雷門をくぐり、仲見世の商店街を抜けた先にあるのが宝蔵門です。現在の門は
昭和39年(1964)に再建された鉄筋コンクリート造りで、実業家・大谷米太郎氏の
寄進によって建てられたものです。門の左右の金剛力士(仁王)像を安置すること
から「仁王門」と呼ばれていましたが昭和の再建後は宝蔵門と称しています。その
名の通り、門の上層は文化財の収納庫となっています。
この像の左側(西)の阿形像は仏師・錦戸新親、右側の吽形像は木彫家・村岡久作
の作です。阿形像のモデルは力士の北の湖、吽形像のモデルは明武谷と言われて
います。門の背面左右には魔除けの意味をもつ巨大なわらじが吊り下げられています。
これは前述の村岡久作が山形県村山市出身である縁から、同市奉賛会により奉納
されています。