柳美里の今日のできごと

小説家、劇作家の柳美里のブログ

今日 13:32に、『創』篠田博之編集長に送ったメール

2014年10月23日 13時34分12秒 | 日記

『創』編集部
篠田博之さま

最初に、『創』編集部も校了日が近づいてきていますし、

わたしも3年半をかけている『警戒区域』を11月6日までに書きあげなければならず、非常に切迫しています。

本来、支払いが済んでいるはずの稿料の件で、篠田さんと延々とやりとりするのは苦痛以外のなにものでもありません。

仕事に支障をきたしているのです。

篠田さんは、「柳さん、全てのケースにおいて400字詰め何枚という言い方をするということ今は常識ではないと思います。特に文芸誌以外では原稿用紙に原稿を書く人はほぼ皆無で、400字云々という言い方自体、あまりしなくなっています」(10月21日20:24のメール)と仰いましたが、『創』で原稿を書いて、2008年に篠田さんから「(400字詰め原稿用紙)1枚4000円で計35000円でした。税引きの額を振り込んであります」というメールをもらったフリーライターが存在します。
篠田さんがよく知っている人です→ http://plaza.rakuten.co.jp/siefuji/


『創』編集部で7年間編集者として働いていた過去を持つ、フリーライターの荒井香織氏によると、『創』編集部は、1枚4千円の原稿料を最低稿料として設定していた。

わたしに2007年6月に連載依頼をした「原稿用紙3枚で5万円」の条件とはかけ離れますが、百歩(千歩かも)譲って、『創』内規の1枚4000円で妥協します。

しかし、篠田さんが昨夜のメールでわたしに提示した返済額「計152万円(税込)」では、1枚4000円を下回ってしまい、他の執筆者より原稿単価が安いということになり、到底納得できません。

稿料未払いの原稿は、 155,098字、400字詰原稿用紙387.7枚です。
1枚4000円と計算すると、1,550,800円になります。
それに、対談2本分(1本3万円)6万円を加えた、計1,610,800円を返済してください。
(未払金の明細は、添付ファイルをご覧ください)

対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』印税の過払い金が数万円あり、「著者献本分で印税と相殺というのが3〜4万円ある」というご主張ですが、その分はきちんと明細を出していただいた上で、返済額の1,610,800円から差し引いてください。

次に、返済方法について。
「11月初めから基本的に毎月10万円ずつ返済しますが、もちろんそれ以上払える月はそうして、早めに完済できるようにします」と、篠田さんは昨夜メールで伝えてきました。

しかし、「基本的に」という言葉が気にかかります。「基本的に毎月10万円返済することにするが、10万円を支払えない月もあるかもしれない」と読めるのです。
篠田さんは、既に連載稿料を何年も未払いにしているという「現状」をお忘れなのではないでしょうか?
篠田さんは、何年もわたしとの約束(著者との契約)を反故にしつづけたのです。
「基本的に」という曖昧な文言での約束は、もはや成立しません。金額と振込日時とを明記した未払い金完済までのスケジュール(覚書)を作成し、署名捺印の上、2通送付してください。署名捺印の上、『創』編集部に返送いたします。

そして、総額が150万円を超えるわけですから、毎月10万円だと完済までに1年以上を要します。わたしは既に何年も稿料の支払いを待っているのです。返済金額の算出方法も、原稿用紙1枚4000円という最低ラインで譲歩しました。本来であれば一括返済して欲しいのですが、毎月30万円で6カ月以内に完済するという条件で覚書を作成していただきたい。
篠田さんは9月2日22:19のメールで「近々振込は行う」「10月頃には何とかできる」と伝えてきています。
こちらも困窮しています。
初回の返済は、10月末日にしてください。

柳 美里

お金の話は面白い。

2014年10月23日 11時32分32秒 | 日記

お金は人生に起伏を生み出す。

つまり物語の起伏を――。

特に、貧乏話は面白い。

立川談春の「文七元結」を聴きながら、

昨夜、『創』の篠田博之編集長から届いたメールの返信を書いている。

近著の翻訳

2014年10月22日 17時01分58秒 | 日記

悪いニュースばかりではないのです。
海外版のオファーがいくつか入り、順調に契約へと進んでいます。
前払金が入ると、ひと息つけます。
出版されたら、自費でもよいので、プロモーションに行きますよ。

★台湾版 『自殺の国』 稲田出版有限公司

★韓国版 『JR上野駅公園口』 GUIPARANG

★フランス版 『JR上野駅公園口』 Actes Sud
Actes Sud からは、2005年に『石に泳ぐ魚』も出版されています(表紙写真)
http://www.actes-sud.fr/catalogue/litterature-etrangere/poissons-nageant-contre-les-pierres

雨と頭痛で目を覚ます。

2014年10月22日 10時19分06秒 | 日記
それにしても、『創』篠田博之編集長から昨日届いたメールの言い草は、ひどい。ひど過ぎて、一夜明けた今朝も頭がくらくらする。

「柳さん、全てのケースにおいて400字詰め何枚という言い方をするということ今は常識ではないと思います。特に文芸誌以外では原稿用紙に原稿を書く人はほぼ皆無で、400字云々という言い方自体、あまりしなくなっています。ですから『3枚5万円』とは言っていないと思いますが、私がどういう状況でどんなふうに言ったということなのでしょうか」「『創』だけが出版界の常識からずれているということはないと思います」

って、さぁ−−、篠田さん、『マスコミ就職読本』とかいう本を毎年出してるのに、マスコミ(紙メディア)の実情、知らなさ過ぎ!

わたしは25年間文芸誌以外の様々な媒体で原稿を書き、物書きとしては、たぶん書いた媒体は多い方だと思うけど(今日のできごと:2014年10月21日 23時15分55秒に投稿したブログに柳美里が原稿を書いた掲載紙・誌を列挙しました)、支払は400字詰め原稿用紙1枚いくらとして振り込まれています。

「原稿用紙に原稿を書く人はほぼ皆無で」って、当たり前じゃないですか!

わたしだって、手書きで書いて原稿用紙を編集者に手渡しする、なんてしたことありませんよ!
なに時代の話ですか!

(文学館から展示原稿として、原稿用紙に手書きで書いてほしい、と依頼されて書いたことは何度かあります。あと、筆跡も含めて掲載する原稿を依頼されたときも、書いたっけ……)

しかし、依頼は25年間変わらず、400字詰め原稿用紙何枚(あるいは、文字数。□□字×△△行という依頼もある)で来るし、支払いは原稿用紙1枚いくらの計算なのです。
ですから、パソコンで原稿を書く場合にワードの設定を「縦書き」「20字×20行」にしているのですよ。

わたしは、1ページいくら、とか、1本いくら、で原稿を依頼されたことは一度もないし、篠田さんもそんな「非常識な依頼」はしませんでした。

今になって、原稿用紙換算で未払金を算出すると金額が高くなるなぁ、と無い知恵を絞って、苦し紛れに「原稿用紙に原稿を書く人はほぼ皆無」なんて意味不明なことを言い出し、未払金を値切ろうとしているんですよね?
10月16日のメールに書いてあった「柳さんとは長いおつきあいだし、表現者として尊敬している人なので、誠意をもって対応するつもりです」って、いったい、どの対応に「誠意」があると言うんですか、篠田さん!

もはや、篠田さんのケチは、芸の域に達していて、笑いすらこみあげてきます。

篠田さん、映画としての出来はイマイチだけど、『大阪物語』を、是非、観てみてください。
(クランクイン間近まで至りながら、溝口健二の急逝により、吉村公三郎監督によって撮られた井原西鶴原作の映画。貧しい農家の男が一代で商人として財を成すが、ケチによって発狂する物語。出演は、中村鴈治郎、浪花千栄子、市川雷蔵、香川京子、勝新太郎、中村玉緒、三益愛子)

落語の「大工調べ」や「黄金餅」なんかも、篠田さん、聴いてみてください。

「倹約と吝嗇とは違いますな。吝嗇を倹約と間違えちゃう人がある。こういう人はッてえと、もう、何かほしくッてしょうがない。もう出すてえことは絶対にいやなン、入ることばかり考えてる。だからこういう人は棘なんぞさしたって抜かない。(略)出さないことは夥しい、『もう出すのはいやですよ。本当ならもう、息を出すのもいやなんだけども、出さなきゃ苦しいから少ゥし出しとこう』……ひどいのがあるもんですな」(古今亭志ん生「黄金餅」)

自分に対するケチは「倹約」と言い換えることもできるけれど、他人に対する「吝嗇」は人間関係だけではなく、身を滅ぼしますよ。

もゥ、篠田さぁん……

本を枕にする眠り猫

2014年10月22日 02時26分07秒 | 日記
『創』未払金請求問題の対応で、講談社・石井克尚さんに渡すノンフィクション作品『警戒区域』執筆の時間が大幅に削られてしまっている。

『創』篠田編集長が、居丈高かつ意味不明なメールを送ってくるのをやめて、真っ当な対応をしてくれさえすれば、執筆に集中できるのだが――。

食事や睡眠の時間まで削って、『創』未払金問題の対応に費やしている、という嘆かわしい現状から、今日こそ抜け出したい。

今日は10月22日。2週間で(400字詰め原稿用紙ど)300枚、1日20枚、是が非でも書かないといけない。

11月7日から、南相馬だから、ね。

ふぁいと!

篠田さん、原稿料を支払ってください!

2014年10月22日 00時51分37秒 | 日記

篠田さん、『創』未払金の概算を公開しました。よく、見てください。
わたくし柳美里は、7年間で、『創』編集部に、400字詰め原稿用紙656.4枚の原稿を書きました。
依頼時の条件である400字=2万円で計算すると、1,136万8,078円になります。


◆連載原稿の総文字数(対談除く/特別版含む)は262,545字(400字×656.4枚)
(パターン1)400字=2万円で計算すると、連載の原稿料は、1,312万8,000円
(パターン2)400字=4,000円で計算すると、連載の原稿料は、262万5,600円
(パターン3−1)文字数に関わりなく1本5万と単純計算すると、原稿料は5万円×50=250万円
(パターン3−2)遭難記(2008年12月号)、筑紫哲也追悼(2009年5月号)、韓国訪問記(2012年11月号、2013年3月号)は例外として400字4,000円で計算すると、135.3枚=541,200円。つまり、パターン3の合算は、304万1,200円。

◆「対談謝礼は1件3万円」とカウントすると、対談のギャラ総額は15万円

◆2012/8/31出版の対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』(本体1400円+税/初版4,500部)は、印税率10%だと63万円、印税率5%(対談者と折半)だと31.5万円。

◆支払い額の最低値(パターン3+対談のギャラ15万円+対談集の印税31.5万円)は、350万6,200円、最高値(パターン1+対談のギャラ15万円+対談集の印税63万円)は、1,312万8,078円です。

◆「創」からのこれまでの振込総額は、176万円(額面/※実際の入金額は158万4,000円)

◆つまり、最低値でも、174万6,200円、最高値だと、1,136万8,078円(いずれも額面)の入金が未払いという計算になります。


篠田さん、いくらを、いつまでに、支払うつもりですか?

「創」未払金の概算

2014年10月22日 00時38分16秒 | 日記
 
Sheet1
 ABCDE
1 月刊「創」柳美里さんの連載     2014.10.21作成  
年月号 内容 ページ数 詳細な行数 文字数
3 2007年7月号 佐藤優対談 グラビア2P+本篇10P 18字×640行  
2007年8月号 連載第1回 グラビア2P 20字×75行 1500
5 2007年9・10月号 連載第2回 グラビア4P 20字×79行 1580
6 2007年11月号 連載第3回 グラビア4P 20字×141行 2820
7 2007年12月号 連載第4回 グラビア4P 20字×88行 1760
8 2008年1月号 連載第5回 グラビア4P 20字×62行+31字×13行 1643
9 2008年2月号 連載第6回 グラビア4P 20字×105行+9字×25行 2325
10 2008年3月号 連載第7回 グラビア4P 20字×169行+17字×26行 3822
11 2008年4月号 連載第8回 グラビア4P 20字×217行+8字×13行 4444
12 2008年5月号 連載第9回 グラビア4P 20字×142行+22字×56行 4072
13 2008年6月号 連載第10回 グラビア4P 20字×94行+5字×16行 1960
14 2008年7月号 連載第11回 グラビア3P 20字×121行+13字×13行 2589
15 2008年8月号 連載第12回 グラビア4P 20字×122行+12字×26行+15字×26行 3142
16 2008年9・10月号 休載      
17  2008年11月号 連載第13回 グラビア4P 20字×170行+17字×26行 3842
18 2008年12月号 連載第14回 拡大版17P(遭難記) 20字×948行 18960
19 2009年1月号 休載      
20  2009年2月号 休載      
21  2009年3月号 休載      
22  2009年4月号 休載      
23  2009年5月号 連載第15回 グラビア2P 20字×88行+8字×14行 2048
24 同上   特別版6P(筑紫哲也追悼) 20字×383行 7660
25 2009年6月号 連載第16回 グラビア4P 20字×160行 3200
26 2009年7月号 休載      
27  2009年8月号 連載第17回 グラビア4P 20字×244行+12字×12行 5024
28 2009年9・10月号 連載第18回 グラビア2P 20字×98行+10字×13行 2090
29 2009年11月号 連載第19回 グラビア4P 20字×285行 5700
30 2009年12月号 連載第20回 グラビア4P 20字×213行 4260
31 2010年1月号 連載第21回 グラビア4P 20字×226行+15字×22行+7字×15行 4955
32 同上 今野勉対談      
33  2010年2月号 休載      
34  2010年3月号 休載      
35  2010年4・5月号 連載第22回 グラビア5P 20字×307行+13字×15行+12字×13行 6491
36 2010年6月号 休載      
37  2010年7月号 寺島しのぶ対談 12P    
38  2010年8月号 連載第23回 グラビア4P 20字×196行+16字×11行+15字×24行 4456
39 2010年9・10月号 連載第24回 グラビア4P 20字×221行+14字×26行 4784
40 2010年11月号 休載      
41  2010年12月号 連載第25回 グラビア3P 20字×116行 2320
42 2011年1月号 連載第26回 グラビア4P 20字×267行+5字×14行 5410
43 2011年2月号 休載      
44  2011年3月号 連載第27回 グラビア4P 20字×270行 5400
45 2011年4月号 休載      
46  2011年5・6月号 連載第28回 グラビア4P 20字×190行+9字×31行 3879
47 2011年7月号 休載      
48  2011年8月号 連載第29回 グラビア4P 20字×141行+11字×26行 3106
49 2011年9・10月号 休載      
50  2011年11月号 休載      
51  2011年12月号 連載第30回 グラビア4P 20字×287行 5740
52 2012年1月号 連載第31回 グラビア4P 20字×227行 4540
53 2012年2月号 連載第32回 グラビア6P 20字×282行+12字×11行+6字×17行 5884
54 2012年3月号 山本直樹対談 16P    
55  2012年4月号 連載第33回 グラビア4P 20字×212行+12字×22行 4504
56 2012年5・6月号 連載第34回 グラビア4P 20字×249行 4980
57 2012年7月号 岩井俊二対談 10P    
58  2012年8月号 連載第35回 グラビア4P 20字×146行+7字×14行+6字×14行 3102
59 2012年9・10月号 連載第36回 グラビア4P 20字×156行+9字×26行+15字×17行+10字×22行 3829
60 2012年11月号 連載第37回 拡大版14P(韓国訪問記) 20字×914行 18280
61 2012年12月号 連載第38回 グラビア4P 20字×132行+9字×26行 2874
62 2013年1月号 連載第39回 グラビア4P 20字×202行 4020
63 2013年2月号 連載第40回 グラビア4P 20字×246行+10字×12行 5040
64 2013年3月号   拡大版8P(韓国訪問記) 20字×461行 9220
65 2013年4月号 休載      
66  2013年5・6月号 連載第41回 グラビア4P 20字×139行+8字×26行+10字×26行 3248
67 2013年7月号 連載第42回 グラビア4P 20字×261行+17字×11行 5407
68 2013年8月号 連載第43回 グラビア4P 20字×266行 5320
69 2013年9・10月号 連載第44回 グラビア2P 20字×125行 2500
70 2013年11月号 連載第45回 グラビア4P 20字×248行+10字×15行 5110
71 2013年12月号 休載      
72  2014年1月号 連載第46回 グラビア5P 20字×327行+9字×14行 6666
73 2014年2月号 連載第47回 グラビア5P 20字×333行+11字×14行 6814
74 2014年3月号 休載      
75  2014年4月号 連載第48回 グラビア5P 20字×320行 6400
76 2014年5・6月号 連載第49回 グラビア5P 20字×269行+9字×41行 5749
77 2014年7月号 連載第50回 グラビア6P 20字×394行 7880
78 2014年8月号 連載第51回 グラビア4P 20字×239行+11字×14行 4934
79 2014年9・10月号 連載第52回 グラビア4P 20字×254行+13字×14行 5262
80 2014年11月号 休載      
81  合算       262545
82          
83  2012/9出版 対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』   印税率10%だと63万円  
84    (本体1400円+税) 初版4,500部   印税率5%(対談者と折半)だと31.5万円  
85           
86  ・「対談は書き原稿でないため、謝礼は1件3万円」とカウントすると(緑部分)、対談のギャラは15万円        
87  ・連載原稿の総文字数(対談除く/長篇の特別版含む)は262,545字(400字×656.4枚)        
88           
89  (パターン1)400字=2万円で計算すると、連載の原稿料は1,312万8,000円        
90  (パターン2)400字=4,000円で計算すると、連載の原稿料は262万5,600円        
91  (パターン3−1)文字数に関わりなく1本5万と単純計算すると、原稿料は5万円×50=250万円        
92  (パターン3−2)遭難記(2008年12月号)、筑紫哲也追悼(2009年5月号)、韓国訪問記(2012年11月号、2013年3月号)を400字4,000円で計算すると、135.3枚=541,200円        
93           
94  ・創からのこれまでの振込総額は176万円(額面)、実際の入金額は158万4,000円        

悪い人

2014年10月21日 23時15分55秒 | 日記

「創」の篠田博之編集長から、本日、10月21日20時24分にメールが届きました。

その内容に、仰天しました。

開いた口が塞がらない、とは、この事です。

篠田さんは、何故、このような事態になっているのか、全く理解していないとしか思えません。

篠田メール→「柳さん、当時『原稿用紙3枚で5万円』という条件が提示されたとのことですが、私がそう言うことはありえないと思いますが、何かその根拠となる文書か何かあるのであればご提示いただけますか」

篠田さん、あなたは出版業界の、契約書を交わさない、請求書を送らない、という慣例を逆手に取って、言った言わないの水掛け論に持ち込もうとしているのですね。

残念ながら、わたしは、篠田さんの依頼時の発言を録音してはいません。

2007年6月に、わたしが「原稿用紙3枚で5万円」という依頼を篠田さんから受けたのです。他に同席している人はいませんでした。

このブログ「今日の出来事」のいくつかを膨らます形だったら、柳さんの負担にならないだろうから、原稿用紙3枚でお願いします、稿料は5万円です、と篠田さんは依頼しました。

新聞小説並みの高い稿料だな、と驚いたことをはっきり憶えています。

帰宅して、「3枚で5万円だって!『創』って太っ腹だね」と、同居している村上くんに報告したことも憶えています。

そして、連載途中で、篠田さんの方から「これでは短すぎる。長く書いてほしい」とオーダーされ、その要望に応じる形で、わたしは原稿量を増やしたのです。

篠田メール→「柳さん、全てのケースにおいて400字詰め何枚という言い方をするということは常識ではないと思います。特に今は文芸誌以外では原稿用紙に原稿を書く人はほぼ皆無で、400字云々という言い方自体、あまりしなくなっています。ですから『3枚5万円』とは言っていないと思いますが、私がどういう状況でどんなふうに言ったということなのでしょうか」「『創』だけが出版界の常識からずれているということはないと思います』

わたしは、25年ほど様々な雑誌で連載をしてきました。もちろん、文芸誌だけではありません。新聞、週刊誌、言論誌――、稿料は25年前から現在に至るまで、全て400字詰め原稿用紙1枚いくらの計算で支払われています。『創』は違う、と篠田さんがこの期に及んで言い張るのならば、例外は『創』のみです。「『創』だけが出版界の常識からずれて」いるのです。

わたしが今までに原稿を(400字詰め原稿用紙1枚いくらで)書いた新聞・雑誌をあげておきます。
朝日新聞、読売新聞、産経新聞、毎日新聞、日本経済新聞、東京新聞、南日本新聞、共同通信、朝鮮新報、公明新聞、
週刊新潮、週刊朝日、週刊文春、週刊現代、週刊ポスト、アサヒ芸能、アサヒグラフ、毎日グラフ、
新潮、文學界、群像、文藝、すばる、海燕、エンタクシー、小説トリッパー、小説新潮、月刊カドカワ、野性時代、オール読物、小説現代、悲劇喜劇、テアトロ、しんげき、レ・スペック、日経クリック、
文藝春秋、新潮45、G2、ヴォイス、潮、中央公論、婦人公論、宝石、Views、
演劇ぶっく、アサヒカメラ、月刊百科、室内、銀座百点、銀花、ブルータス、anan、ピンク、季刊アステイオン、夜想、かまくら春秋、
図書新聞、波、本の話、本、新刊ニュース、花椿、イオ、月刊社会民主、THE SHAKAI SHIMPO。

「それから執筆者に4ページとか10枚とか原稿依頼をした場合、もし執筆者が枚数を多く書いてきた場合、その書かれてきた枚数分全部支払うということにはなりません」

そもそも、4ページというページ数で依頼を受けることはありません。必ず原稿枚数で依頼されます。そして、原稿枚数がオーバーした場合は、編集部の方で、全文掲載する価値がある原稿か、価値がない原稿かを判断するのです。
価値がある、と判断した場合は、依頼した原稿枚数よりオーバーしていたとしても、掲載します。
そして、掲載した分に関しては原稿用紙1枚いくらで計算して著者に振り込みます。
価値がない、あるいは、価値があっても全文掲載することはできない、と判断した場合は、ボツにするか、削りの枚数を著者に指定します。
ボツにした場合の稿料はゼロですが、掲載した分の稿料は、原稿用紙1枚いくらで計算して著者に振り込みます。
これが、『創』以外の全ての雑誌の、稿料支払いの「常識」です。
篠田さんは、この業界で何年仕事をしていらっしゃるのですか?
出版界の「常識」もご存知ないのですか?
あるいは、損をしないために、知らないフリをしてきたのですか?

篠田さん、あなたは悪い人ですね。

あまりにも腹が立ったので、この7年間、『創』に掲載された原稿の枚数と、支払われた稿料(印税・対談謝礼)と、未払いの稿料(印税・対談謝礼)を公表します。

稿料未払い問題に関心が集まる理由

2014年10月21日 19時36分04秒 | 日記

私のツイッターのアカウントに、このようなメンションがいくつか届いています。

「私は飲食業で働いていました。二十代です。私も賃金未払で悩んでいます。こんなことに時間を割いてる暇はないって本当よくわかります。解決に向けかなりの時間を費やしています。この不平等感半端ないです」

正社員・正職員以外の就労形態(契約社員・契約職員・派遣社員・アルバイト・パートタイマーなどの非正規雇用)で生計を立てている人の中に、賃金未払いで苦しんでいる――、かつて苦しんでいた経験を持つ人が大勢いるということです。(もちろん、正社員の中にもいるでしょうが)


そして、それは、著述家、翻訳家、写真家、画家、漫画家、コピーライター、デザイナーなども例外ではないのです。

なんの保障もない、先行きが見えない仕事ですからね。

「労働の対価を支払ってください!」



『創』稿料未払金問題で、ネット上に流れている誤報

2014年10月21日 17時00分16秒 | 日記

インターネット上で「『創』が柳美里の稿料を7年間未払いしている」という誤報が流れていますが、

それは事実ではありません。

わたしは、10月15日と16日のブログ内で、「実は、もう何年も稿料が支払われていないのです」と書きました。

そして、『創』の篠田博之編集長に「7年間の連載で私は原稿用紙何枚の原稿を書きましたか?」と問いかけ、掲載された正確な原稿枚数を算出して欲しい、と要求しました。

『創』編集部は、最初のうちは毎月振り込んでいたのです。

しかし、途中で掲載枚数が倍増したあたりから、振込額の算出方法がいい加減になりました。(昨夜、篠田さんから頂いたメールによると、「それぞれ勘案して支払額を調整しています」と――。)

年間入金総額は2009年が38万7千円、2010年が10万8千円、2011年が15万3千円、2012年が21万6千円で、

2013年はゼロ、2014年は4万円しか支払われていません。

(『創』編集部が私に既に支払った稿料の総額は159万円です)

また、上記の金額には、5人の方との対談料と、対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』の印税も含まれているはずなので、「400字詰め原稿用紙1枚がいくらなのか?」「掲載原稿の枚数は何枚なのか?」を、1週間前から篠田編集長に問い合わせているのです。

400字詰め原稿用紙1枚の稿料と、掲載枚数がわからない限り、未払金の正確な金額を算出できないのです。

篠田さんはそれをはっきりさせたくないようなので、連載初回の入金額から算出した400字詰め原稿用紙1枚2万円の稿料で、『創』編集部に未払金を請求するしかありません。

ネットの中には、「柳美里は、もっと早く催促すべきだった」「何年も黙って我慢している方が悪い」という声も多いですが、

わたしは、著者のなかでは、きちんと稿料の催促をする方だと思います。

篠田さんにも再三再四催促しています。

ですから、篠田さんの「『創』の状況を理解した上で応援してくれていると都合よく考えてしまっていた」という言葉は「嘘だ」と思うのです。

 

 

 

今日、わたしが『創』の篠田編集長に送ったメール

2014年10月21日 16時53分11秒 | 日記

『創』編集部
篠田博之さま

篠田さんの方で、

原稿料の未払金の正確な額を計算していただけないようなので、
税理士に問い合わせて、こちらも入金額を確認しました。
いま、執筆した原稿枚数を計算しているところです。

昨夜、篠田さんから届いたメールに「1回分5万円です」と書かれていましたが、
出版業界の慣例として、1回いくらでは著者には依頼しないし、『創』編集部も1回いくらの料金体系にはなっていませんよね?

「それぞれ勘案して支払額を調整しています」という一文も意味がわかりません。
400字詰原稿用紙1枚いくらと設定した上で、掲載した原稿枚数から支払額を割り出すのが、出版業界の常識です。

「お尋ねの『原稿を何枚書いたか』というのは、算出は困難です。いただいた原稿枚数をゲラで大幅加筆したり、写真を入れてスペースを埋めたりしているからです。掲載したものを1行ずつ数える方法もありますが、それをやると数日かかると思います」

というお返事ですが、わたしが『創』に掲載された原稿枚数と未払金を、篠田さんに問い合わせたのは、10月15日で、今日で1週間経っています。面倒くさがらずに計算してください。


わたしが記憶していた、連載エッセイ依頼時(2007年6月)の条件は、「原稿用紙3枚で5万円」というものでした。
しかし、税理士に問い合わせて振込額を確認した上で、昨夜篠田さんから送っていただいた「原稿料明細」と照らし合わせたところ、『創』から振り込まれた額は5万4000円でした。源泉徴収税10%を差し引かれているので、稿料は6万円です。
つまり、原稿用紙1枚2万円(3枚なので、6万円)という計算ですよね?

その後、1回分の原稿枚数が増えた後も(特別編として原稿用紙50枚書いた回もあります)、その条件(原稿用紙1枚2万円)を改定するご提案はなかったので、最初に提示された条件は生きていると考えるのが普通です。

わたしは執筆枚数を割り出し、1枚2万円で、未払金を計算いたします。

なお、2010年7月に(寺島しのぶさんとの対談の)対談料として振り込まれた額は、3万円です。
『創』誌上で行った他の4人との対談料の未払金は、一律3万円として計算してよろしいですか?

万が一、わたしが対談した方々に対談料を払っていないのであれば、失礼にあたるので、早急にお支払いください。

柳美里

ヤママユガ

2014年10月21日 13時13分16秒 | 日記

9月の夜に我が家にやってきたヤママユガです。

(雌雄は、触覚で見分けます。暗闇で雌を探し出さなければならない雄は、触角が羽毛状に発達しています。この個体の触覚は櫛状なので、雌です)

家の中から見ているのは、14歳息子です。

ヤママユガは、Emperor Moth(皇帝蛾)と呼ばれるだけあって、 本州では最大級の蛾で、色も黄金色で非常に美しいです。

毒はありません。

蚕と同様に、昔は繭から絹糸をとっていたそうです。

口が退化しているため、羽化して成虫になってからは一切食べ物をとらず、幼虫時代の養分だけで過ごします。
ですから、1〜2週間ほどで、死んでしまうのです。

短命ですね。


9月頃に卵を産み、卵で越冬します。

来年は、ヤママユガの幼虫を育てたい。

卵で見つけるのは難しいから、孵化する5月頃に幼虫を見つけるしかありません。

その前に、殺虫剤がかかっていないブナ科の木を探さないと、な……


ナガサキアゲハの終齢幼虫

2014年10月21日 13時05分21秒 | 日記

昨日飛び立ったナガサキアゲハの終齢幼虫時代の写真です。

わたしは、成虫の蝶や蛾より、幼虫時代の方が好きなんです。

卵から飼育するのが好きなんです。

芋虫毛虫の季節が終わってしまった。

あぁ、淋しい……

 

さようなら!

2014年10月21日 12時50分30秒 | 日記

2時間半、ダイカンドラの上で翅を広げた格好のまま動かず、陽の光を翅に集めていました、。

10時半に飛び立ちました。

カメラのシャッターボタンを押しましたが、間に合いませんでした。

(ゆみさん、ごめん)

鎌倉は、昨夕から雨。

今日も降ったりやんだりの天気です。

鎌倉では、もうアゲハチョウは見掛けません。

なんとか、命あるうちに、みかん畑がたくさんある湯河原あたりまで飛んでいって、

ナガサキアゲハの雄と出逢って、交尾をして、卵を生んでほしいのですが……

季節が遅過ぎたかもしれない。

成虫の寿命は、1、2ヶ月、冬になる前に、なんとか、なんとか……

昨日の朝の出来事

2014年10月21日 12時32分27秒 | 日記

我が家の庭の柚子の木の葉を食べていた、ナガサキアゲハの3齢幼虫を枝ごと切って室内で飼育していました。

(14歳息子も筋金入りの虫屋なのですが、息子はハネカクシやゾウムシなど小さな甲虫が専門で、わたしが好きな鱗翅目には全く関心を示しません)

一昨日の夕方、羽化しました。

いつでも飛び立てるように、とウッドデッキのテーブルの上に枝ごと出しておきました。

夜の間は、じっとしていました。

昨日の朝、8時頃、ウッドデッキを見ると、同じ枝にまだいたので、そうっと近づきました。

気配を察知して、枝からふわっと浮き上がると、庭のダイカンドラの上に着地しました。

もう、蟻などはいないとはいえ、ちゃんと飛べるんだろうか、と不安になりました。