備忘録として

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戦国武将

2009-12-20 22:28:41 | 中世
 最近、歴史好きの女性のことを指す歴女という言葉をよく聞く。9月に神田で偶然飛び込んだ時代屋という古本屋に戦国武将のグッズが置いてあったのに驚いたが、その時代屋がテレビで紹介されていた。店が集計した歴女の戦国武将人気ランキングが以下である。
1.伊達政宗
2.真田幸村
3.石田三成
4.長曾我部元親
5.直江兼継

私の好きな武将ランキングは下の通りで、男性が好きな織田信長や上杉謙信、武田信玄などとは異なり、歴女ランキングに似ている。
1.大谷刑部吉継
2.島左近
3.黒田如水
4.伊達政宗
5.長曾可部元親

滅びの美学を持った武将か、野心が成就しなかった武将たちである。特に1,2位の二人は時代を見通す力がありながら石田三成に殉じた。大谷刑部はボードワン4世と同じくハンセン病(梅毒説もある)で覆面をし戦場では輿に乗っていたという。私の知識のほとんど、おそらく9割以上は司馬遼太郎の戦国物によるもので残りは当時を扱った新書などで補ったものであり、司馬遼太郎の彼らに対する思い入れが伝染したので好みも相当偏っている。「関ヶ原」、「播磨灘物語」、「馬上少年過ぐ」、「夏草の賦」が上のランキング根拠のすべてといってもいい。そして「新史太閤記」、「功名ケ辻」、「国盗り物語」、「戦雲の夢」などを傍証とする。これら司馬作品はすべて学生時代に読んだ。戦国ものとしては、海音寺潮五郎の「武将列伝」、吉川栄治の「宮本武蔵」、池波正太郎の「真田太平記」、井上靖の「風林火山」などを当時読んだが、10年ほど前から時代小説はあまり読まなくなった。フィクションの多い時代小説より、歴史そのもののほうがずっと面白くなったからだ。
 ゲーム「信長の野望」では、伊達政宗がまだ生まれていないので親父の伊達輝宗、長曾可部元親、島津義久らで全国制覇を目指した。

 さて、今日の「坂の上の雲」は第4回 日清戦争だった。真之が部下の死に悩み、子規に会った森林太郎が”戦争の真実を写生してくれ”と言ったように、脚本に戦争賛美を避ける配慮が感じ取れた。今、半藤一利の「聖断」を読んでいるのでチョイ役でも鈴木貫太郎が登場し旅順港攻撃に参加する場面を期待したが出てこなかった。配役にも名前がないので、坂の上の雲には登場しないかもしれない。「聖断」には鈴木貫太郎と秋山真之が日露戦争後の同時期に海軍大学校の教官になり、”海軍の知恵袋と呼ばれた秋山が戦略と戦術をわけて考え、これに戦務という概念をとりいれ、体系づけた理論家”だったことが書かれている。

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