☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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「碁盤斬り」

2024年05月17日 | ★★★★

2024/05/17公開 日本 129分
監督:白石和彌
出演:草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼

STORY:濡れ衣を着せられて藩を追われ、妻にも先立たれた浪人の柳田格之進。今は江戸の貧乏長屋で娘のお絹とふたりで静かに暮らしていた。生活は苦しくとも武士の誇りは決して捨てず、清廉潔白を頑固に貫いていた。しかし、その実直すぎる生き方は、やがて父娘をさらなる苦境へと追い込んでしまうのだったが... (allcinemaより)


古典落語の人情噺“柳田格之進”を基に、ある冤罪によって娘と引き裂かれた実直な男が、武士の誇りをかけて臨む復讐の行方を描く。監督は『凶悪』『孤狼の血』などの白石和彌。

予告編での草彅剛の気迫を感じる演技に惹かれて鑑賞。
物語は古典落語からきているのは知らなかったけれど、主演の草彅剛をはじめ脇を固める俳優陣が豪華さと確かな演技で最初から最後まで見入ってしまった。

柳田格之進の人となりを知ると、ラストの展開は予想できるんだけど、それでも引き込まれる魅力と緊張感のバランスが良き。前半は穏やかなな展開から後半からはガラッと変わってのクライマックスの復讐シーンは、静から動への流れでなかなかの緊迫感。斎藤工演じる柴田兵庫がほんと嫌なやつでねぇ...でも完全な悪ではなかったり。二人の対決シーンは見事だった。タイトルも無事に回収~。

濡れ衣を着せられても恨み言を一切言わず娘と二人静かに暮らす柳田格之進、物語が展開して濡れ衣の真実がわかっていくくだりは心が変化していく演技が素晴らしい。これは草彅剛のための役どころだよねと思うほどのハマり役だった。娘役の清原果耶も父親を慕い信じる姿や常に控えめな演技も良かった。小泉今日子の粋な姐さん感が良いね。

鑑賞日:2024/05/17

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