東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

バードストライクに遭遇

2007-04-08 22:45:00 | JAL
代替機によるJAL192便@関空
復路:4月8日(日)
    →関西空港 :関空快速
関西空港→関西空港 :JAL192便
関西空港→羽田空港 :JAL192便
羽田空港→     :タクシー
運賃:¥780+¥9,900+(¥21,600:JAL支払)

バッコーン! 

上昇中、せっかく眠りに就いたのに、大きな衝撃音で目が覚めた。気流の影響か? まぁ、このようなことは偶にある。

バードストライクに遭遇したJAL192便もう一眠りしようとしたが、イヤにスッキリと目覚めてしまい、なかなか寝付けない。仕方が無い。ベルトサインが消えたら、英会話の勉強でもするか。

暫くすると、キャプテンアナウンスが入った。

”えー、さきほど、鳥が、右エンジンに衝突しましたので、安全のため、関西空港に引き返します...”

ええっー、そんな、せっかく、今宵は珍しく定刻に出発し、早めに帰ることができると思ったのに..

時刻は、間もなく21時30分である。

不思議なことに、回りの乗客は、落ち着き払っている。表向きは動揺している者など一人も居ない。クラスJや前方席は、それなりに乗り慣れている人が多いため、バードストライクなんて良くあることだ。と開き直っているせいだろうか?

小生も、それなりに、色々な経験をしているが、バードストライクは初めてである。最悪、エンジンが止まることだってあり得る。考えると、空恐ろしい気もする。

関西空港へ引き返すと言った割には滞空時間が長い。小生は通路側なので、現在位置の確認はできないが、おそらく、着陸許可が出るまで、大阪湾上空をぐるぐる回っているのだろう。本当に問題が出ているのなら、さっさと着陸しないと拙いのでは?

21時45分頃、漸く、関西空港に再度着陸する。

関空に再度着陸し、指示を待つこの前体験した、伊丹へのダイバードの時と同様に、空港に着いてもなかなか下ろしてもらえないし、空港内で待機中には、ベルトを外さなくてはならない。

そのまま、機内で待機するよう指示される。次のJAL194便の出発までまだ時間があるので、振り替えでもするのかとも思ったが、代替機の準備を行っているとのこと。

ここで、気を紛らわせるためだろうか、ドリンクサービスが開始される。

機内の様子トイレに立つのもOK、携帯電話の使用も許可される。ブリッジの先端付近までなら、機外に出るのもOK。それなら早く出してもらいたいものだが、乗客が勝手勝手に行動すると収拾がつかなくなる。止むを得ない措置なのだろう。

小生も、自宅に電話して、ひょっとしたら、また、今夜戻るかも...と伝えておく。時刻はまもなく22時、後続のJAL194便(旧1322便)の出発時刻である。これより遅れると、羽田からの足が全く無くなる。そんなことなら、明日の朝1番の便に振り替えてもらった方が良い。羽田で夜明かしするのか? 後のオバサンが帰れないんだけれど。と嘆いている。

アナウンスが入る。

ブリッジ付近では、GHさん達が集まっている代替機は、22時35分頃、出発できる見込みとのこと。へぇー本当に代替機があるんだ。さすが天下のJALである。しかし、代替機が準備できるくらいなら、今まで、機材の到着が遅れて出発が遅れるときに、代替機を飛ばしてくれても良さそうなものなのに。

22時35分出発という、時刻の設定が非常に微妙である。羽田発の最終モノレールに接続させようという魂胆だろうか? 日曜日は羽田発の最終モノレールは23時50分発、最終の京急は24時01分。これに乗れたら、中央線最終高尾行き普通に、一応は、間に合う。しかしなぁ、新宿からは酔っ払いの巣窟になるし、帰宅は26時前になるし....

いくら今夜中に帰れても、これだけは、絶対避けてほしい。

通過旅客搭乗券を渡されて降機する22時15分頃、機外に出るように指示がある。

機外に出る際には、搭乗半券を提示し、通過旅客搭乗券を受け取るようにとのこと。通過旅客搭乗券?? 何?それ? 

出発ロビーに出されても、特にやることは無い。一応、代替機は用意されたが、その後のことは分からない。一応、自宅に、予定通り東京へ行けるようになったことを電話で伝える。

代替機は、同じくB767、ところが、クラスJの席数が多いので、クラスJ空席待ちに炙れた人は申し出て欲しいとアナウンスがあった。

最終便JAL194便は現在搭乗中小生も、クラスJ空席待ちを入れようかと一瞬思ったのだが、なんせ、JAL192便のクラスJは18席しか無いので、いくらカテゴリAでも外れる可能性があると思い、あえて、空席待ちは入れなかった。結果は、正解で、1席しか明きが無かったのだが、こんな事なら最初から、クラスJ空席待ちを入れておけばよかった。

22時35分。代替機の整備が完了したようで、再度搭乗開始。

23番搭乗口で待機中再搭乗時に交通費清算票が配られる。公共交通機関が終わっている場合には、タクシーを利用して欲しいとのこと。

これは、ひょっとしたらラッキーかも。

こうなったら、羽田到着は、なんとしても24時を回ってもらいたい。JALは経費が嵩んで大変だろうが。

結局、出発は、22時50分。非常に微妙である。この時間帯は滑走路は空いているので、順調に飛行すると、下手をすると??23時45分頃に到着するかもしれない。そうなったら、京急の最終に間に合ってしまうので、羽田からのタクシー利用が認められない可能性が出てくる。

代替機も同じB767ここまできて、それだけは避けて欲しい。

2回目の離陸、さすがに今回は、大丈夫である。

揺れも少なく、順調な飛行である。機内では専ら、読書に励む。因みに、機材は変わっても乗務員は同じ。JGCの挨拶も改めて受ける。

客室を回って、一人ひとりに頭を下げて回る姿勢は立派だと思う、バードストライクなんて、はっきり言って不可抗力なのだから。

2回目のドリンクサービスも行われて、無事羽田に到着。

なぜか、A滑走路に着陸。左側に赤い 東 京 国 際 空 港 という文字が映る。こんな夜更けなのに大丈夫? それとも非常事態だからOK?それとも、あわよくば、最終の京急に間に合わせようとしていたか?? いやいや、少しでも早く、到着させたいと云う思いがあるのだろう。素直に考えよう。

羽田A滑走路おかげで、着陸後、すぐに、第1ターミナルに到着。

時刻は24時丁度。終電には、間に合わなかった。

これで羽田からタクシー決定である。こうなったら、できるだけ早くタクシー乗り場に行かないと。おそらく、JALがタクシーを手配してくれているのだろうが、乗客は少なく見積もっても200人、100組位は居る。

タクシー待ちの列ができるに決まっている。下手をすると、30分待ちなんてことも予想される。

降機後、羽田マラソンの経験を活かして、息を切らさない程度にダッシュする。静まりかえった羽田空港第1ターミナル、JALの職員が頭を下げて、案内している。いいよ、いいよ、頭を上げてくだされ。それよりも、マイルとフライオンポイント、おまけしてくれませんか??

たいしたものである。さすが、JAL

いつもと違って、手荷物受け取り場の方へ案内される。“タクシーを用意しております。こちらの方に進んでください”と大声が、深夜の空港に響き渡る。

外に出ると、タクシーは既に、20台程度集合している。これじゃ台数が足りないだろうな。とおもいつつ、行き先を告げて、列ができる前に、さっさと、タクシーに乗り込む。

“八王子方面お願いします。中央道の八王子インターを降りてください。そこから案内します”

タクシーは、フルスピードで首都高に入る。

“何があったのですか?”
“鳥が飛行機にぶつかって、一旦、関空に戻って、飛行機を変更して、羽田に着いたんですよ”
“へー、そんな事もあるんですね”


首都高環状線は、相変わらず、夜間工事を行っており、所々、一車線に規制されている。時間帯が時間帯なので、さすがに渋滞こそしていないが、スピードがかなり落ちる。次に、羽田からバスに乗るときには、絶対、道路情報をウオッチしてからにしよう。

さすがに、タクシーだと速い。渋滞はあったが、ほんの25分くらいで中央道のゲートを潜る。

八王子インターチェンジバスからだと良く見えないが、中央道は丘を切り開いて通していることが良く分かった。

自宅到着は、24時45分。凄い、羽田からたった40分で八王子に着いた。後続のJAL194便を追い越してしまった!!流石、タクシーだと早い。

驚くべきは、運賃、なんと、¥21,600 東京―大阪の普通航空運賃並みである。これは、JAL持ち、バードストライクでJALは大損である。

今回のJALの対応は、素晴らしかったが、ちょっと申しわけないような気がしてきた。よって、X月X日、JALにしようかANAにしようか迷ってた移動は、JALに決定。せめてもの報いである。

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