がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

万病に効く無料の特効薬

2013-07-08 09:20:45 | 健康・病気

今回は、『末期がんを克服した医師の抗がん剤拒否のススメ』(星野仁彦(よしひこ):著、アスコム:2005年刊)という本をご紹介します。

がんに関する本は数多くあるのですが、末期がんの医師が書いた本は珍しく、医学の専門家としての冷静な判断がとても参考になりますし、なによりこの本には、がんになった夫を支える妻の深い愛情が描かれていて、その感動的な物語を読むだけでも癒されるのではないかと思います。

なお、この本の主題は「抗がん剤拒否のススメ」ですが、それは、本ブログの「抗がん剤について 」と内容が重なるので、今回はそれ以外の部分をご紹介します。

著者は、有能な精神科医で、自ら仕事中毒と言うぐらい働きづめだったそうです。また、仕事のストレスを発散するため、ステーキ、ソーセージ、厚切りのハム、チーズなどを好んで食べ、ワインを毎日ボトル1~2本飲んでいたそうです。

そんな42歳のある日、腹痛をきっかけに大腸がんであることが判明し、手術で4cm大の腫瘍を切除したのですが、その後(7か月後?)、がんが肝臓に転移していることが判明します。これは、5年生存率0%、つまり5年後には死んでいることを意味しているのだそうです。

しかし、著者は、愛する妻や2人の中学生の子どもたちを残して死ぬわけにはいかないと、様々な治療法を検討した結果、ゲルソン療法に命を懸けることにしたそうです。(ゲルソン療法については、本ブログの「ゲルソン療法 」を参照してください)

その際、転移性の肝臓がんには抗がん剤はあまり効果がないのを知っていたので、抗がん剤は使わず、手術も肉体の負担が大きいので選択肢から外し、エタノール局注療法で肝臓の腫瘍を壊死させる処置だけを受けたそうです。

ゲルソン療法を厳密に実行するのは至難の業ですが、著者はこれを自分なりにアレンジした方式(星野式ゲルソン療法)に変え、日常の診察業務や出張などをこなしながらゲルソン療法を続けたそうです。

著者は、これによって太り気味だった体重も正常になり、体調が良くなったことを実感したそうですが、それでも身体のだるさが続くことがあったそうです。

そこで、友人の医師から教えてもらった尿療法を実践する決意を固め、毎朝自分の尿を飲むようにしたところ、3日目で身体のだるさが嘘のように消えたそうです。

実は、私の友人にも、体調不良のため尿療法を実践していた人がいるのですが、その話を聞いた当時はそれほど顕著な効果があるとは思っていませんでした。しかし、今回改めて「尿療法」をインターネットで検索してみると、がんだけでなく万病に効く特効薬として、多くの医師が尿療法を推奨していることが分かりました。

さらに調べてみると、尿は古くから薬として用いられていたそうで、例えば、「本草綱目」(ほんぞうこうもく、1596年刊)という中国・明の薬学書には、「童便」と称して、12歳以下の子どもの尿をそのまま飲んだり加工して飲むことにより様々な病気に効果があると記されています。

なお、尿の中には、血栓を溶かす「ウロキナーゼ」、傷や潰瘍を治す「アラントイン」、粘膜性潰瘍の予防や治療に効果がある「トリプシンインヒビター」、抗がん作用のある「アンチネオプラストン」などが含まれているそうです。(アンチネオプラストンについては、本ブログの「その他の治療法」を参照してください)

上述の「ウロキナーゼ」の医薬品も、人の尿から製造されているそうですから、本草綱目のことを馬鹿にすることはできないでしょう。また、96歳という長寿を全うされた俳優の森重久弥さんも、尿療法を実践していることで有名だったそうですから、尿療法が健康維持に有効であることは間違いないと思います。

そして、何より嬉しいことに自分の尿は無料ですから、高価な健康食品を買うぐらいなら、その前に一度尿療法を試してみる価値はあると思います。なお、著者によると、ゲルソン療法をやっている人の尿は飲みやすいそうです。

結局、著者は、星野式ゲルソン療法と尿療法によって末期がんを克服したわけですが、私には、がんは神さまがこの夫婦に下さった素晴らしい贈り物だったように思われます。もし、仕事中毒で美食家の著者ががんになっていなかったら、多分どこかの時点で突然死していたのではないでしょうか。

しかし、精神科医であった著者でさえ、自分ががんであることを知って頭が真っ白になったそうですから、一般の人はがんを告知されたら精神的に相当なダメージを受けてしまうのは間違いないでしょう。そんなときは、本ブログの「がんを告知されたら 」をお読みになって、心を落ち着けていただけたら幸いです。

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