備忘録として

タイトルのまま

ホビット

2012-12-16 18:04:50 | 映画

 

”ホビット 思いがけない冒険(The Hobbit、An Unexpected Journey)”2012、監督:ピーター・ジャクソン、出演:マーティン・フリーマン、リチャード・アーミテッジ、イアン・マッケラン、アンディ・サーキス 帰国中の昨日土曜日に近所の映画館で観た。もちろん3Dで。LOTRは3作ともシンガポールの劇場で公開と同時に観たし、その後マレーシアで購入したDirectorカット版DVDを何度も繰り返し観ている。若いころ「ホビットの冒険」原作を読んでいる。だから、ビルボ・バギンズと13人のドワーフとガンダルフの冒険の公開を待ちかねていた。公開2日目の土曜日だから混んでるだろうなと心配していたが、妻が外国人カップルは2組だったと観客すべてを確認できるほどがらがらだった。ひとつ席をあけた隣の白人女性がこちらが字幕で確認するより早くくすくす笑うのが気になるほどだった。ホビットにはLOTRのフロド(イライジャ・ウッド)、エルフのガラドリエル(ケイト・ブランシェット)とエルロンド(ヒューゴ・ビービング)も出てくる。白い魔法使いサルマン役のクリストファー・リーはLOTRでサルマンの最後が気に入らず劇場版ではその重要な場面がカットされていたので、今作に再登場したのには驚いた。狼に乗ったオークが襲ってくる場面、洞窟の中でのトロールとの戦い、ガンダルフが呼んだイーグルが危ない所で救ってくれるところなど、LOTRで見慣れた場面がいくつか出てきた。繰り返しDVDを観ているのでLOTRは細部まで記憶しているが、前3部作にない新しい趣向はホビット第1作では見られず驚きもなかった。それでも3時間弱、LOTRの世界にどっぷり浸ることができた。来年の第2部が待ち遠しく期待値を込めて★★★★☆ 写真はいつものIMDbより

後は機中映画

”オーロラの彼方へ(Frequency)”2000、監督:グレゴリー・ホブリット、出演:デニス・クウェイド(The Day after Tomorrow,)、ジム・カビーゼル、ショーン・ドイル、ニューヨークでオーロラが観測された1999年のある夜、同じようにオーロラが観測された30年前の1969年と無線がつながり、父子が会話する。数日後に火事現場で死亡するはずだった消防士の父親は、30年後の息子のアドバイスで生き残る。ここまでは父子の絆を語る熱いHeartful Movieだと思っていた。ところが過去が変わったことでその後の歴史が変わり、刑事になった息子が追いかけていた殺人事件が家族に深く関わることになる。息子が過去の父親にアドバイスを送るたびに歴史が変わり新しい危険が発生するため、またそれに対処しなければならなくなるというSuspense Movieになる。過去が変わるたびに手元にある写真の人間が消えたり現れたりする手法はBack To the Futureで使われていた。過去のある場所、ある時間が再生できるモニターで過去を変えようとするデンゼル・ワシントン主演の”デジャブ”2006、死ぬ寸前に過去の他人の意識に入り込み鉄道爆破を阻止する”Source Code”2011なども同系列だが、この2作品では主人公は過去の女性に魅せられてタイムトラベルしてしまう。今作では主人公も過去の人間もタイムトラベルはなく、現在と30年前が同時進行する。最後は過去に救われる。★★★★☆

”ボーンレガシー”2012、監督:トニー・ギルロイ、出演:ジェレミー・ルナー、レイチェル・ワイズ、マット・デイモンのボーンシリーズは全作観ている。今作はボーン(マット・デイモン)ではなく別の工作員アーロン・クロスが主人公である。ボーン事件の所為で工作員たちが抹殺される展開はめまぐるしく前半はストーリーを追うのに苦労した。後半は主人公と関わった女性科学者との逃避行になってストーリー展開がスムースになりわかりやすくなった。でも前作は越えられなかった。★★☆☆☆

”天地明察”2012、監督:滝田洋二郎、出演:岡田准一、宮崎あおい、江戸時代、使用する唐の暦に誤差が生じていたため新しく国産暦を作った天文学者・渋川春海(安井算哲)のことを描いた映画である。春海(岡田)が笹野高史と岸辺一徳扮する幕府の天文方といっしょに北極星を計測しながら日本全国を廻るところは精密で地味な仕事に生涯を掛ける生き方に日本人の伝統的美徳を見るようであり、また市川猿之助(もと亀治郎)扮する関孝和と算術の知恵を競う場面も江戸時代の算術レベルが世界的にも高かったと聞いていたので楽しく、映画に対する期待が高まった。ところが後半は、新暦導入の反対派が送りこんだ忍者に襲われ師匠が殺されたり、日食予報に切腹を賭けるなど史実にも原作にもない話が増え展開が派手になり話が嘘っぽくなったのは残念だ。関孝和が憤慨する理由も不明だった。妻は原作の方が良かったと言う。★★☆☆☆

 今日は、衆議院と都知事のダブル選挙投票日だった。昼前に行った近くの小学校の投票所は混んでいて、ぞろぞろと並んで投票したのは初体験だった。これまでの投票は、学生時代の仙台、広島、シンガポール大使館でいずれもガラガラだったため少し驚いた。前回は広島から転勤したばかりの2010年参院選で、広島選挙区を事前に不在者投票したので混んでなかった。今回は自民党が圧倒的に優勢らしいが、郵政選挙以降、右に左に大きく振れ過ぎる有権者の意志とそれに右往左往する政治家両者の政治的な未成熟が気になる。


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