がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

ゲルソン療法

2012-02-18 10:31:32 | 健康・病気

今回は、『ゲルソン療法 がんと慢性病のための食事療法』(シャルロッテ・ゲルソン、他:共著、地湧社:2009年刊)という本をご紹介しましょう。

ゲルソン療法というのは、主に食事制限とコーヒー浣腸によって、がんやその他の難病を治療する方法で、欧米ではかなり知られているようです。

ゲルソン療法が誕生したきっかけは、著者の父であるゲルソン医師が、若い頃にひどい偏頭痛に悩まされ、試行錯誤の末、それを塩抜きの野菜食で治したことにあるそうです。

彼は、この治療法を自分の患者にも試すうち、偶然ある患者が、偏頭痛と同時に、当時不治の病だった皮膚結核も完治したことを知り、他の難病への応用を始めたそうです。

ゲルソン療法の特徴は、禁止されている食品が非常に多いことで、食塩や肉・乳製品が禁止されているのは理解できますが、

水、小麦、多くのハーブ類、豆類、きのこ類、ナッツ類、パイナップル、紅茶、緑茶

なども禁止されているのには驚きました。

また、1日に12~13杯のジュース(リンゴ、人参、青野菜、オレンジ)を飲む必要があります。

食事は、がん治療の基本ではありますが、これだけ制約が多いと、それを守るだけで疲れてしまうのではないかとちょっと心配です。

さらに、解毒のためにはコーヒー浣腸が有効なのだそうですが、これを朝6時から4時間おきに1日5回行なう必要があります。

ゲルソン療法で救われた人はたくさんいるのでしょうが、もし自分だったら、このコーヒー浣腸を試してみるのにはかなり勇気が要りそうです。

また、前回ご紹介したように、がんを発症した原因が食生活以外にある場合は、ゲルソン療法をいくらやってもあまり効果は期待できないのではないかと思いました。

ただし、これまで有害なものを体内にたっぷりためこんできたと自覚している人は、チャレンジしてみる価値はありそうですね。

なお、ゲルソン療法では治るのが難しい病気や、治らない病気、さらには害になる場合もあるそうなのでご注意ください。

◆治るのが難しい病気
 脳腫瘍、骨転移したがん、白血病、多発性骨髄腫、傷口が開いた乳がん

◆治らない病気
 筋委縮性側索硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋ジストロフィー、気腫、慢性的な腎臓病

◆害になる場合
 人工透析中の人、脳に広がった黒色腫、化学療法を経験した膵臓がん患者

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サイモントン療法

2012-02-11 19:57:27 | 健康・病気

今回は、がんと心の関係を明らかにした『がんのセルフコントロール サイモントン療法の理論と実際』(カール・サイモントン、他:共著、創元社:1982年刊)という本をご紹介しましょう。

著者は、末期のがん患者のカウンセリングを通じて、患者自身の病気に対する態度が病状に大きな影響を与えることに気づき、リラクセーションとイメージ療法を中心とした治療法を考案し、大きな成果をあげたそうです。

その具体的な内容は、以下のようになります。

1.身体の筋肉に意識を集中し、頭から足先へと各部分の筋肉がリラックスするように命じる

2.木陰など、快適で静かな場所で休んでいる状況を想像する

3.がん細胞のイメージを具体的に想像する(このとき、がんはDNAが損傷した細胞なので、もろくて混乱した細胞であるとイメージするのが正しいそうです)

4.体内の白血球ががん細胞を攻撃し、がんが次第に小さくなっていく様子を想像する

5.自分が次第に元気になっていく様子を想像する

これを毎日3回実行するそうですが、これで末期がんの患者が劇的に治癒した例もあるそうです。

著者によると、同じ末期がんの患者でも、本人が生きる希望を失っていると効果が出ないそうですが、生きる希望と意欲を持っている患者の場合は効果が大きいそうで、著者は次のように語っています。

『しかし、一方、自分が持っている力を最大限に動員して、病気の治療に積極的に参加したとするならば、逆に、生存可能年数を延ばすこともでき、さらに、その余生の過ごし方に重要な影響を与えることもできるという可能性を忘れてはならないのです。』

この本には、その他にも様々な情報が載っていますが、心理学者らしい分析だと感心したのは、自分が直面する問題から逃避するために病気になる人もいるという指摘で、こういう場合はいくら食生活を改善しても効果がないと思いました。

また、恨みの感情を克服することが大事だそうで、著者の経験によると、がん患者は恨みや過去に対する感情的な執着を持っている場合が多いそうです。

一方、著者は心の問題以外に、運動の重要性にも気がついていて、1日1時間の運動を週に3回はやるよう薦めています。

最後に、興味深いエピソードを1つご紹介しましょう。

ある腎臓病の患者が腎臓移植手術を受けることになったのですが、移植手術から数日後に腫瘍が発見され、移植された腎臓にあったがんが転移したものだと分かったそうです。

そこで、医師が免疫抑制剤の投与を中止したところ、数日後には腫瘍が消失したそうで、私はこのエピソードを読んで、免疫機能が正常ならがんは簡単に治るということを確信しました。

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がんは切らずに治せる その3

2012-02-05 13:57:57 | 健康・病気

今回は、『ガンは切らずに治る―21世紀のガン治療が始まった!』(前田華郎:著、DHC:2000年刊)を紹介するつもりだったのですが、同じ著者が最近『がんになった医者が書いたがんの本当の治し方』(幻冬舎:2010年刊)という本を書いていたので、こちらを紹介させていただきます。

この本には、「O-リング・テスト」でがんの有無を検査し、小型マイクロ波装置でがんを加熱して殺すという、他ではあまり見られない手法が書かれているので、初めて読む人はちょっとびっくりすると思います。

「O-リング・テスト」は、人間の筋力の変化を検出器代わりに使って病気の診断などをする技術で、実際にこれを臨床の現場で使っている医師も少数ですがいます。

私の個人的な見解では、「O-リング・テスト」はダウジングの一種で、その精度は術者のレベルに大きく依存すると思いますが、この本には、非常に高い精度でがんが検出できると書かれています。

マイクロ波は、電子レンジに使われている波長の電磁波で、生体内部まで浸透して加熱することができるので、小型マイクロ波装置で熱に弱いがんを選択的に殺すことが可能なようです。

これだけ聞くとちょっと怪しい話ですが、この本を読むと、臨床例や治療成績が非常に詳細に書かれていて、著者はとても誠実な人ではないかという印象を受けました。

その効果は、初期のがんほど顕著で、その日のうちにがんが消えた人もいるそうです。

ただし、どんながんにも有効というわけではなく、ステルス胃がんには無効だそうです。

この治療は、基本的に痛み、副作用、後遺症は皆無だそうですが、大腸がんの場合は腸閉塞を起こすので、後で手術をすることが前提だそうです。

また、三井式温熱療法を併用することで、治療効果が高まるそうです。

著者は、「アドバンス・クリニック横浜」の院長として現在も治療を続けているので、ご興味のある方は検索してみてください。

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