セラピストのつぶやき

まあ、おもにつぶやきです。オモニ!

久高島へ 『もうひとつの出逢い』

2013-07-22 00:02:23 | 沖縄


久高島には『留学センター』というものがあります。



山村留学。本土からやってきた子供たちを受け入れているそう。


設立当初は不登校などの問題を抱えた子供もたくさんいたそうです。




島にひとつだけある小中学校の生徒、


8割は本土から来た子供たち、残り2割が島の子供たち。




イケメン一族のおじさんのところで夕飯をごちそうになった後、


星空の下を交流館へ帰ってきたら、


ひとりの若者がベンチに座っていました。





大学を休学して、留学センターで働いている、とのこと。



彼もまたいろんな話をしてくれました。




はじめ来たときは、島の人たちが野菜とかいろんなものを毎日くれて、とても戸惑ったこと。



島に来た子供たちが元気になり、どんどん成長していくその場に居合わせられることのしあわせ。




島の人たちは、島に来たら島の子供、とみんなを受け入れるらしい。



確かに次の日あらゆる場所で、



島のおじい、おばあと子供が話してる風景をたくさん見た。



いつも誰かに見守られている。




野菜をもらったお返しをはじめはいろいろ考えていたけど、


「もらってくれて、よろこんでくれたらそれでいい。」


と何度も言われたそう。




お金や時間ではないものに、


一番の価値を感じる島の人たち。




この彼と話してて、自分が沖縄をこんなにすきな理由がやっとわかった。



沖縄には普通がある。



自分が子供のときに感じてた普通の、そしてしあわせな夏。






島ではもうすぐ運動会。



一年で一番にぎやかな日になるそうです。








以下、帰ってから読んだ、留学センターをつくった坂本清治さんのインタビューより抜粋。

『ここでの共同生活をもとに積み重ねてきた日々は、留学生と家族にとって、この島にとって、そして運営する私達にとっても、とても実りの多いものでした。その要因はいくつもありますが、一番に挙げられるのは、この島の人達の高邁な精神性です。全国にも稀な土地の共有制を保持していることが象徴するように、我欲に固執することを戒める価値観はこの時代にあって最も尊重すべきことだと思います。』



『久高島に来た当初、農作業帰りのおばあちゃんに声をかけられ、立ち話になりました。
「この島では自分の土地というのは無いさね。
神様からの預かりものと考えているの」と言われました。
「はい、そう、うかがっています」とお答えしたら、
「子どももそうさね。子どもも神様からの預かりものなの。
だから、あなたが連れてきた子も島の子も同じなの。応援するから、がんばりなさいよ」。』










コメント (4)
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