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文科大臣の「文書再調査」発表を受けて・前川喜平

 

文科大臣の「文書再調査」発表を受けて

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元々あったのだから

前川喜平

 元々あった文書が『あった』と確認されたのは当然のことですが、この間、文部科学省の中で多くの職員が苦しい思いをしていることには、大変心を痛めております。松野大臣は苦しいお立場の中で、職員のことを思いつつ、精いっぱいの誠実な調査を実施されたと受け止めております。

これらの文書に記載された

『官邸最高レベルが言っている』

『総理の御意向』といった内閣府の発言は、今治市における獣医学部開設の時期を平成30年4月することを指すものであることは文書の記載から明らかです。

私自身も、平成28年9月から10月半ばにかけて、内閣府との打ち合わせに出席した文科省の担当者から、内閣府の藤原審議官から明示的に、今治市に獣医学部を新設し、平成30年4月に、開設することについて、『官邸最高レベルが言っている』『総理の御意向』という発言があったと報告を受けております。

 かれらは内閣府の性急な方針に大変困惑していました。これ等一連のやり取りが、加計学園の獣医学部を指していることは、今回存在が確認された文書の記載からも明らかです。

この様な強引な進め方により、規制改革の是非の判断に必要検討が行われなかったことが問題だと思います。私は必要な規制改革はどんどん進めるべきだと思いますが、公費の投入を伴う場合や、特に国家戦略特区は特定の主体に特別の措置を講じる制度ですので、

このような場合には。特に透明性を確保しつつ十分な検討・検証を行った上で、確たる根拠を持って公正・公平に手続きを進めるべきだとおもいます。

今後は内閣府及び国家戦略特区諮問会議において、国家戦略特区で加計学園の獣医学部新設を認める過程の中で、具体的にどのような検討・検証を行ったのか、または行わなかったのか、を国民のまえに明らかにし、様々な疑問点について説明責任を果たしていただきたいと思います。

国家戦略特区制度の主務官庁は内閣府です。

責任を文科省に押し付けるなど言語道断です。続く

 

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