備忘録として

タイトルのまま

泰山

2008-03-16 12:38:51 | 中国
Adam's Peak以外にも世界中にSacred Mountainsがあり、日本では富士山や江戸時代泉光院が回った修験者の九峯(白山、大山、大峯、湯殿山など)などの山岳信仰、モーゼの十戒のMt. Sinai、アボリジニが信仰したというオーストラリアのエアーズロックなど宗教は異なるがいずれも巡礼者(Pilgrim)でにぎわっている。富士山信仰は富士講といい江戸時代に大流行した。富士山に登る代わりに江戸市中に富士山の溶岩を運んできて小山を築き、参道、鳥居、溶岩穴まで備え信仰の対象とした。小山は富士塚として東京周辺に多数残っている。

中国の泰山は、秦の始皇帝ら歴代の皇帝が封禅の儀を行った聖なる山であることを陳舜臣の”十八史略”や”中国の歴史”で知った。封禅の儀は、泰山の麓で地を頂上で天を祀り帝王の即位を宣言することである。司馬遷の史記によると秦の始皇帝までに72人の帝王が封禅を行ったと記され、始皇帝以降では漢の武帝や唐の則天武后とその夫高宗、玄宗などが封禅を行っている。
封禅に加えて泰山は”泰山北斗”略して”泰斗”(それぞれの道で尊敬される大家の意)ということばで有名であるが、息子の名前を泰斗にしようと一度は考えたのだが名前負けしてはと思い少し値引きした。

ところで写真の上の門から天に入るのだが、同じような門はAdam's Peakやシナイ山にもあり、神社の鳥居もその先は神域となり、Sacred Placesには必ず天界と人域を区別する結界がある。

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