瀬戸の住職

瀬戸内のちいさな島。そこに暮らす住職の日常。

しまのわ禅興寺音楽祭Vol.3

2017-01-30 | Weblog
約2年半ぶりの【しまのわ禅興寺音楽祭Vol.3】の開催決定しました。
本日より予約の受付開始です。
過去2回ともに完売しましたので、お早目にご予約ください。



『しまのわ禅興寺音楽祭 Vol.3』
●2017年3月12日(日)@禅興寺
愛媛県今治市伯方町木浦甲3645
http://zenkou.net/

開場 17:00 / 開演 18:00 / 終演 21:00 頃予定
料金 3000円 (学生1,000円・小学生以下無料)
※予定枚数に達し次第受付を終了致します。

出演:bird / 優河&おおはた雄一
O.A:ガンバッタン・ジャグ・クインテット
DJ瀬戸洋樹

[ご予約&お問合せ]
電話:0897-72-0126 (禅興寺)
メール:zenkou.abe@gmail.com
※件名を『しまのわ音楽祭』とし、
代表者のお名前(フルネーム)、枚数、電話番号を記入して送信してください。

協力:Cow and Mouse
http://cowandmouse.com/
http://www.facebook.com/cowandmouse

bird (バード) http://www.bird-watch.net/
シンガー&ソング・ライター(1975年 京都出身)
グルーヴィな歌声と独創性に満ちた楽曲で、
ジャンルを選ばず音楽ファンを魅了するシンガー&ソング・ライター。
大沢伸一/MONDO GROSSO 主宰レーベルより「SOULS」で1999 年デビュー。
1st アルバム「bird」は70 万枚突破、ゴールドディスク大賞新人賞獲得。
最新作は、10 枚目のオリジナル・アルバムとなる「Lush」(VRCL-4041)。
bird と冨田恵一(冨田ラボ)の2 人だけで実に1 年以上の歳月を費やし、
近年の新世代ジャズにも呼応するジャンルレスなbird ミュージック。
現在、ジャンル関係なく各種野外FES、イベントに出演中。

優河 (yuga) http://www.yugamusic.com/
1992年2月2日東京生まれ。2011年からシンガーソングライターとしての活動を開始。
2015年11月、プロデューサーにゴンドウトモヒコを迎え、
1stオリジナルフルアルバム「Tabiji」をリリース。
2016年3月からおおはた雄一と全国ツアー「舟の上の約束」を開催、
7月に渋谷duo Music Exchangeでの「たなばたのうた」も大盛況となった。
10月よりNHK Eテレ「シャキーン!」に提供した楽曲『あさにはじまる』がオンエア。
TVCMナレーション(UNIQLO,POLAなど)、
明治「The Chocolate」TVCM サウンドロゴを歌唱するなど、活動をひろく展開中。

おおはた雄一 (OHATA YUICHI) http://yuichiohata.com/
1975年茨城県生まれ。シンガー・ソングライター、ギタリスト。
2004年1stアルバムを発表。現在までにオリジナルアルバム7枚のほか、
カバー集、ギターインスト集など合わせ、13枚のアルバムを発表している。
代表曲「おだやかな暮らし」は、多くのアーティストにカバーされる。
楽曲提供(湯川潮音、畠山美由紀etc)、アルバム参加は100作以上にのぼり、
映画・CM音楽、ナレーション等活動は幅広い。
ライブでは、芳垣安洋(dr)・伊賀航(B)とのトリオや、坂本美雨とのユニット「おお雨」、
福岡晃子(チャットモンチー)とのユニット「くもゆき」などでも活動。
2016年公開の映画「ちょき」の劇伴と主題歌を担当している。

ガンバッタン・ジャグ・クインテット
伊予西条からやってくる愉快な5人組。テレビ愛媛“まる生金曜日”のテーマ曲、キリンビール愛媛CMソングなど担当。しまのわ禅興寺音楽祭にはガンジャグホーンズを加えた8人編成で参加。今春4月開催の“横浜Jug-Band Festival Vol.16”に初出演決定!

DJ 瀬戸洋樹
しまなみ海道大三島在住のI-turn農家さん。 Soul,R&B,Reggae,Ska,和モノetcオールジャンルのグッドトラックを愛情溢れるセレクトでお届けします。

年頭所感

2017-01-11 | Weblog
新年おめでとうございます。

かつて日本人は元旦を迎えると一斉にひとつ歳を重ねました。
数え年の話です。
例えば、昨年大晦日に生まれた赤ん坊は、翌日元旦には2歳になります。
平成28年で1歳、平成29年で2歳です。

幾度か経験したお葬式の打ち合せでの話。
その年の誕生日を迎えずに亡くなった方の享年は、満年齢に2歳プラスされます。
「お母さまの享年は80ですね」
と申し上げると、
「わざわざ歳を増やさないでください。満年齢の78でやってください」
と、故人の娘さんから言われることがあります。
女性にとって、歳を重ねることは喜ばしいばかりではないようです。

私ごと、昨年あたりより老眼の症状が急に表れました。
小さい文字が読みにくく、財布の小銭入れの中など、暗く細かいところが見えにくい、といった具合です。
不便はありますが、多少の不具合は意識のおごり(この肉体は俺もの、健康順調あたりまえ)を諫めてくれ、老いへの心づもりを促してくれるとして、頂こうと思っています。
思うに、若く万全な肉体とともにあった我が意識は、不遜で傲慢だったものです。

意識は活動していくうえに不可欠で、世間でも“意識高い系”など言われ、高い意識、よくはたらく意識があるのは良い状態と捉えられます。
ところが、仏教は過ぎた意識は慢心過信を生むとして諫められます。
禅の教えでは、心意識の運転を止める坐禅が修行の柱とされます。
宗祖道元禅師は、ココロとカラダを説く際、“身心”と、カラダを先にココロを後に記しています。
ココロは非常に不安定なので、坐禅によりよくカラダを調える。そこに調ったココロが備わると考えます。
武道や茶道、書道といった、道が付くものも同様で、まず形を大事にします。

道元禅師は坐禅の用心を記した普勧坐禅儀の中で、

「諸縁を放捨し、万事を休息して、善悪を思わず、是非を 管することなかれ。心意識の運転をやめ、念想観の測量を止めて、作仏を図ることなかれ」

と仰っています。
坐禅する際は、世事をなげうち、善も悪も、是も非も、あらゆる判断をわすれ、かしずかず、心意識や念想観といったはたらきを全て停止させることを勧められます。
お悟りを開こうという想いさえも戒められるのです。

歳を重ね老いるごと、足元を確かめつつ歩んでまいりたい。
日々を丁寧に、真心込めて勤めてまいりたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。