郵便局めぐり

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「駅郵便局」について

2020-07-13 | テーマ別訪問

2020年7月9日付けプレスリリースにて

内房線江見駅における郵便局窓口業務と駅窓口業務の一体運営の開始
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2020/00_honsha/0709_01.html

が発表された。
2020年8月31日に江見郵便局をJR内房線江見駅に移転し、郵便局が駅業務を委託するとのことだ。
簡易郵便局が駅と郵便局業務を同時に受託するというのはあったが、直営で受託するというのは聞いたことがない。
かつては鉄道郵便として密接な関連性は合ったものの、対顧客としては完全に別立てであった。

プレスによれば
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普通乗車券、定期券などの乗車券類および無記名式のSuicaの発売、
Suicaへのチャージ、精算、列車の発車時刻および運賃のご案内など
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とのことなので、簡易委託を基本とし、改札業務は行わないというように見える。

局名は現行の江見郵便局から「江見駅郵便局」に改称される。

「駅前郵便局」や、たまに「駅内郵便局」は聞くが「駅郵便局」というのは聞き慣れない。

検索してみると明治時代に「三島駅郵便局」というのが存在していた。

明治35年から昭和3年までこの名前だったようだ。
駅とは駅逓のことかと思ったが、東海道本線の三島駅が明治31年に開業していることを鑑みれば普通に鉄道の駅の事を指しているといえよう。

昭和3年に三島駅前郵便局に改称、特に移転はしていないことから駅内郵便局だったということではなく単純に「駅前にある郵便局は"駅前郵便局"にしましょう」的な、実態にそぐわないという判断があったのではなかろうか。
以後「駅郵便局」というのは存在しない。

ところが転機が訪れる。
昭和9年に丹那トンネルが開通すると、三島駅は現在の位置に設置され、旧三島駅は御殿場線の下土狩駅に改称してしまう。
そこで三島駅前郵便局は下土狩郵便局に改称された。
現在に至るまで建て替えはあったものの、局名も住所も変わっていないようだ。

その後昭和21年に現在の三島駅前郵便局が設置されるが、これは下土狩局とは関係なく駅と同様に2代目ということになる。


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