本門寺の大堂は「祖師」すなわち日蓮を祀ることから「祖師堂」ともいいます。旧大堂は本門
寺14世日詔の時代、慶長4年(1606)加藤清正が母の七回忌追善供養のため建立したが、
元和元年(1619)に焼失。その後も度々焼失しては再建しましたが、昭和20年4月の空襲に
よりまた焼失し、昭和39年(1964)現在の大堂を再建しました。
五重塔は高さ31.8メートル。空襲による焼失はまぬかれた貴重な古建築の一つで、江戸幕
府の二代徳川秀忠将軍の乳母である岡部局の発願により、慶長13年(1608)に建立された
ものです。また現在の鐘楼は、正保4年(1647)加藤清正の娘で、徳川頼宣の室となった揺林
院が寄進しましたが、空襲で破損したため、現鐘楼の脇に保存されています。(写真Mr麹町)