ入りは1949年。キャピタル・レコードが 仏語題『Les Feuilles mortes』を『Autumun Leaves』と英語題に変え、英語歌詞にして発表した。

英語詞作はキャピトル・レコードの創立者でもあったジョニー・マーサー。歌の前説となるヴァースの部分に歌詞を付けず、後半のコーラス部分のみを作詞した。その結果、ポピュラー大国USAではヴァース無しの『枯葉』が普通となった。

 

ナット・キング・コール

   

 

ジョー・スタッフォード

ジョーは、1940~50年アメリカのトップ・シンガー。彼女が歌った『You Belong to Me』(52年)は大ヒットし、いまやジャズのスタンダード・ナンバーとなっている。1960年にグラミー賞受賞。2008年に死去、享年90歳。

    

 さて、いよいよジャズ。

ジャズ・シーンでは、『枯葉』は最もリーリースされている曲の一つ。コード進行がジャズ向きということがその理由にある。名作名演が数多く残されている。マイルス・デイビス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、キース・ジャレットと枚挙にいとまがない。

ここでは、ジャズ・ミュージシャンとして最も早く『枯葉』を演奏したスタン・ゲッツ(ts)を挙げる。この繊細さは、日本人の感性にピッタリではなかろうか。

 スタン・ゲッツ

    

 

次もモダン・ジャズから。  

チェット・ベイカー&ポール・デスモンド

チェット・ベイカー(tp)は、50年代半ばまではマイルスを凌ぐ人気トランペッターだったが、ドラッグに溺れて服役もし、ヨーロッパに居を移したが、再び頂点には達し得なかった。1988年アムステルダムのホテルの窓から転落死した。モノセックスの彼のヴォーカルには、今でも多くのファンが付いている。ポール・デスモンド(as)は、デイブ・ブルーベックの『テイク・ファイヴ』が60年代、わが国で一世を風靡した。蛇足ながらポール・デスモンドのアルバム『イージー・リビング』の『ホェン・ジョアンナ・ラヴド・ミー』をご一聴あれ。

     

 

 フランク・シナトラ

次はヴォーカル。超一級のジャズ歌手にこれは無いだろうと言われる向きもあるでしょうが、ストリングスで歌うシナトラ。聴くほどに 胸に沁み入ります。

   

 サラ・ヴォーン

「何これ?枯葉?」の声が聞こえてきます。全曲すべてスキャット。驚くべく『枯葉』。ジャズ史上に残る名唱でしょう。

 1982年パブロ・レーベル。選曲、バックス、ジャケット、タイトル、すべて自身のプロデュースでアルバムをリリース。ギターがジョー・パス、ピアノがローランド・ハナ、ベースがアンディ・シンプキンス、ドラムがハロルド・ジョーンズ。ジャズ・ヴォーカルの王道をいくアルバムと言える。

   

マントバーニ・オーケストラ

 イージー・リスニングからも一曲。他にもパーシー・フェイス101ストリングスポール・モーリアフランク・プールセルシリル・ステイプルトンetc,etc。名曲だけに数限り無し。

  

 エリック・クラプトン

 最後は、現代ロックの最高峰が奏でる『枯葉』。クラプトンの音楽性を表す至福の一曲。素晴らしい!!

  

※このブログは、昨年この時期にアップしたが、ブラッシュ・アップをして再び掲示した。いずれも名演揃い。選曲も画像も満点と自画自賛。

  やはり{枯葉」はいいのだ。 来年もやろう。

 

 

 

コメント (1)
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